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2005年12月13日
宿題完成
今週は真冬並みのお天気になっています。当地でもまだ12月中旬というのに大雪。今週は雪だるまが並んでいます。もしかしたら、このまま春まで雪と一緒の生活になるのかもしれません。今年の冬は、厳しそうです。
先週、市内の看護大学で講義をしましたが、そのあとに寄せられた質問への答えを全部作り終えました。30項目くらいある質問のそれぞれに、分かりやすく答えを書いたつもりです。印刷物として配られるということですが、ちゃんと読んでね!
質問の内容は、私が説明不足で分かりづらいところに対してが最も多かったです。中には、引用した表の中の間違えを指摘しているものもありました。大学の教壇に立つことが本業ではないとはいえ、準備不足もあり、反省しています。もし来年も同じような依頼がありようでしたら、もっと学生さんたちに分かりやすくするように心がけたいと思っています。
でも、質問のレベルがいまいちだと感じるものもあります。それは「自分は子どもときに○○と言われたけど。どうですか?」と言った質問が少なくなかったという事実からきています。個人の経験は確かに大切ですが、でも「健康相談室」をしているつもりはありません。「保健室」でもないのです。自分のことを相談することが、求められていることに合致しないという認識は、必ずしもないのでしょうね。そんな学生さんがときどきいます。
質問に対する答えを私は作りましたが、それが講義の一環であり、すべての学生に公開されるという事実だけをとらえても、自分だけの個人的質問をしてしまってはいけないんだとは、気づかいなんでしょうか。もちろん、それがより一般的に展開されるような質問であれば、何の問題もありません。その疑問から、授業や議論をより深めることができるわけですから、むしろ「良い質問」であるともいえます。
でも、一部ではありますが、いただいた質問は個人的なもの。学生全体に広くしってもらいたいというような意味合いは、感じ取れません。それを直ちに悪いとは言えませんが、でも、学問を学ぶ者としてのレベルが高いとは言えません。残念ながら、そういったことです。
自分を大切にしましょう!と、よくお話をしています。でも、それは「自己中心主義」とは違います。まして「自己愛」によって、他人の存在が見えてこなくなるような変質的思考を肯定しているわけでもありません。他の人を思いやりながら、自分自身の生き方、存在の仕方、考え方などをしっかりと見つめていってほしいと願っています。
質問の内容も、それを聞くことによって、そして答えてもらうことによって、学生としての自分たちの知識や考え方にどのように影響を与えるか・・そんなとこまで深く考えながら、質問を作っていくことができれば、すごいこと。でも、そんなことができるような時代では、もうないのでしょうね。長い時間をかけて「熟成」するのを待つことは、大人である私たちができなくなってしまったのですから。
投稿者 tsukada : 2005年12月13日 22:32
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