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2005年10月10日
警備付きの診療
今日は月曜ですが、体育の日でお休み。昨日から連休になりゆっくりさせてもらいました。といっても、先週からやけどの赤ちゃんがいて、2日間とも処置が必要だったので、少しだけ仕事をしていました。
今日の話です。処置が終わって、その赤ちゃんと親御さんを送りだそうと医院の玄関に行くと、ズックが1足残っています。女性物なのでお母さんに声をかけましたが、自分の物ではないといいます。お母さんはちゃんと靴を履いています。玄関を開ける時にはなかったはずなのに、何故?? ズックを持つと温かい・・ということは、他に誰かいる! ほどなく、トイレから出てくるちょっとお歳をめされた女性がいました。そして私の目も前を、何事もなかったかのように、そして私に声をかけることもなく、玄関から出て行かれました。
どうも散歩中(?)用をたしたくなったようですね。でも、それならそうと、声をかけてくれないと。「休診」のプレートが出ているはずですし、待合室には誰もいないわけですから、よく入って来られたな、って感じです。よっぽど「せっぱ詰まった」状況だったのでしょうか。ちょっとびっくりしたければ、人助けにはなったようですから、良かったことにしましょう。
でも、ちょっと怖いです。時間外や休日に診療するときには、私以外の職員はいません。一人きりですから、もし「悪気を持った人」が患者さんのふりをしてきていたら、太刀打ちできません。あるいは、患者さんの診察をしている最中に、何かおかしな目的をもった人が入り込んでくるかもしれません(今日は、患者さんが入ったあと、玄関に錠をかけるべきでした)。
医療職というと女性が多いので、彼女たちが被害にあうこともあるかもしれません。診療が終わっても会計などでしばらく残るのが普通です。何か起きてしまったら大変。そんな意味でも、私はだいたい仕事で残っていることが多いです。当院にも最近男性職員が入りましたので、私が先に帰るときには、後を頼んで行くことにしています。
私が男性だから、まだいいのかもしれません。小児科医は女性も多いので、彼女たちが単独で時間外や休日の診療をするのは、心配でしょうね。実際に危険だからということで、時間外などの診療をお断りしている女医さんもおられるという話です。それも仕方のないご時世なのでしょうか。
日本が今よりももっと犯罪が多くなり、凶悪化していくようなら、診療所にも専任の警備員が必要になるかもしれません。そして、時間外診療などでは警備がついて、安全が保障されなければお受けできない、などいう事態にもなるかも。そんな日本にはなってほしくないですね。
投稿者 tsukada : 2005年10月10日 18:40
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