繰り返す鵞口瘡

今年の2月の終わり頃から、がこうそうを何度も繰り返しています。その度に、近くの小児科にてフロリードゲルを処方してもらっています。最初の頃は、肉眼的にがこうそうが消えたら、軟膏を塗るのはやめていましたが、何度も繰り返すので、見た目でがこうそうが消えても、1〜2週間は軟膏を塗るようにしています。でもしばらく経つと、またがこうそうがでてきます。食欲もあり、元気に遊んでいます。抗生剤の長期投与などもしていません。抵抗力が弱っている時などに発症しやすいと聞きました。こんなにも長い間抵抗力が弱っているということなのでしょうか。他に考えられる原因や、何か検査など調べた方がよいことがあれば教えて下さい。(Uさん)

鵞口瘡(カンジダ性口内炎)は、乳幼児ではしばしば見かけるものです。
まだ粘膜の抵抗力が弱く、常在菌であるカンジダが繁殖しやすいためです。

繰り返しおきるということになると、例えば口の中の清潔度がどうかが気になります。
食後はすぐに歯磨きと口をゆすいでいるでしょうか。
おやつは決まった時間に適度な内容と量にしているでしょうか。
もちろん、おやつのあとも口をゆすぐ必要があります。
飲み物がジュースのような甘い物の場合には、やはりその後に口ゆすぎを。
夕食後から寝る前に何かを口にしてはいないでしょうか。
指しゃぶりが頻回だと、やはり口腔内の清潔が保てません。
おしゃぶりは大敵です。
もししていたら、すぐに止めてください。

年齢とともに発生頻度は少なくなっていくものです。
鵞口瘡になっているようなら、その都度、早めに治療を受けて治しておいて下さい。

なお、乳幼児の鵞口瘡は通常は口腔の前の方だけです。
もし口腔の後ろ(咽頭、口蓋垂など)が中心に起きているようだと、特別な問題があるかもしれません。
何らかの免疫不全も考えられます。
その点でも、鵞口瘡になってしまったら、その都度かかりつけの小児科で診てもらってください。

2007.6.17

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塚田こども医院Q&A2007年