妊婦の風疹抗体価

現在妊娠11週の妊婦です。1週間前の血液検査で風疹の抗体が無いといわれました。しかし、ちょうど1年半前に妊娠前に風疹の抗体があるかどうか調べておこうと思い、検査した結果、抗体価は32倍で抗体があるので予防接種を受ける必要はないといわれ受けませんでした。風疹はかかったことはなく、中学生のときに予防接種をしたのみです。妊娠中に心配しないために検査を受けたのに、このような結果になり、抗体価の検査を受けずに予防接種をしていればよかったと悔やんでいます。先生からは再検査をしてみようといわれていますが、陰性だったものが実は陽性であったということなどあるのでしょうか?(Iさん)

抗体検査の意味するところは、その検査方法によってずいぶんと変わってきます。
あるものは急性期の変化をよくとらえますが、一定の期間がすぎると消失していきます(陰性になるということです)。
あるものは、より長期に陽性が続きますので、以前の感染の有無や今後の罹患の可能性を判断するのに役立ちます。

メールにはその検査方法についての記載がないので、詳しくはコメントできません。
以前に検査したものがより長期の変化をしめす検査方法で陽性という結果であれば、それ以降に陰性になるのは考えにくいです。
再検査も予定されているとのことですので、検査方法やその意味するところも再度主治医の先生にお確かめになってみて下さい。

なお、仮に風疹に対する十分な抗体がないとすれば、今後数ヶ月は風疹にかかると先天性風疹症候群の赤ちゃんができてしまう可能性があります。
風疹の流行が周囲にないかどうか、ご確認いただくとともに、あまり子どもたちの集団には近づかないようにされたほうがよろしいかと思います。

2006.1.18

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塚田こども医院Q&A2006年