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2005年10月03日
国勢調査
先日「国勢調査」を記入しましたが、内容がよく分かりません。質問の中身が分からないというわけではないのですが、記入していて、いったい何の意味があって聞いているのかが分からないのです。
世帯のことを知りたいようですが、個々の勤務先や仕事の内容がどうして必要なのでしょう。知って何になるというのでしょうか。それを何に活かそうというのでしょう・・ 理解できません。
住んでいる家の床面積を問うのは、さらに意味不明。もちろん質問は明確です。数字を書くわけですから、それを平均すれば、日本がいかに「ウサギ小屋」であるかが、あらためて分かるというシナリオなのでしょう。もしかしたら、最近は少し大きくなって「犬小屋」程度にはなったといいたいのかもしれません。
冗談はさておき、いったいどれほどの意味がある数字がつかめるというのでしょう。日本の家の大きさを、膨大な国家予算を使ってまで調べなくてはならないものなのでしょうか? 「全数調査」でなくても、サンプル調査で十分利用できる数字は求められることでしょう。いや、そちらの方が正確かもしれません。
総床面積を聞いていますが、それをきちんと答えられる人が(世帯が)どれくらいいるでしょう。だいたいの数字は分かるかもしれませんが、正確な数字は設計図や登記簿を見ないと分からないという方が多いと思います。私もその一人で、設計士さんに問い合わせて、この欄を記入しました。その意味では、私は正確に書いたぞ!という自負があるのですが・・(何の役にも立ちませんが)
きちんと書類を見ながら書くこともなかなかできないでしょうから、うろ覚えのまま書くかもしれません。だいたいの数字で書く人もそうとういるでしょう。記入せずに出したり、調査そのものに応じていない人もずいぶんといるようですから、結局国勢調査で得られた数字は、いい加減なものでしかないことにはなりはしませんか?
昔は“お上”が決めたことは、下々はそれに従っていました。こういった調査もそうです。でも今は違います。個人情報の保護をしっかりしろという“お上の声”が浸透していて、こういった「訳の分からないもの」に対しては拒否反応が強くなっています。それでも大切なものだから調査に協力せよというのであれば、内容をもっと吟味し、本当に必要なことだけを、プライバシーに十分注意しながら、納得しやすいものにしていくべきでしょう。
国勢調査は、今までの方法ではもう限界です。曲がり角に来ているとも言えます。「決められたことだから」というお役人的な発想はもう通用しません。でも・・一度始めた事業を見直すことができないのも、役所の特性です。何年か後に、また同じような苦言を呈している自分が見えています。
投稿者 tsukada : 2005年10月03日 22:45
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