おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)予防接種

9歳の娘と6歳の息子の件で質問させていただきます。2人とも、まだ「おたふくかぜ」にかかっていません。いままでは予防接種による副作用が気になり、予防接種を受けていませんでした。自然にかかるのを待っていましたが、なかなかかからないので近いうちに予防接種をうけさせようか、もうしばらく自然にかかるのを待ったほうがよいのか迷っています。また、「おたふくかぜ」の予防接種に年齢制限はあるのでしょうか。(Sさん)

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は一般には軽い病気と考えられていますが、実は重い合併症が頻発する感染症です。
髄膜炎、脳炎、難聴、膵炎などのほかに、思春期以降の方がかかると副睾丸炎や卵巣炎もおきることがあります。
こういった問題があるため、できればかかってほしくない感染症です。

欧米ではすべての子どもたちがおたふくワクチンを受けています。
そのためにおたふくの発生がほとんどなく、結果として難聴などの重大な合併症も皆無になりました。
日本は残念ながらおたふくワクチンの接種があまり行われていないので、大規模な流行が毎年のように起きていますし、合併症も多数発生しています。

これまでおたふくに罹患していないということは幸運なことです。
ぜひ早めにワクチン接種を受けていただき、この怖い感染症からお子さんを守ってあげて下さい。

なお、おたふくワクチンは生後1歳以上であれば接種が可能です(成人も同じ)。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)やおたふくワクチンについてはHP内に多数のページがありますので、検索していただき、お読みいただければ参考になると思います。

2005.9.9

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塚田こども医院Q&A2005年