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2005年03月20日

歳をとっても・・

私の出身大学の学長に、昨日お会いしました。
ある製薬会社の創立20周年を記念した特別講演で、新潟市にお越しになられました。

高久文麿学長は、私が学生時代には血液学の若手実力派教授。
それから30年ほどがたちますが、まだまだお元気でいらっしゃいました。
「21世紀の医学・医療」と題した講演を、1時間以上続けて話すそのパワーにも圧倒されました。
日帰りで栃木との間を往復されるというのに、その疲れもみられません。

手元の資料には昭和29年東大卒とありますので、もう73歳くらいになるのでしょうか。
大学学長という職務だけでも大変でしょうが、それ以外にも学会の重鎮としても多くの仕事をされています。
日本医学会会長などという肩書きもあります。
私の大学は日本中に卒業医師がいて、それぞれの地域で医療活動をしているので、そのフォローもたくさんしておられます。
私のいる上越市にも、数年前にお越しいただき、市民向けの講演会をしていただいたことがあります。

そんな偉い方なのに、実に気さくです。
卒業生だと言うことで話しかけさせてもらいましたが、気軽にお話をしていただきました。
こちらにお越しになったときは、私が“鞄持ち”をしていたのですが、親しげにしていただいたことを、今でもよく覚えています。
この時は、上越市長さんと私の二人で、学長を駅に見送りにいったものでした(これだけ偉い先生なら、きっとお供の方がいると思ったのですが)。

医者の世界にいると、へんに権威づけたくなるものですが、ときどきはそうではない先生もおられるんですね。
私も歳をとっても、元気に仕事が続けられるといいな、などと思って聞いていました。
講演内容からもちゃんと勉強しなくてはいけないのに、別なところで「人生の勉強」をしてきたような気がします。

投稿者 tsukada : 2005年03月20日 23:13