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2005年03月18日

私一人の「卒業式」

このところ学校や園では卒業式・卒園式がたけなわ。
インフルエンザの大流行もいっこうにやみそうになく、ハラハラしている親御さんも多いことでしょう。
実際に式の前日に高熱を出しているお子さんもおられ、私の方もドキドキしながら診療しています。
早くインフルエンザの流行が過ぎ去ってくれるといいですね。

私もこのたび「卒業式」を迎えることになりました。
地元の保健所の事業で、未熟児で生まれた子どもたちの健康相談をしていましたが、それが今月で終わることになったのです。
私が開業してすぐ始まったので、十数年続いていました。
2か月に1回、保健所に集まる赤ちゃんを診察したり、育児の相談にのったり、時には簡単な講義をしたり。
未熟児で生まれたということで、多少のハンディーはあるわけですが、生後1歳前後にはクリアーできていくお子さんが大半です。

私の子どもたち3人もみな、体重2,500g未満の未熟児でした。
そんな縁もあったのかもしれません。
未熟児の発育や発達を親御さんやご家族の方と一緒に見守っていく仕事も、またやりがいのある仕事でした。

私のほとんどの仕事は、医院の中。
一日中ばたばたとし、病気になったときにやってくる子どもたちを相手にしています。
そんな“日常”から離れて、病気ではない子を、ゆったりとした環境で診ることができたのも、楽しいことでした。

県の財政が厳しさを増しているようです。
この事業にも予算がつかなくなり、今年度をもって終了になるのだそうです。
つまり、私の出番はもう終わり。

ということで、今日は「私一人の卒業式」。
ちょっと寂しい気持ちになっています。

投稿者 tsukada : 2005年03月18日 18:00