アメリカでの予防接種

現在アメリカに在住しており昨年11月女児を出産しました。こちらは生後2ヶ月からいろいろな予防接種が行なわれますがその事についてお聞きしたいことがあります。 現在7才になる長男がおりますが予防接種をすると(日本において)接種した所が赤くなり腫れるということがあり(発熱等はありません)DPTは量、回数を減らしインフルエンザは皮下テストをしその結果3,4歳の時は接種する事ができませんでした。そのようなことがあるので生後2ヶ月で一度に沢山(今回は5種類です)も接種すると思うと副反応がとても不安です。 一度に何種類も接種する事は、危険ではないですか?例えば一度に接種する種類を減らしもう少し月齢がすすんだら接種するなどというのはどうでしょうか?それとも、副反応は体の大きさは関係ないのでしょうか? (Tさん)

アメリカでは自国民に対して、すでに安全性と有効性が確認されている方法で行われています。
個人差が全くないわけではないでしょうが、あったとしても少しだと思います。
決められている方法で行うようにしていただいてけっこうです。
とくにアメリカでそのまま住むことになっているのであれば、求められる方法で接種をしていただいたほうが、後のトラブルを防げます。

上のお子さんのことですが、三種混合、インフルエンザのいずれも不活化ワクチンですので、その性質として接種部位の腫脹ができやすいものです。
その程度は個人差があるでしょうが、それだけで接種ができないということではありません。
副反応のなかで局所の腫れは不活化ワクチンにとってはある程度不可避ですし、通常は一過性のもので、1週間程度では消退してくれます。
接種量や回数を規定よりも減らしてしまうと、副反応としての局所の反応は小さくなるかとは思いますが、効果もおちてしまい、せっかく接種したのに、効いていないということもおこりえます。
効果の点を考えると、できれば規定通り接種するほうが良いかと思います。

2006.1.13

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塚田こども医院Q&A2006年