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2005年11月30日
TVは延期
今日「報道ステーション」にVTR出演する予定とお話ししていましたが、広島での女児殺害事件の犯人逮捕があり、延期になりました。もしかしてテレビの前でずっと待っていた方もおられたかもしれませんが、ご容赦下さい。
局の方からは、明日放送できそうだとお話をいただいています。事件の発生などによっては、また変更があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
取材は今日順調の終わっています。東京から3人の方がお見えになり、私へのインタビューや院内の様子、そしてタミフルの実物を映像にとっていかれました。
昨夜打ち合わせをし、今日のお昼には取材に出かけてこられているわけで、その機動力、即戦力はすごいものだと感じました。さらにそれを持ち帰り、当日に放送に間に合わせるよう編集するのですから、一つの題材にそうとう人材や時間を使っているんですね。テレビの向こう側の世界を、少しかいま見たような気がします。
では、明日またご覧になってみて下さい。
投稿者 tsukada : 23:08 | コメント (0) | トラックバック
今日TVに出ます!
急に決まったことですが、今日(30日、水曜)の夜、TVに出ることになりました(きっと出ることでしょう)。 「報道ステーション」(テレビ朝日系列)で、新型インフルエンザの特集をする中で、私にコメントを使いたいとのことです。
タミフルというインフルエンザび治療薬を、新型インフルエンザ対策として国が備蓄しようとしていますが、旧来のインフルエンザ治療のために流通している薬を“取り上げる”形になるため、医療機関への納入が滞り始めています。当院でも、昨年使用した量を確保しようと計画し、発注していますが、十分なタミフルが入ってこない状況です。
“買い占め”への対応は必要ですが、従来のインフルエンザの治療が十分にできない事態になってしまえば、新たな大問題が発生することになります。早い年では12月から、いつもの年でも1月からインフルエンザの流行が始まります。そんな流行シーズン目前で、まだ十分な治療薬が確保できていないことに、地域の子どもたちの健康を預かる小児科医として、不安を覚えています。・・
そんな「現場の意見」を聞かせてほしいということでした。
昨日の夜に東京から電話が入り、今日の取材(お昼に来られる)、そして夜の番組での使用が決まりました。すごい速さですが、報道の現場はこんな感じだと言われました。
ということで、今日の夜は私がTVに出るはずですので、どうぞご覧になって下さい。(都合でオンエアされないときには、どうぞご容赦下さい。)
投稿者 tsukada : 00:08 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月29日
熱帯魚
水槽の復活です! 今日新しいお魚たちがやってきました。
水温も調整も、今度は問題なし。お掃除もきちんとしたので、水質も完璧! きっと熱帯魚も喜んでいるでしょう。さっそくゆうゆうと泳ぎだしました。
お魚のいない水槽は寂しかったですね。これで子どもたちにも喜んでもらえます。良かった!
投稿者 tsukada : 14:27 | コメント (2) | トラックバック
2005年11月28日
まだあった魚受難事件
院長の趣味は?と尋ねられて、すぐに返事ができなかった話を先日書きました。でも、一つ思い出したことがあります。「水槽」です。
医院には熱帯魚を入れている水槽が2つあります。何年も前に、専門の業者の方に頼んで作ってもらい、その最初だけ、お魚や水草を入れてもらいました。そのあとは、見よう見まねで私がメンテをしているのですが、なかなかうまくいかないこともあり、試行錯誤の連続でした。
最近はそこそこに安定していたのですが、それでも時にはトラブルが襲ってきます。最近の“煮魚事件”は先日お話しました。それ以外にも、夏休み中に水温が高くなりすぎ、水草がほぼ全滅してしまったこともあります。その後は赤ちゃんの産毛くらいにしか残っていない水草が、寂しいです。
もっと昔は“炭酸ガス事件”もありました。水草に光合成をさせ、それによって魚が呼吸するだけの酸素を作るという環境を業者の方は作っていきました。光合成に必要なのは炭酸ガスと光。通常のエアレーション(空気をブクブク入れる)ではなく、炭酸ガスをボンベから水の中に少しずつ入れていきます。その量が多すぎるとお魚は二酸化炭素で中毒になりますし、少なすぎると光合成ができないので酸素欠乏になります。微妙な量の調整が必要なのです。
炭酸ガスは専用のボンベで購入します。医療用の酸素ボンベを扱っている会社にお願いして持ってきてもらったのですが、この会社はうちが医療機関だということで、特別な治療に必要だと誤解していたようです。普通にはあまり売らないものだそうで、誤解はしばらくはそのままにしておきましたが・・。
ある時、このボンベを交換したあと、バルブを調整したはずなのに、ガス量が異常に多くなっていました。数時間後、それに気づいたときは、お魚たちがみんな水面に登ってきていて、アップアップとしていました。あわててガスを止め、かわりに酸素ボンベを持ってきて(こんなのがあるのも医療機関ならでは!)、酸欠状態のお魚たちに酸素療法を緊急にほどこしました。しばらくすると、ほとんどの魚たちはまた元気に泳ぎだし、ホッと胸をなでおろした覚えがあります。
そんなことがあってから、水草に重点を置いた水槽の作り方(アクアリウム)はやめて、子どもたちが喜ぶお魚中心にしました。昼間も普通に空気ブクブクにしましたし、水草がいたんでも補充することはしませんでした。今ではもっぱら魚だけの水槽になってしまいましたが、それでも楽しんでくれるようですので、このまま続けていきたいと思っています。
先日ダメにしてしまった診察室の水槽ですが、この週末できれいによみがえりました。昨日はヒーターも入れ、丸一にたっても温度は適温に保たれていることも確認。いよいよお魚を入れる番です。あすくらいには新しい熱帯魚を購入してこようかと思っています。完全復活が成れば、またご報告いたしますので、しばしお待ち下さい。
投稿者 tsukada : 21:33 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月27日
冬囲い
11月最後の週末・・ もう晩秋です。雪国では冬の準備も進んできました。
我が家でも庭の雪囲いをすませたところ。これで暖かく冬を過ごせそうですね、木さん(^o^)
投稿者 tsukada : 10:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月26日
水槽のお掃除終わりました
今週は週の真ん中に祝日がありました。それはそれでありがたいのですが、でも手放しで喜んではいられません。外来の患者さんにとっては、「空白の一日」ができることで、さぞ心配されたことでしょう。
そして私たち医療従事者にとって、その前後にしわ寄せがくるので大変。休みの前の日に具合が悪い子がいると夕方にもう一度来てもらって容態を確認したり、念のために検査・処置・点滴などがどうしても多くなります。万一のことを考え、早めに大きな病院に紹介することもあります。患者さんが多くなるという点でも大変ですが、心理的なプレッシャーが大きくなるということも大変なのです。
休み開けの日には、当然のことながら患者さんが多くなります。小児科外来ではこの繰り返し。月〜土曜まで一定のリズムで毎日診療しているのであれば、患者さんも私たちもそれに慣れていますが、休みが入ることで、そのリズムが崩れてきます。トータルで考えると、休むことのメリットよりも、休んだためのデメリットの方が多いかもしれません。
休ませてもらいながら文句を言っているのですから、いけませんね。そんなこんなでやっと週末になりました。土曜の今日、午後もインフルエンザ予防接種の専門外来を終わらせ、そのあとは密かに(?)水槽のお掃除。やっと“宿題”が片づいた気分です。
この週末は 「ハウル」と「ハリポタ」ですごすことになりそうです(*^_^*) 皆さんもご覧になりましたか?
投稿者 tsukada : 19:59 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月25日
水槽が大変!
2日間、このブログを空けてしまいました。休みの前後で忙しかったこともありますが、ちょっと悲しい出来事があったからでもあります。
医院には熱帯魚を入れた水槽が2つあります。その一つ、診察の窓際においてある水槽のお魚たちを、みんな死なせてしまったのです。このところ気温の下がる日が多いので、寒くなってはかわいそうと、中にヒーターを入れました。例年していることなので、いつものように設置したのですが・・ 翌日見ると、水槽の中が「お湯」に。そして魚やエビたちが息絶えていたのです。
ヒーターがサーモスタット付きなのですが、どうも壊れていたようです。その確認をしなかった私のミス。魚たちにはとても悪いことをしてしまいました。
昨日からは空っぽの水槽に、照明だけがともっています。子どもたちはちゃんと見つけるんですね。何人かの子に「お魚いないよ!」って言われちゃいました。
この際、水槽をすっかりきれいにして、また新しいお魚たちにお越しいただこうと思います。しばしの間、寂しい(情けない?)水槽ですが、そんな事情を察して下さい。
投稿者 tsukada : 15:08 | コメント (2) | トラックバック
2005年11月22日
無趣味という趣味
先日、ある雑誌社の取材を受けました。小児科医としての仕事ぶりを取り上げるということで、メインは当院の病児保育についてでした。30分の予定が1時間半ほどしゃべってしまい、記者の方も編集するのがさぞ大変だったでしょうね。お付き合いいただいてありがとうございました。
その中でアンケートもありました。医院の住所などはいいのですが、困ったのが私の趣味などを尋ねてくる箇所。「趣味は?」・・ウーン、私は趣味なし人間なんだけど、何か埋めなくては・・「薪ストーブで遊ぶこと」(^o^) 冬はそれで暖を取り、夏は薪割りで汗を流す(ウン、これで読者受けしそう)。
「休日の過ごし方は?」・・いつもぼんやりしているか、仕事で医院にいるかだけど、それじゃ面白くないし・・ 「愛犬との散歩」。最近は雨の日が多く、でかけないこともあるけど、まあいいや。
「座右の銘は?」・・これも困りました。そんなかっこいいもの、ありません。「転んでもただでは起きない」(というより、転んだらなかなか立ち直れないんだけど)。「とりあえず前へ一歩」(突き詰めて完成させるなんて、なかなかできないので、とりあえず形を作っておこうというせこい生き方をしているんだけど、こんなふうに言えばポジティブ!と評価されるかも)
そんなこんなで、本当の自分ではない自分を演じていたようです。罪悪感を感じます。「月刊ホスピタウン」(日本医療企画発行)の来年1月号に掲載されるはずです(ウソがばれなければ)。その時には、どうぞお手にとってご覧になって下さい。
明日は「勤労感謝の日」で祝日。お天気が良ければ、犬と一緒に(というより、犬に連れられて)散歩にでかけることでしょう。さて、あとは何をしようかな? きっと仕事していることでしょうね。記者の方には会わせる顔がないようです。
投稿者 tsukada : 22:49 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月21日
すてきな人
昨日の興奮からまださめていないようです。高橋尚子選手の優勝は、やっぱりすごいことです。
彼女は大会直前に、右足に3か所の肉離れがあると公表しました。そんな故障があっても、それを乗り越えてさらに前へ進もうとする意志は、並はずれたものではありません。
一見「無謀」とも言えそうですが、そこには、絶対にこの大会に出たい、マラソン選手として復活したいという彼女の強い思いがあったからなのでしょう。そして、何とかやってみせるという、自分の肉体と精神力への強い信頼があったから、可能になったのでしょう。
こういった故障を公表することは、ともすれば敵を利することになるかもしれません。けっして得策ではないでしょうし、選書としてはむしろ隠しておきたいことでしょう。でも、あえて正直に(!)すべてのことを、包み隠さず、オープンにしまいした。そこに、彼女の成長した姿を見ることができます。
さわやかで、潔い。すごいことをやってのけたのに、力むことなく、自分におごり高ぶらない。そんな彼女の生き方が、すてきです。
☆このHPへのアクセスが、今日29万ヒットを超えました。いつも多くの方々にお越しいただき、ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。
投稿者 tsukada : 23:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月20日
高橋尚子選手おめでとう!
Qちゃんこと高橋尚子選手がやってくれました! 東京国際マラソンで優勝です。今日の午後はTVに釘付け、そして最後は涙でゴール・シーンを迎えました。
2年前の同じ大会で、後半に失速。優勝を逃すとともに、アテネ・オリンピックへの出場チャンスも失いました。丸2年ほどのブランク。もう走れないかもしれないという時期もあったそうですが、それを同じ大会で、見事にカムバックを果たしました。彼女の強靱な精神力に、心から感激しました。
以前の高橋選手は、小出監督のもとで大きく育っていました。世界一のマラソン選手になったわけですから、その指導も世界一のものだったに違いありません。でも、それが同時に限界でもありました。自分の頭で考え、自分の意志で行動することだけが、その殻を割ることでした。
きっとつらい2年間だったでしょう。でも、小出監督との決別から、彼女は一段も二段もステップアップしていきました。今日の彼女はほんとうに輝いていました。それは自身の中からあふれ出る光でした。
高橋選手は33歳とのこと。日本のアスリートとしては「高年齢」になってしまいました。しかし、世界では結婚し、子どもができてから活躍している女性選手たちがいっぱいいます。肉体的な実力はもしかしたら若い選手に劣るかもしれませんが、精神力や安定感、あるいはレース展開を考える力、自分を制する力は、さらに成熟しているに違いありません。
ゴールのあとのインタビューでも高橋選手は中高年の人も元気を出して!とエールを送っていました。希望をもち、目標を持つことがとても大切なのだと。今日の彼女の走りを見て、それを実感した人たちも多いことでしょう。
高橋尚子選手が、次の北京オリンピックにぜひ出場し、もう一度私たちに感動を与えてくれることを願っています。
PS 33歳というと、私にとっては医院を開業した歳です。それまでの勤務医、公務員という安定した地位を捨て、開業医、自由業という、自分ですべての責任を負っていこうと選択しました。マラソン接種と同じではありませんが、ちょっと自分のことも思い起こしました。
投稿者 tsukada : 19:45 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月19日
スーパー・サタデー
寒くなってきました。今日は日中にあられも降っていました。もうすぐそこまで冬がやってきています。
今日の午前中は普通の外来。このところ風邪ひきさんも多くなっていますし、明日は休日ということで、やっぱり混み合った外来でした。午後は例によってインフルエンザ予防接種の特設外来。12月中旬までの予定で行っていますが、ようやく半分ほどが過ぎたところです。
そして夕方4時からは休日診療所に勤務にでかけてきます。夜9時には終わりますが、子どもの患者さんで大にぎわいしていそうな予感・・ 今日はふだんの土曜に比べて3倍以上は働くことになります。
1週間の最後でだんだんと疲れが出ていますが、でも頑張って出かけてきますね!
投稿者 tsukada : 15:18 | コメント (1) | トラックバック
2005年11月18日
偽造建築士
建築士が構造計算を偽造し、もしかしたら大地震があると倒壊するかもしれない“欠陥ビル”が何十棟も建てられていると報道されています。今日のニュースにはその張本人(というよりも「容疑者」とか「犯人」と呼ぶべきか)がインタビューに応じていましたが、その内容にもあきれます。
「検査機関の審査が甘く、素通りだった」などとするこの建築士の“言い分”には、怒り心頭に発します。何千万円もの大金をはたいて分譲マンションを購入した人たちは、いったいどうすればいいのでしょう。
彼には一級建築士としてのプライドはないのでしょうか。プロとしてのモラルはどこに行ったのでしょうか。構造計算が重要なことは、分かり切ったことです。建設会社からコストを下げるようにという要請があったにせよ、だから構造計算を偽造してはずがないのは、言うまでもないこと。
それはまさに「法令遵守」そのもの。最近では「コンプライアンス」とも言っていますが、法律などを守るという、至極もっともで、単純明快なこと。プロであれば、この点に対する理解は一般人以上でなければならないはずです。
モラルを失った職業人というのは、醜いです。でも、彼一人だけの問題だとは思えません。そして、建築業界だけの問題でもないでしょう。日本中で、モラルが喪失しているための問題が山積しているように思います。
建築士が構造計算を偽造することでビルが倒壊かもしれません。そして、こういったモラルの喪失を許すことで社会全体が倒壊していってしまうことでしょう。今回の事件が一個人の犯罪ではなく、今の日本に対する重大な警告だと思うのですが、いかがでしょうか。
投稿者 tsukada : 22:42 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月17日
本田美奈子さん
先日、本田美奈子さんがお亡くなりになられました。今週の日曜のことです。急性骨髄性白血病。最高の治療を受けておられたのでしょうが、その甲斐もなかったようです。
彼女は途中からクラシック音楽を歌い始め、心の奥に響くしっとりとして今日を歌うようになりました。最新のアルバムが出ていることを、彼女の亡くなる日に知りました。それは偶然でした。
「アエラ」という朝日新聞から発行されている週刊誌が、毎週日曜、朝刊と一緒に配達されます。それを読むのが、私に日曜の始まりなのですが、当日の午前中、新しいアルバムの広告に目がいきました。その時は、いずれ聴いてみたいな、くらいにしか思っていなかったのですが・・
午後になり、ニュースで彼女の訃報が伝えられ、驚いたわけですが、夕方、その公式サイトにアクセすると死亡を伝える簡単なコメントがあるだけ。アルバムをぜひ聴きたくなったので、“アマゾン”で探したところ、見つけることができました。数日中には発送できるとのこと。そのアルバムが、昨日手元に届きました。
届いたアルバムは2枚。「アメイジング・グレイス」と「アヴェ・マリア」。本田美奈子さんの凛とした姿の写ったジャケットは、見ているだけで彼女の不運を嘆いてしまいます。CDから流れてくる彼女の歌声には、思わず涙してしまうものがあります。
本田美奈子さん。享年38歳。まだまだ歌いたい曲がたくさんあったことでしょう。もっともっとミュージカルを演じたかったことでしょう。早すぎる死。無念さが伝わってきます。
しかし、あなたの残してくれた美しい声を、私たちはずっと聴き続けることができます。それは永遠の命です。私たちに優しい気持ちを届けてくれて、ありがとうございました。安らかにお眠り下さい。合掌。
投稿者 tsukada : 21:40 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月16日
入学前健診
今日の午後は健診に出かけてきました。二つの保育園の健診と、一つの小学校の入学前の健診です。同じ地域にあるので、小学校で診た子どもたちは保育園の年長さん。いつも会っている子どもたちで、いわば“お馴染みさん”なんです。
この地域は海岸近くにあり、上越市の中で少しはずれになります。世帯数もそれほどは多くありませんが、子どもの数は少ないですね。それも次第に少なくなっています。この小学校では10名の新入生を迎えますが、卒業生よりも少なく、学校全体をしても減少傾向。保育園も来年度は新入園児が少ないといっていました。こんなところにも、少子化の影響はしっかりでているのですね。
クラスの生徒数が少ないと、一人ひとりの子どもたちに丁寧に教えることもできそうです。でもあまりに少ないと、チームで行うような勉強や運動はうまくできなくなります。もっと少ないと、複数の学年が一つのクラスになる複式学級にもなりかねません。困ったことです。
地域の中で子どもたちが少なくなると、お年寄りが多くなりますし、経済力も落ち、活力が失われていきます。子どもたちの元気に遊び回る風景は、地方でも見られなくなってしまいそうですね。
「少子高齢化」・・日本が抱える大きな課題が、身近なところでしっかりと進んでいました。
投稿者 tsukada : 19:49 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月15日
タミフル
ここ数日「タミフル」のことが良く話題になります。タミフルはご承知のようにインフルエンザ治療薬のことです。
A型とB型インフルエンザの両方に効果のある飲み薬。数年前から使用していますので、すでに飲んだことのある方も大勢おられることでしょう。そして、その効果の速さや確実さに驚かれた方が多いのではないかと思います。私も使い始めたころ、これは「インフルエンザ治療の革命児」と思ったほどです。急激な高熱とともに、全身倦怠感、関節痛、頭痛などイヤな症状のあるのがインフルエンザですが、それがタミフルを飲んで数時間後、遅くても翌日には熱が下がり、体は楽になってきます。こんな良く効く薬はまれなほど。「特効薬」と言われる所以(ゆえん)です。
このタミフルは新型インフルエンザにも効果があります。もし新型インフルエンザの流行が始まっても、ワクチンを製造するのに半年以上かかるため、予防はなかなか難しい。そのため、タミフルを使用して早く患者を治してあげ、入院や重症化(時には死亡)を防ぎ、そして社会での蔓延を抑え込もうという作戦がとられます。そのためにタミフルを大量に備蓄しておく必要があります。
日本ではタミフルは日常的なインフルエンザ治療には世界で一番多く使っているのですが、新型インフルエンザに対する備えはとても少なかったです。それではいけないということで、最近、国や都道府県での備蓄を大幅に増やすことになった・・そんな記事がありました。
もう一つタミフルのことが話題になったのはその“副作用”です。タミフルを飲んだ後に車に飛び込ぶというような「事故」が起きていて、服用後の異常行動には注意すべきだという内容です。インフルエンザという病気は高熱になるために意識状態が悪くなることがときどきあります。あるいは、インフルエンザ関連脳症を起こしてしまうと、意識のレベルが落ちたり、異常な行動を起こすことがありますので、インフルエンザそのものの影響もあるのかもしれません。あるいは本当に副作用なのか・・
副作用の問題はこれから次第に明らかになっていくことでしょう。当面は、タミフルを服用した直後は、その人の様子を良く見守ってあげることが大切です。もしタミフルに問題がないとしても、インフルエンザによってもともと具合が悪いのですから。
投稿者 tsukada : 23:06 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月14日
医薬分業の取材
このところ風邪などが多くなり、小児科外来はけっこうにぎやかになってきました。ここにウイルス性胃腸炎などの流行が加わったら大変です。ましてやインフルエンザの流行がやってきたら、きっとパニックになってしまうかも。今からできる限りの備えをしておかないと・・
今夜は電話で取材を受けました。毎日新聞本社の方で、医薬分業について調べているのだそうです。厚生労働省が定めている保険点数が、院内と院外の処方であまりに違うので(もちろん院外がとても高く設定されている)、疑問に思われたそうです。
当院は1990年の開院当初は院外処方でした。しかし数年を経るにつれて、私のやりたい・しなければいけない医療と違う方向に進んでいるという思いが強くなりました。経営的には大変ですが、患者さんのためには院内処方にした方がすっきりするし、喜んでもらえるだろうと考え、医薬分業をやめた経過があります。
その当時、院内から院外に変更する医療機関が多くなってきた時期ですし、それが「歴史の流れ」だと考えられていましたので、当院の選択は驚きで迎えられました。そして、国の決めている保険点数が院内・院外でかくも違うものかと、その比較表を作成したり、当院の試算表を公表したりと、けっこう全国で騒がれもしたものです。(ちなみに、院内処方にしたことで、当院が関係した医療費が年間で約7,500万円減少することが分かりました。)
それから10年ほど。当院にとって、あるいは私にとっては院内処方が当たり前になっていますし、院内に変更したときの様子など、もう忘れていました。そこに今日の取材・・ 当時のことをしだいに鮮明に思い出してきました。
医療費抑制が問題にされる中で、この「ゆがんだ医薬分業」のことも取り上げざるをえなくなるでしょう。何しろ、厚生労働省は医薬分業を推進するために、院内処方の点数を極端に低く、医薬分業の点数を考えられないくらい高く設定してきたのですから。「医薬分業にした方が儲かるよ」と甘い言葉をかけて作ってきた結果が、門前薬局ばかりの現状です。患者さんにとってどんな医療が望ましい、などという内容の議論はどこかに飛んでいっていました。
近々記事になるそうです。どんな取り上げられ方になるか、楽しみです。(1時間近くも話してしまいましたが、実はもっと取材してほしいのが病児保育のこと。ぜひ次はこっちの方を!とアピールしておきました。)
投稿者 tsukada : 23:24 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月13日
賽の河原
今年は平年以上に暖かい秋をすごしているようです。それでもやっぱり秋は深まってきていますね。
近くの公園の様子です。落ち葉が日増しに多くなりました。公園の近くに自宅があるので、落ち葉掃きも大変です。朝きれいに掃いておいたのに、昼にはもう落ち葉でいっぱい。家の前の道路も掃くので、けっこう大変な労働です。
お隣のご主人は先日「賽(さい)の河原です」とおっしゃっていました。いくら掃いてもきりがない・・。その気持ち、分かります!
投稿者 tsukada : 23:08 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月11日
生後6か月のインフルエンザ予防接種は?
私の知人から、生後6か月の乳児にインフルエンザ予防接種を受けさせた方がいいかどうか、お問い合わせがありました。次のその返答です。
小児に対するインフルエンザ予防接種は、日本では公式のものがありません。任意接種で行われ、年齢の制限はありません。
一方アメリカでは生後6〜23か月の乳幼児は、インフルエンザに罹患した際のリスクが大きく、高齢者とならんでインフルエンザを受けるべき対象にして指定されています。数年前よりそうなったのですが、昨年はこの年齢で6割程度が接種を受けているという報告がありました。(生後6か月未満の乳児は、その周囲の親や保育者などが接種を受けるべきとされています。)
日本ではアメリカの例にならって、生後6か月以上の乳幼児に接種を勧めている小児科医が多いです。さらに、日本特有の問題として、インフルエンザ関連脳症が高頻度に起こりうるということで、満2歳以上の幼児にも接種をお勧めしています。
もっとも、日本とアメリカのワクチン接種量にそうとうの違いがあります(日本は少ない・・)。そのためか、日本のインフルエンザ予防接種は小児に対して十分な効果がないとして批判があります。(有効性に関する証拠が得られないため、公費の対象にはまだなっていません。)
ということで、お子さんの接種はお勧めをしたいとは思いますが、残念ながらそれで十分ではない可能性があります。(逆に接種を必ず受けた方がよいとまではいえません。)それより他のご家族の方(親御さん)が接種を受け、流行期にインフルエンザ・ウイルスを家庭内に持ち込まないような対策をとっていただく方が有効かと思います。
投稿者 tsukada : 15:03 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月10日
当院の“売り”
先日、ある医療雑誌から、当院を紹介するようにとの依頼がありました。さてさて、当院の“売り”は何だろう・・そんなことを久しぶりに考えてみたところです。次の文はその会社にFAXしたものです。この通り掲載されるわけではないでしょうが、ちょっと読んでみて下さい。
1 子どもの病気全般に対する治療方針
医院からの情報発信に力を入れています。病気の知識、健康作りなど、子育てに関するあらゆることを対象に、多種多様な方法で情報を提供。毎月「こども通信」を発行し、感染症などについてまとめた「ヘルスレター」シリーズも用意しています。6年前より始めたホームページも好評で、30万近くの閲覧があり、累計で5,000件ほどのメールでの質問に答えています。また、地域への地元FM放送でレギュラー番組を持つほか、有線放送、ケーブルTVでも感染症情報を放送しています。
2 医療スタッフのモットー
「子どもに限りなく優しく、そして母親にも優しさを」。日本の子育ての大半は母親の献身的で犠牲的な努力によって成り立っています。お母さん方が子育てをしていて良かったと思えるような環境作りをしていきたいと願っています。
3 設備やアメニティー
小さな医院ですが、小児の外来診療についてはできる限りのことをしたいと考え、そのための施設・設備を充実させています(当院は院内処方)。スタッフも看護師、栄養士、臨床検査技師、保育士などを採用し、小児医療や育児に多方面からサポートできる体制を作っています。
また、5年ほど前に「わたぼうし病児保育室」を併設し、急性期も含めてた病児保育を行っています。年間に千名以上のお子さんをお預かりし、働くお母さん方を強力に応援しています。
投稿者 tsukada : 18:05 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月09日
もう冬将軍?
今日は“冬型のお天気”、新潟は強風がふき、ときおり大雨にもなっていました。気温も下がり、もうすぐそこまで冬がやってきているんだと実感するような一日でした。
北日本には冬将軍も到来し、北海道では雪を降らせたと、お天気ニュースで話していました。「冬将軍」なる言葉がでるのも冬が近い証拠・・いや、もう冬の入り口なんですね。暦の上でも、もう立冬を過ぎたわけですから。
家の近くの公園にはブロンズ像が展示されています。屋外にあるので、冬は雪に埋もれてしまいます。そこで以前から冬囲いをすることになっています。竹の棒で周囲を取り囲み、荒縄で棒を組んでいきます。木々の冬囲いは良く目にされることでしょうが、そのブロンズ版は珍しいでしょうね。
毎年見てはいますが、やはり違和感があります。ブロンズ像の顔の部分だけ外から見えるように竹をはずしておくのですが、何やらお地蔵さんをお祭りしているような眺めです。まあ、それも雪国の風情、そして温かい情というものかもしれません。
西の方からは雷も鳴っていました。「雪起こしの雷」とも呼ばれ、そのバリバリとして音を聞くと、西の山の向こうに、「冬」が今にも姿を現そうとしているかのようです。さあ、我が家もそろそろ冬の準備にとりかからなくては・・
投稿者 tsukada : 21:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月08日
それがおばちゃん!?
先日、自動車で出かけた時に遭遇した話。赤信号の交差点で止まっていた私の左車線に、左折をしようという軽自動車が止まりました。おもむろに運転席のウインドーが下がり、窓からペットボトルが突き出てきました。そしてペットボトルは逆さになり、中から茶色の液体が舗装された道路に撒き散らかされました。
この瞬間、私は自分の目を疑い、思わず「嘘でしょ!?」と口走っていました。そして、青信号になるまでのわずかな時間ですが、左を向いたままフリーズ状態の自分がそこにいました。
中に見える運転手・・つまりお茶を路上に捨てた“犯人”は40代半ばの女性。どうしてこんなことをするのでしょう。それがおばちゃんのおばちゃんらしいところ?? 私も40代後半ですが、同世代の方がこんなことをすることを、理解できません。
確かにお茶(だと思いますが)は路面を濡らすだけです。シミをつくるわけでもありません。油のように滑って事故の原因になるなどということもないはずです。その日は夕方から雨でしたから、あとかたもなく流し去ってくれたことでしょう。
しかし、他の人の存在をどう思っていたのでしょうか。先に信号待ちをしている自動車がいるわけですから、誰もいない状況ではありません。誰かが確実に見ている・・それでもかまわない、気にならない・・。私には理解できないセンスです。
「臭い物に蓋」をしろというわけではありません。せめて、自動車を降り、側溝に流すようにしてほしかったです。それくらいの振る舞いが、どうしてできないのでしょう。「恥」という価値判断の基準は、きっと忘れてしまったのでしょうね。
投稿者 tsukada : 13:57 | コメント (2) | トラックバック
2005年11月07日
木枯らし
昨日は一日中ものすごい大風が吹き荒れていました。“木枯らし”にしては、ちょっと強すぎるほど。落ち葉掃きも、したあとからすぐに落ち葉が積もり、追いつきませんでした。
雨は降っていなかったので、愛犬“クッキー”といっしょにお散歩に。落ち葉がだんだんと多くなってきた道を、二人(正確には一人と一匹)で歩いてきました。本格的な冬になると、こんなのんびりしたお散歩もできなくなります。
今日は一転して好天に恵まれています。週の前半は雨が多いとのことですが、これからまた崩れてくるのでしょうね。毎日お天気が気になる頃ですね。
投稿者 tsukada : 13:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月04日
麻疹患者激減
今日の読売新聞のトップ記事に「麻疹制圧へあと一歩」とあります。先進国で麻疹患者がほとんど出ていないのに、日本だけは毎年数万人の患者が発生していました。その大半は乳幼児であり、死亡数もそうとうにのぼっていました。そんな日本でも、ここ数年の取り組みで患者発生が激減。今年は今のところ500人台であり、このままいくと1,000人を割るのではないかという見通しなのだそうです。
その対策とは、1歳で予防接種を徹底すること。できる限り1歳3か月まですませるようにし、1歳半の健診でもチェックを厳しくしました。以前は接種率の低かった都市部でも受けるようになり、その結果が患者数の大幅な減少につながったということです。
当院でも積極的に取り組んできました。乳幼児健診の際におの赤ちゃごとの「ワクチンのスケジュール」をお示しし、さらにはしか予防接種はとても重要だと伝えてきました。すべての受診者の麻疹予防接種歴をお聞きし、カルテ表紙の最上段に「麻疹予防接種:未・済」のいずれかに○をつけることにしています(これは当院オリジナル!)。もし1歳3か月以降になっていてもワクチンが終わっていない方は、この欄の「未」を赤丸で囲んでスタッフの誰でもが把握できるようにします。そしてその子が発熱をし、麻疹も否定できないときには直ちに感染症として隔離扱いさせていただくことにしています。
当院では2、3年に一度、麻疹患者が来院し、その周囲に二次感染させてしまうというトラブルがありました。しかし、こういった取り組みを本格的に行ってからは患者発生はゼロです。対策の効果はしっかりとあるようです。
はしか(麻疹)はとても重い病気。ときには死亡することもあります。昔から「はしかは命定め」と呼ばれたくらいで、はしかにかかったのに命拾いをしたら、それだけ生きる力が強いのだとされていました(逆に亡くなってしまうのは、その子の生命力が弱く、運命だったと思ってあきらめようという考え方です)。そんな感染症ですが、ワクチン接種を受けておけばかからなくてすみます。そして多くの子どもたちがワクチンを受けてあれば、流行することもなくなります。欧米では幼児期に2回の接種を行うことにより、麻疹を「撲滅」寸前にまで追い込むことに成功しています。
それなのに日本では何故? それはワクチンを嫌う風潮がいまだ残っているからです。「麻疹なんてたいした病気じゃない」「麻疹はもう流行していない」「ワクチンの副作用が怖い」「麻疹の免疫は、本物の病気をした方がしっかりできる」・・ そんないろんな“説”が、小児科医を名乗る人たちからまことしやかに流され、一般の人たちの間に広がっていました。
ここ数年の取り組みで、こういった非科学的で、邪悪な考えは、多少なりとも陰をひそめてきたということでしょうか。日本人の「長いものには巻かれろ」的な考え方で、お上が言っているから従えとばかりに接種率がアップしたというのであれば、それはそれで問題をはらんでいるようにも思います。子どもたちの健康や幸せのことを、一人一人の親御さんがしっかりと考え、その上で判断されたのだということを、信じていたいと思います。
来年度からは日本でも麻疹ワクチンは幼児期に2回接種することになります。こういった対策が強力に行われることによって、日本から麻疹という感染症が根絶される日が一日でも早くやってくることを願っています。
投稿者 tsukada : 23:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月03日
冬はまだ
今日は「文化の日」でお休み。例年は好天に恵まれるようですが、当地では次第に雨になり、寒い一日でした。皆さんのところはどうだったでしょうか。
今年の秋の深まりは、平年よりはゆっくりペースのようですね。家の前の桜の木はまだ葉が青々していますし、お堀の蓮も半分ほどは枯れずに残っています。でも、きっと半月もすると風景が一変するでしょうね。ソメイヨシノの桜は、何をするにも一緒。紅葉が始まり、葉を落とすのも一斉です。今月後半は、家の前の落ち葉掃きで大変になりそうです。
それでも朝方は気温が下がる日が多くなり、暖房を使い始めています。あと1か月ほどすれば、それも一日中になっていくことでしょう。寒い季節にどんどんと入っていきます。
冬と言うと気温が下がり、雪も積もり、過ごしにくくなるので、イヤだな〜と思う方が多いことでしょう。私もそうですが、でも楽しいこともあります。我が家の薪ストーブの出番がやってくるからです。体も心も暖めてくれるます。薪はそうとう用意してありますので、あとは火を入れるだけ。
早く雪が降り、寒くならないかな・・ 冬はみんなに嫌われても、私が歓迎してあげるからね(*^_^*)
投稿者 tsukada : 22:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月01日
新入職員
今日から11月。先日から暖房も使うようになっていますが、カレンダーも残り少なくなると、もうすぐ冬になるんだなっと実感します。
小児科は季節によって忙しさがずいぶんと変わります。こからの冬場は、風邪、胃腸炎などが多くなりますし、1〜2月にはインフルエンザの流行も必ず発生します。いわば“繁忙期”。夏場に比べると、患者さんの数も2倍くらい違ってきます。
季節だけではありません。週の中で休みの前後は患者さんが多くなり、真ん中は少ないです。この「週内格差」もやはり2倍くらいにもなります。一年を通して考えると、冬場の休みの前後と、夏場の週の半ばでは4倍程度の違いがあるということになります。
開業してから15年たちましたが、小児科医院を運営していく中でこの格差は実に悩ましい問題です。職員の体制をどうすればいいか、なかなか解決しないのです。患者さんが少ない時期に合わせた体制では、多くなった時に対応できません。多忙の時期に合わせれば、夏場などに“遊んで”しまいます。そのどちらかの極端に合わせることはありませんが、しかしどちらにスタンスをおくか、試行錯誤しながら運営をしています。
経営的な問題はあるのですが、やはり冬場に重点を置いての職員配置が必要ですし、実際にはこれまでもそうしてきました。というのは、感染症の流行などで極端に患者さんが多くなっても、そういった時にこそ小児医療がしっかりと機能していなければならないと考えるからです。具合が悪いから受診してくるのに、職員が少ないから診られない、数日たつと患者さんが少なくなるからそれまで待っていてくれ、などということをお願いするわけにはいきません。
毎年冬場の“繁忙期”を前にして、医院の体制を見直しているのですが、次のシーズンもそうとうの混雑が予想されるので、あらかじめ体制を強化しておくことにしました。本日より4名の職員を採用し、看護部門や病児保育室に配置しました(今月中にはもう1名追加採用予定)。これだけの数の新規採用は、当院では初めての経験です。でも「備えあれば憂いなし」。これでこの冬も安定した医療を提供できることでしょう。