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2005年07月29日
「assh」掲載
昨日、当地の地方紙「新潟日報」の折り込み新聞「assh」に、わたぼうし病児保育室が取り上げられました。
恥ずかしながら私も写っていますが、保育室の様子もよく分かります。
タブロイド判の紙面の1面に、びっくりするくらい大きな写真が載っています。
わたぼうし病児保育室を始めて4年がたちましたが、これはいい記念になりました。
ありがとうございました。
投稿者 tsukada : 14:08 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月28日
今年の夏祭り
今日は西日本などでは猛暑だったようですね。
こちらは30度にならないくらいで、過ごしやすい一日。
朝はちょっと涼しいほど。
院内はエアコンを使っていましたが、自宅ではそれもいらないくらい。
こんなお天気が続いてくれれば、日本の夏も過ごしやすいのですが・・
ここ数日、町内の御神輿が町を練り歩いています。
その数、約20体。
医院の近くも通っていきます。
病児保育室の窓やベランダからはすぐそこに見えるので、子どもたちは大喜び。
(小さな子は怖がる子もいるようですが)
病気で外に出られないけれど、ほんもののお神輿を見られたので、良かったね。
でも、個人的にはもりあがっていません。
子どもが小さかったときにはいっしょにおみこしをひいたり、夜店をまわったりしました。
花火も楽しみにしていたものですが、今年はそんな雰囲気もありません。
祭りは子どものものという“先入観”があるのかもしれません。
いずれにせよ、しばらくはお祭りは卒業です。
あと何年かして孫ができれば、またいっしょに行けるようになるかもしれません。
ジジーになるわけですが、孫の世話ができるのであれば、歳をとるのもまた楽しみです。
好々爺になるのが私の長年の夢。
そして現役の医者を引退し・・などと“設計図”は書いていますが、まあ、かんたんには実現不可能でしょうね。
投稿者 tsukada : 23:23 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月27日
台風一過
関東では台風一過の青空・・というより、ギラギラ真夏日の一日になったとのこと。
各地で猛暑を記録していました。
昨日とはうってかわってのお天気でしたね。
当地では朝は雨模様。
日中は次第に天気が回復してきましたが、それでもさほど気温が上昇することなく、過ごしやすかったです。
お祭りも少しずつ盛り上がってきているようです。
あと二日は、きっと熱く燃えることでしょう。
夏休みの始まりがお天気に恵まれませんでしたが、これからしばらくは大丈夫のよう。
プールへ、海へ、心行くまで楽しんできて下さい。
でも、水の事故だけはくれぐれも気をつけて下さいね。
楽しいはずの夏休みが、ちょっとした不注意で暗転することのないよう、くれぐれもお願いします。
投稿者 tsukada : 22:52 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月26日
台風は去っていきそうです
今日は台風7号のことが気になり、ニュースを何度もくりかえして見ていました。
私と同じようにテレビを見続けていた方もきっと多いことでしょう。
皆さんのところは雨や風の被害はありませんでしたか?
最初に言われていたよりも勢力が弱まり、進路も東よりになったことで、首都圏直撃という事態は避けられたようです。
先日、地震があったばかりで心配していましたが、まずはやれやれといったところでしょうか。
当地への台風の影響もさほどではないようです。
雨は降っていますが、風はほとんどなく、被害もきっとでないですみそうです。
でも、今夜予定されていた花火の打ち上げは中止。
みこしが出るお祭りも、雨の中のさびしくて冷たいものになってしまいました。
夏祭りなのですから、やはりカラッとした晴れのお天気が似合いますね。
投稿者 tsukada : 23:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月25日
台風接近
夏休みにはいったというのに、関東では地震があり、そして今度は台風がやってきています。
この台風7号、そうとう大きなもののようです。
東海などでは雨量が500ミリにもなるとか。
先日の地震で地盤がゆるんでいるところでは土砂崩れも心配です。
どうぞ警戒をして下さい。
当地の夏祭りは、今のところはひっそりと行われているようです。
子どもが小さいときにはマーチング・バンドやら御輿(みこし)やらで、出番もありました。
暑い中、ビデオ・カメラを回していたのが、もうずいぶんと昔のような気がします。
そんなにぎやかな光景も、今はもう卒業してしまいました。
いずれ孫でもできれば、また一緒になってお祭り気分を味わえるかもしれませんね。
それはいつになるやら。
しばらくは、ひっそりと生きていくことにしましょう。
投稿者 tsukada : 23:11 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月24日
東京の地震
昨日は東京で大きな地震がありました。
都内で震度5強だったとか。
直接の大きな被害はなかったようですが、電車が長時間止まって、大混乱になったようです。
昨年秋の新潟県中越地震でも、当地(上越市)は同じく震度5強の揺れでした。
家の中にいて地震を体感しましたが、怖い思いをしました。
それを同じ揺れを、東京でとても多くの方が経験されたわけですから、やはり大変だったことでしょう。
地方と違って、交通の問題は大きいです。
電車が止まれば帰宅できない人たちが大勢でます。
タクシーもすぐには乗れないでしょうし、他の交通機関もまずむりでしょう。
簡単に泊まることもできません。
帰宅困難者の対策は、大きな課題だと思います。
地震のおきた時間が、土曜の夕方というのは、ある意味でラッキーだったのかもしれません。
土曜はもともとお休みになっている会社や学校がずいぶんとあったことでしょう。
夕方だということで、すでに帰宅していた方も多かったのではないでしょうか。
平日であれば、もっと混乱があったかもしれませんね。
もっとも、週末だから逆に東京に出かけていた人たちも多くおられたでしょうから、どちらが良かったとはいえませんが。
そういえば中越地震も土曜の夕方でした。
何か関連がある??
投稿者 tsukada : 22:18 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月23日
夏休み初日
今日から夏休み。
子どもたちにとっては楽しみな・・お母さん方にとっては大変な(?)シーズンの到来です。
各地でもうすでに水の事故もおきています。
どうぞお気をつけてお過ごし下さい。
北陸地方も、今日で梅雨明け。
夏休みを待っていたかのようです。
しばらくは暑さ対策も忘れずに。
さらに当地では、今日から夏祭りが始まりました。
初日は花火大会。
夕方から浴衣姿の女性をたくさん見かけました。
これから1週間ほどは、暑い夏がさらにアツくなりそうです。
投稿者 tsukada : 23:33 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月22日
1学期終業式
今日で1学期の終わる園や学校が多いようです。
明日からは夏休み。
当地の梅雨は、明けそうでいて、まだ明けてはいないようです。
たっぷり湿気のある重い空気がおおっています。
多少気温が高くてもいいので、カラッとしたお天気になってくれるといいですね。
「1学期が終わり」と書きましたが、最近はそうではないところも多くなっています。
1年を3学期制にしていると、夏休み前で1学期が終わります。
このところ増えてきているのは2学期制にしているところです。
そのほうが、授業配分などが効率的なのだそうです。
そんなところは、単に夏休み前の区切りということで、1学期がまだ続いています。
夏休みに入る前に通信簿をもらって・・というのが習慣づけられているので、ちょっと違和感がありますね。
3学期制の場合、3つの学期が平均ではないという問題も確かにあるようです。
1学期は学年の最初で、4月があまり授業にならず、3学期はもともと短いうえに学年末の行事が続きます。
2学期が一番長く、授業も進むのでしょうが、子どもたちの立場からは、途中で休むことなく4か月近くをぶっ続けで授業を受けるのは大変なことかもしれません。
大学では以前から2学期制が多かったようですが、これからは小中高校もしだいに2学期制が多くなっていくのかもしれませんね。
いずれにしても明日から夏休みのところが多いことでしょう。
事故などの気をつけて、楽しく過ごして下さい!
投稿者 tsukada : 23:26 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月20日
未成年飲酒
先日、人気グループの未成年メンバー(18)が飲酒して警察ざたになった事件がありました。
TVアナウンサーが呼び出して飲ませていたということで、大きな問題になっています。
未成年(20歳未満)に対しては、法律で飲酒が禁じられているので、その点では弁解の余地はありません。
本人も、それをさせてしまった周囲の“大人”も、それなりの責任は免れないことでしょう。
でも、少しかわいそうな気もします。
日本はお酒に甘い気風があります。
「酒の席だから」といって、多少の無礼な振る舞いも許されてしまいます。
お花見の時など、酩酊したみっともない大人たちを多く見かけます。
楽しく飲むはずのお酒で、周囲を不快な思いにさせることもよくあることです。
日本人のモラルは低いようです。
法律の上でもいろいろと問題をおこしています。
飲酒運転がそう。
他人の命に関わる重大な違法行為です。
それに比べたら、彼の行動は、それほど違法性は高くはありません。
年齢もどうなんでしょうか。
18歳といえば、高校を卒業して大学生になったり、社会人として働いていたりもします。
実態としては飲酒はそうとう行われているのではないでしょうか。
私も大学1年のときからいただいていました(もう時効ですよね)。
アメリカでは確か“21歳未満”が飲酒禁止ですよね。
子どもたちとハワイに行ったときのこと。
レストランで食事をするとき、当時20歳になっていた娘も一緒にビールを頼んだら、ウエイターの人が年齢を尋ねてきました。
「20歳だ」というと、“No!”と言ってグラスを持って行ってしまいました。
最初は理由が良く分からなかったのですが、年齢の問題だと分かったとき、アメリカではずいぶんきっぱりと断るものだと関心したものです。
きっと店側の責任を追及されるのでしょう。
あるいは、法律を守ろうとするモラルがしっかりしているのかもしれません。
このことがもし日本だったら、おそらくは不問に付されることでしょう。
というより、年齢を聞くことすらないことでしょう。
「まあまあ・・」といいながら、あいまいで終わりそうです。
お酒のことで甘い日本なのに、どうして今回は厳しい目が注がれているのでしょう?
厳しいことを言う人たちは、自分ではちゃんとできているのですか?
「自分には甘く、他人には厳しい」
・・そんな風土も、日本にはあるような気がします。
「自分に厳しく、他人には優しい」
・・そんなふうでありたいと自分では思っていますが、なかなか難しいです。
人生48年、まだまだ人間ができてきませんね。
投稿者 tsukada : 22:29 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月18日
真夏日
関東甲信まで梅雨明けしたとのこと。
でも、ここ新潟もとても暑い一日でした。
きっと昨日に続いて真夏日だったことでしょう。
お堀の蓮はずいぶんと咲いています。
暑さが大好きな花なんですね。
でも、我が家の犬はちょっとばて気味。
涼しい時間にお散歩を楽しんできました。
でも一番暑さに弱いのは私。
いつもは冷房完備のところで、あまり動かずに過ごしていますので、ちょっときつかったですね。
自宅に日よけのよしずを設置しましたが、そとに出るたびに、体を動かすたびに汗が噴き出してきます。
何度シャワーを浴びたことでしょう。
でも、二日間、冷房なしで過ごしたなんて、私にとっては“快挙”。
その分、明日からの仕事に差し支えなければいいのですが(T_T)
投稿者 tsukada : 18:56 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月16日
蛙の合唱
外からは蛙たちの鳴き声が聞こえてきます。
ここは高田公園のお堀のすぐそば。
蓮の花が咲き始めているのは先日ご紹介しましたが、もう一つ“夏の名物”があります。
それが蛙です。
とても大きな声がしています。
「ゲコ、ゲコ」という声のほかに、低音の「グー、グー」という声も。
こちらはけっこう響きます。
蛙にもテノールがいるんですね。
窓を開けていると、睡眠妨害にないそうなほどです(T_T)
食糧事情の悪いころに、食用のウシガエル(?)を飼ったのが始まりなのだとか。
確かに蛙は食べられます。
太ももはあっさりした鶏のささみのような感触。
学生の頃、友達につられて食べたのを思い出しました。
当地の蓮の規模は東洋一だとか。
そんな蓮も、戦時中の食糧難で植えられたという話を聞きました。
レンコンをとるためだそうです。
真偽のほどは分かりませんが、今は蛙もレンコンも、食用にしている人はいないようです。
投稿者 tsukada : 23:09 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月15日
夏のスキンケア
薄着のことでお問い合わせをいただいています。
暑いこの季節に肌着を着せたほうがいいのか?っといった内容です。
汗をかく季節ですから、そのための衣服は必要でしょう。
冬と違って保温のためではありませんので、厚手のものやぴったりとしているものはNG。
さらさらしていて、吸湿性がよく、通気性も必要です。
ゆったりとした薄手の肌着でいいと思います。
でも、必ず下着を着なさいということでもありません。
Tシャツを着ることも多いですが、Tシャツはもともと下着です。
Tシャツ1枚でも十分なときもあるでしょう。
上に着る洋服でも、汗をすったりしてくれるようなら、それだけでいいかもしれません。
その場の環境によっても違ってきますので、このあたりはケースバイケース。
ノースリーブが良いかどうかも、いちがいには言えません。
汗を吸い取るという意味では、半袖の肌着が良いことになりますが・・
脇の下の汗のケアができていれば、より肌を露出したほうが快適でしょう。
さらに、涼しい環境にいて、あまり汗をかかないようにしてもらっていれば、脇の下の汗を吸わせる衣服は必要ないことになります。
逆の場合には、半袖の肌着のほうが良いということにもなりますが、汗をべっとりとかいていて、肌着がぐちょぐちょしているようでは、かえってあせもやとびひをおこしかねません。
要は、どのようにして皮膚の清潔さを確保しておくか、ということだと思います。
日本の夏は高温多湿です。
亜熱帯の気候で、とても過ごしにくいものです。
あせもやとびひといった皮膚のトラブルを起こさないためにも、皮膚のケアにはたえず注意が必要。
ベトベトした肌はトラブルのもと。
皮膚をいつもサラサラした状態に保ってほしいです。
そのためには除湿のためにエアコンを使用することも必要になります。
日中も汗まみれになっているようなら、シャワーや入浴もさせてあげてください。
家庭ではもちろんですが、保育園などでも、ぜひ心がけていただきたいです。
余談ですが、アトピー性皮膚炎のお子さんに、学校でも温水シャワーを浴びてもらうとどうなるかと調査がありました。
その結果は、全員に皮膚所見の改善を認めたということです。
汗をかき、ベトベトしていると、それがアトピー性皮膚炎の症状を悪化させるわけですから、当然の結果です。
アトピー性皮膚炎でなくても、子どもたちの皮膚はみな弱いですから、汗やよごれは大敵。
子どもにとってのスキンケアは、清潔です。
もう一つ余談を。
皮膚を清潔にするためには、石けんは必要です。
湿疹ができたり、とびひになったりして、皮膚の状態が悪くなると、石けんを使わなくなる方がおられますが、それは間違い。
健康ではない皮膚であればよけいに汚れをとり、清潔にするために、より石けんが必要になります。
このあたりも、整理して考えてみてほしいところです。
話は長くなりましたが(いつものことですが)、これからしばらくはすごしにくい季節が続きます。
健康管理に気をつけてお過ごし下さい。
投稿者 tsukada : 17:05 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月14日
26万アクセス
このHPへのアクセスが260,000件を超えました。
多くの方にお越しいただき、ありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
昨日「日誌」に書きましたように、おたふく難聴を予防することもとても大切なことだと考えるようになりました。
HP内の関連のページを書き換えました。
「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」と「おたふくワクチン」についてです。
ヘルス・レターのコーナーにありますので、ご覧になってみて下さい。
投稿者 tsukada : 17:21 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月13日
難聴予防のワクチン
今日はまじめな話です。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)が、今問題になっています。
おたふくは一般には子どもにとっては軽い感染症と考えられています。
しかし、実際にはそうとう多くの、そして重大な合併症があります。
その1つが難聴です。
おたふくウイルスが、内耳の聴神経を壊し、永続的な聴力障害をもたらします。
通常は片側ですが、でもその耳は永久に音を感じることができません。
もし何らかの理由でもともと片側の難聴があれば、完全に無音の世界を生きて行かなくてはいけません。
あるいは、その時には片側が正常に残っても、その後は「片肺飛行」です。
危うさが続きます。
健常な耳にもしものことがおきたら・・
おたふく難聴は、以前から知られていました。
その頻度は、アメリカの有名な小児科教科書には「15,000人に1人」とありますが、実はもっと多いようだということが、最近言われてだしています。
ある医師向けの雑誌には、数百人に1人ほどはいるという指摘が載っています。
日本の全国調査では、2001年のおたふく難聴は650人。
この年のおたふく患者でわると、発生頻度は3,500人ほどに1人になります。
さらに、おたふくの症状がはっきりしていないけれど、大半がおたふくウイルスが関係しているとされている「突発性難聴」の発生が2,000人ほどいます。
これも含めると、日本では年間に数千人の規模でおたふく難聴が発生していることになります。
発生頻度は数百人に1人です。
これは大変な数字です。
おたふく難聴には治療法がありません。
いくつかの方法が試みられてはいますが、確実に効果のあがるものはないようです。
そして、聴力の回復は通常は見込めません。
一生、そちらの耳は音を聞くことができません。
おたふくというと、軽い感染症というイメージが強いだけに、もしも難聴になってしまったら、親御さんの思いは大変なものがあるでしょう。
「喪失感」「絶望感」・・
医師からおたふくの診断のときに難聴について聞いていないケースが大半ということです。
そして、あらかじめワクチン接種を受けておくだけで、おたふくにかかることも、そして難聴になることも予防できるということを知らされていた親御さんも、とても少ないようです。
ただ1回だけ予防接種を受けておくだけで、一生の問題をおこさなくてすんだのに。
そんな思いになってしまう方も、多いことでしょう。
おたふくワクチンは、日本では任意接種です。
法律に基づいて市町村で行われる予防接種にはなっていません。
希望者だけに行いますし、有料です。
残念ながら、実際に受けられるお子さんはまだまだ少ないです。
欧米では、すべての子どもたちがおたふくワクチンを受けています。
麻疹、風疹、おたふくの三種類を1つにしたワクチン(MMR3種混合ワクチン)を使っていますし、それを2回受けるのが普通です。
そのためにおたふくそのものの発生数が、極端に少なくなってきました。
アメリカでは2003年のおたふく患者は、わずか231人です。
ほとんど「絶滅寸前」にまで追い込むことができています。
当然のことながら、おたふく難聴の発生も限りなくゼロに近いことでしょう。
日本の子どもたちは、残念ながらおたふく難聴になる危険から十分に守られてはいません。
国の方針も早く転換しなくてはいけませんが、なかなか改善されないのはいつものこと。
今できることは、任意接種でお金はかかりますが、一人でも多くの子どもたちにおたふくワクチンを受けてもらうようにすることです。
おたふくワクチンは、子どもたちの難聴を予防するワクチンです!
お子さんに、おたふくワクチンをぜひ受けさせて下さい。
そして、周りにいる親御さんたちに、この知識を広めていってほしいと思います。
投稿者 tsukada : 11:51 | コメント (4) | トラックバック
2005年07月12日
薄着のすすめ(5)
薄着は“ダイエット”になるという話をします。
“ダイエット”とは書きましたが、正しくは「減量」または「体重適正化」です。
英語で“diet”と言えば「栄養」のことですので、日本人のもっているイメージとは違います。
でも、ここでは日本人的イメージのダイエットの話です。
ダイエットの基本は摂取カロリーの制限。
過食や偏食により過度の食事カロリーをとっている場合には、それを少なくしなくてはいけません。
そうするだけで、ある程度のダイエットはできるでしょう。
しかし、過度の食事制限(カロリー制限)をすると、体の基礎代謝がカロリーをあまり使わないで良いようにスイッチを切り替えます。
いわば「倹約」です。
ひとたびそうなってしまうと、カロリー制限をしているのに、思うような体重減少ができなかったり、適正な体重を維持できなかったりしがちになります。
比較的少量のカロリー摂取でも「効率的に」燃焼されるので、リバウンドも起きやすい状態になります。
こういった問題がおきてくるのは、基礎代謝のレベルが生命活動にとってとても大切だからです。
さらに、基礎代謝のそうとう大きい部分は、体温の維持に関わっています。
一定の体温(おおむね36度C台)に維持するために、大きなエネルギーを消費しています。
子どもたちの平熱が大人よりも高めだということは、裏返せばそれだけ多くのエネルギーを使っているからです。
基礎代謝が常時活発であれば、消費カロリーが多めになりますので、自然と体温は高めになっていきます。
子どもにとっては、余分な熱が放出するために「薄着」でいる必要があるということは、これまでにお話してきたとおりです。
今日はもう少し論をすすめて、大人の話。
体温を高めるためにそうとう大きなカロリーが使われます。
手元の資料では、冷水(4度C)4リットルを体温まで高めるためには約400カロリーを必要とするとあります。
つまり、冷たいものを多くとることで、ダイエットになるということです。
摂取するものが甘いものなどではそれ自体にカロリーがあるので、ダイエットにはなりません。
でも、冷水を多く飲むことは、体の老廃物を排出するなど、他にも良い効果がいろいろあるようです。
そして、やはり「薄着」です。
体表面を低めの温度にさらすことで、体の中の代謝は、より熱を作ろうとして高まっていきます。
逆に厚着をすると、熱は必要ないので、代謝は下がります。
この差は、けっこう大きいものがあります。
ダイエットというと、体の表面を厚く覆って、汗をダラダラかくということを想像しがちかもしれません。
でもそれは逆効果。
寒い季節こそ薄着でいることが大切なんです。
その上で、適度な運動をして体を温めましょう。
それが健康のためにも良いことです。
どうぞお試し下さい。
投稿者 tsukada : 17:55 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月11日
薄着のすすめ(4)
赤ちゃんからはじまって子どもたちはみんな体をよく動かします。
静かにじっとしていることはありません。
当たり前ですが、「大人しく」はありません。
子どもたちに「大人しくしなさい!」は、もともと無理な注文なのです。
心理的には、長時間、集中していることがなかなかできません。
その結果、たえず体を動かしています。
目つきは、面白いものがないかと、いつも外のものに対して興味をもち、きょろきょろ。
顔も体も、あちこちに向き、一定することはありません。
体を動かせるようになると、同じ場所にずっといることもありません。
どこに行くか、何をするか、予想もつかないのが子どもたちです。
そんな子どもたちにとって、一番の苦痛は、同じ姿勢を強いることかもしれません。
動きたいのに動くことができない・・
歩きたいのに歩けない・・
話したいのに話せない・・
厚着の問題は、実はこんなところにもあります。
冬場、寒いからといってたくさんの衣服でおおうと、子どもの動きが阻害されます。
自由がきかないと、ストレスはたまっていくことでしょう。
それは、子どもたちにとっては、苦しいことなのではないでしょうか。
でも、そのうちに“厚着の不自由さ”に慣れてしまうかも。
大人しくしてくれると、大人にとっては楽です。
その方が子育てしやすいからいい、などと思ってしまうかもしれません。
そこには、子どもたちにとって良いことなのかどうかは、考慮されていません。
大人の身勝手な考えなのではないでしょうか。
薄着にすることで、子どもに動きやすさを保証してあげる。
その結果、子どもたちは自由を獲得します。
それが、子どもたちの発育と発達を豊かに促すことにつながっていきます。
子どもを薄着で育てることは、大人にとって義務ともいえるかもしれません。
そんなふうに考えると、たかが薄着とは、もう言っていられなくなりそうですね。
投稿者 tsukada : 22:27 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月10日
蓮の花
春に桜の花をご紹介した高田城跡公園です。
そのお堀は、夏は一面の蓮でにぎやかになります。
今朝散歩していたら、もう花が咲き始めていることに気づきました。
毎日見ていると、その変化が分からないものなんですね。
昨日は家に近くで蝉の鳴く声が聞こえました。
蓮の花と蝉・・もうすぐそこまで夏がやってきているのですね。
梅雨があけるものもうすぐです。
でも、梅雨の最後には大雨になることもおおいのだそうです。
昨年もそうでした。
今は西日本で大変なことになっているようです。
どうぞお気をつけ下さい。
投稿者 tsukada : 21:53 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月09日
薄着のすすめ(3)
「薄着」の続きです。
子どもの基礎代謝は大人よりずいぶんと活発です。
子どもの安静時でも、大人が軽く走っているくらいの代謝をしています。
エネルギーを燃焼させているので、それだけ多くの熱が産生されています。
その余分な熱は体の外に放出されなくてはいけません。
その役割をしているのが皮膚です。
手や足の皮膚を露出することで、そこから熱が確実に逃げていきます。
自動車の仕組みを考えると、よく分かります。
エンジンはガソリンを燃焼(爆発)させるので、どうしても加熱します。
その熱を逃がすのがラジエーターです。
エンジン周囲の余分な熱を、外気に放出します。
多くは水冷ですが、もしも水が足りなければラジエーターの働きは弱まります。
ファンが回らなくなれば、熱が放出されず、加熱してしまいます。
「オーバーヒート」という現象です。
エンジンの出力は落ち、走行できなくなります。
人間の仕組みも、自動車に似ています。
体の中心部から出る余分な熱を、血液が運んでくれます。
熱を吸収し暖められた動脈血は、体のすみずみに運ばれ、静脈血として体の表面を流れながら戻ってきます。
余分な熱が多いと、皮膚の静脈は広がり、より多くの血液を皮膚表面近くを通るようにします。
そうすることで、外気へ熱を放出できます。
人間にとっての“ラジエーター”の最大のものは、手足です。
そこから確実に熱を逃がしてあげるには、手足を覆わず、半袖・半ズボンにしたりすること。
手袋や靴下は、普通は子どもたちには不要です。
つまり「薄着」にすることで、“害になる熱”を容易に外に逃がすことができるわけで、より健康的で、自然な姿です。
今日はちょっと理論的な話をしましたが、ご理解いただけたでしょうか。
OKなら、あなたも、あなたのお子さんたちも、今日から「薄着」で過ごしていって下さいね。
投稿者 tsukada : 12:55 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月08日
薄着で賢い子に
薄着についての話を、もう少し。
誤解の多いのが「頭寒足熱」。
頭を冷やして足を暖かくする・・
冬場で、受験勉強の頃になるとよく聞かれます。
そうすることで目が覚め、しっかりと勉強できるということのようです。
でも・・足が温かくなると、気分がリラックスし、眠くなります。
そうですよね。
実際に子どもたちが眠くなっているときに手足を触ってみれば分かります。
熱があるのかと思うほど、温かくなっています。
寒い日に、お布団を温めてあげれば寝入りが良くなります。
逆に皮膚に冷たい(涼しい)刺激を与えることで、目が覚めます。
頭も冴えてきます。
やる気が出てきて、きっと勉強の能率も良くなることでしょう。
「頭寒足熱」は寝る体制作りには役にたちますが、勉強しようというときには逆効果。
さあ、頑張るぞ!というときには「頭熱足寒」(?)がいいですよ。
「薄着」にすることで、皮膚全体に適度な冷刺激を与えることができるでしょう。
その子の活動性を増加させてくれるに違いありません。
しっかりと覚醒し、周囲のものに興味をしめし、自分から主体的にかかわろうとすることでしょう。
賢い子に育てたいと思ったら、やっぱり薄着ですね!
投稿者 tsukada : 18:03 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月07日
短冊の行方
今日は全国的に雨模様。
七夕というのに、残念です。
彦星と織り姫は出会うことができず、また一年を、恋いこがれながら過ごすのでしょうか。
そう思うと、かわいそう。
何か別の形でデートをさせてあげたいですね・・
当院の玄関に飾った七夕飾りにも、たくさんの短冊を下げてもらいました。
いっぱいの願い事が書かれていて、見ていてあきません。
みんな叶えてあげたいですが・・
これって、誰の“責任”なのでしょう。
クリスマス・イブの願いはサンタクロースの“責任”(実際には親?)。
お正月の願い事は、神様に向けたもの。
でも、七夕のそれは??
短冊は飾りと一緒に川に流すというのが伝統的のよう。
でも、廃棄物処理とやらにひっかかってしまいます。
でも、「燃えるゴミ」として出すのも気がひけるので、新年まで待ってどんど焼きに出すことにしています。
これで“責任”は神様がとってくださることでしょう(^_-)
投稿者 tsukada : 15:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月06日
七夕飾り
明日は七夕。
でも梅雨空が続いています。
天の川をはさんで彦星と織り姫が会えるのは、ムリでしょうか・・
七夕飾りを医院にも飾っています。
いろんな願いを書いた短冊がもういっぱい下がっています。
願いが叶えられるといいですね。
明日のお天気、どうなるでしょうか。
ちょっと心配です。
投稿者 tsukada : 09:06 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月05日
薄着の手本
昨日の「薄着のすすめ」の取材の中で話したことを紹介します。
薄着はむしろ肌を丈夫にし、体を鍛えてくれる・・
その一番は“女子高生の生足”かも。
短いスカートは、雪国も冬でも見られます、当たり前のように。
ストッキングをはくこともなく、下肢のそうとうの部分を露出しています。
寒くないはずはありません。
でも、それがおしゃれだと思っているのか、そうしないことをダサイと思っているのか、やめる様子もありません。
上着はコートを着て、襟巻きをし、帽子や耳当てをしているのに、足だけは寒風にさらされています。
それでも平気。
太ももまで露出しているわけですから、体表面積の2、3割は直接外気に接していることになるでしょう。
そこから奪われる熱損失は、そうとう多いはずです。
きっと寒いと感じてはいるのでしょうが、でも、がんばっています。
我慢比べのよう。
一方で、そんな女子高生が風邪を引きやすいとか、病気になりやすいといったデータはないようです。
印象ですが、むしろ活発にしています。
オジさんが心配する必要は全くないくらいに、元気そうです。
オバさんが眉をひそめることもないくらいに、彼女たちにとっては自然なことのようです。
そして、皮膚を寒さにさらすことで、かえって健康になっているのかもしれません。
そうであるとしたら、彼女たちから学ぶこともあるということになります。
乳幼児への「薄着のすすめ」のお手本が、女子高生のミニスカート+生足にあるというのは、面白いですね。
(この話は、きっと活字になることはないでしょう)
投稿者 tsukada : 23:03 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月04日
取材
今日は東京からお客様がいらっしゃいました。
育児雑誌「ひよこクラブ」の編集をされている方です。
10月号に「薄着のすすめ」の記事を書きたいとのこと。
どうして薄着が必要なのか、どんなメリットがあるか、具体的にはどんな服を着させればいいか・・
いろんな質問をたくさん用意して来られました。
どうしてそんな大手の雑誌が、田舎の小児科医に会いに来られたのか、不思議がる方も多いでしょう。
私も最初に連絡をいただいた時にはそうでした。
どうもこのHPを見られたようです。
確かに以前、薄着について書いたものがあります。
特別に変わったことを言っているわけでもなく、“常識的”な話をしているだけなのですが。
総論的なことは私でも用が足りますが、具体的なことになると、もう手に負えません。
赤ちゃんの子育ても、もう20年ほど前のことになってしまい、忘れています。
そこで助っ人に助産師さんにお願いをしておきました。
彼女は毎週当院の乳幼児検診で、お母さん方の指導をして下さっている方。
鬼に金棒です!
そんなこんなで何とか取材をこなすことができました。
これで記事がかけるのかな?とも思いましたが、そこはプロの腕の見せ所。
きっと内容があって、見栄えのする記事にして下さることでしょう。
発売したら、ぜひ見て下さい。
ところで今日は東京は大雨だったとこと。
おかげで来られる電車も遅れていたようです。
トンボ帰りでしたが、無事変えられたでしょうか。
お疲れさまでした。
投稿者 tsukada : 23:10 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月03日
清掃ボランティア
この週末、西日本ではそうとうの大雨のようですが、新潟では曇り空。
梅雨の中日(なかび)になりました。
雨なら中止と思っていた“町内清掃活動”が、今朝ありました。
(残念ながら?)
各家庭から一人ずつ出て、町内や公園の清掃をしようというものです。
ゴミ袋をもらって、空き缶やビニールなどを拾ってきます。
でも、ほとんどの方はあまり収穫はなかったようです。
(ない方がいいのかもしれませんが)
私の町内が行うよりも前から、他のグループがゴミ拾いをしていましたこともあるかもしれません。
でも、私はビニール袋いっぱいに集めることができました。
空き缶が5個くらい、ペットボトルが2個、ビニール袋などもけっこういっぱいです。
歩道はもうきれいでしたので、そこからお堀の際に降りてゴミ拾いをした結果です。
みんなと同じことをしていても効率が悪いです。
みなと違うことをした方が、全体を良くすることもあります。
ゴミ拾いから帰ったのも一番乗り。
みんながまだ拾っていましたが、私に“ノルマ”は達成(?)。
空いた時間で、近くの介護士養成学校の前の掃き掃除もしました。
周りの民家は、みな家の前を掃除しているのですが、この学校の前はいつも落ち葉などがそのまま。
気になっていたので、いいチャンス。
きれいになって、さっぱりしました。
清掃のボランティア活動も、みんなが同じことをしていなくてもいいように思います。
ゴミ拾いは、ほかの方々もしていますし。
それよりも歩道の落ち葉を掃いたりすることの方がよほど必要かも。
決められているからするというだけでは、つまらないです。
みんなと同じことをするのがイヤだというだけでは自分勝手だと言われそうですね。
でも、せっかく日曜の朝、私が「1時間」を使うのですから、意味あることをさせてほしい。
そして成果も出したい。
・・そんなふうに考えて掃除をしている人も、あまりいないでしょうが・・
PS
夕方公園を散歩していたら、回収したゴミを集めた大きなビニール袋が公園の入り口に置かれていました。
カラスがしたのか、もう散らかっている状態。
環境美化活動として行った最後がこれでは、全体の意味も問われかねません。
残念な光景でした。
投稿者 tsukada : 22:29 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月01日
これから充電
今日から7月、2005年後半の始まりです。
もう半分が終わってしまったわけで、すぎてみれば早いもの。
うかうかしていると、すぐに年賀状を書かなければいけなくなりそうです。
(暑中見舞いもまだ書いていないというのに、それは気持ちが先走りしすぎというものでしょう)
今日もまた大雨警報が出されています。
先日も大雨でしたので、災害にならなければいいのですが。
こちらの方は、先回りして被害の予想をし、対策をたてておく必要があります。
異常気象ではありますが、それも当然“想定の範囲”になければいけません。
あらゆるケースを考え、その中で最悪のストーリーであっても、対応できるようにしておくことが「危機管理」の基本でしょう。
外来の患者さんは、感染症の流行がおさまってきたことも関係して、少なくなってきています。
小児科医にとっては多少はゆっくり過ごせそうな季節です。
多少は骨休めをしながらも、冬場に備えることも必要です。
このところ体もあまり使っていませんし、本もそれほど読めていません。
放電しっぱなしです。
小児科の知識を仕入れ直すという意味でも、充電していこうと思っています。