ワクチンの温度管理

ワクチンの温度管理について質問させてください。お盆など真夏の暑い時期、診療所を閉めるわけですが、その間締め切った暑い部屋の中で、ワクチンは適正な温度に保たれるのでしょうか?冷蔵庫だけだと限界があるのかなと思いまして。また適正温度をうわまわった場合、ワクチンの効果は0なのでしょうか?それとも多少効き目が悪くなるということなのでしょうか?(Iさん)

ワクチンの保管については、医薬品として適正に管理される必要があります。
ワクチンに種類によって、保管条件が違います。
・不活化ワクチン(三種混合、日本脳炎、インフルエンザなど):遮光し、凍結を避け摂氏10度以下
・生ワクチン(麻疹、風疹、麻疹・風疹混合、おたふくかぜ、水ぼうそうなど):遮光し、摂氏5度以下
・経口生ポリオワクチン:摂氏-20度以下に凍結

お尋ねのワクチンについては摂氏5度以下の条件で保管されている必要があります。
それ以上の温度で保管されている場合には、ワクチンとしての効果がない可能性があります。

医薬品については、薬品専用の保冷庫を使用するのが一般的ではないかと思います。
家庭用の冷蔵庫については、温度管理が適切になされない可能性がありますが、使用状況などによっても変わってきます。
実際に接種されたワクチンが、適切に管理されていたかどうかは、私には分かりません。

ただ、冷蔵庫の内部温度が上がるのは、頻繁にドアを開閉することが一つの原因になります。
長期休みなどでドアを締め切っていれば、その中の温度があがることはないのではないかと思います。

2006.9.10

目次のページへ

ホームページのトップへ

塚田こども医院Q&A2006年