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2005年12月16日

“健康講話”

 先日、看護大学での講義をし、その後に学生さんから質問を多数いただきましたが、今日はそのことについて、ちょっと感じたこと。

 すでにこのブログの中にも書きましたが、私のスライドのミスを指摘したり、説明不足のところをついてきたりと、講義にしっかり参加したことがよく分かるものもありました。一方で、あれ?っていうもの、実はあるのです。

 それは「私は小さい頃から○○の病気ですが・・」といった言葉で始まる質問です。自分個人のことを、講義の中から疑問に思うことも、学問をすすめるきっかけとしては大切でしょう。でも、自分の個人的な健康問題だけを質問するのもどうなのでそう。私は一応講義に行ったのであって、健康講話をして来たつもりはありません(いや、その程度のレベルだったと言われれば、そうなのかもしれませんが)。

 香山リカさんという売れっ子の精神科医がいます。私の好きな方です。彼女の著作を最近読んだのですが、今大学で教えている彼女も似たような場面によく出くわすそうです。授業が終わってわずかの休憩時間に、自分の悩みや心配を聞いてほしいと駆け寄ってくる学生たち。次の授業のために移動や準備をしなければいけないし、何より、一人一人の悩み相談をするために授業をしているわけではない・・

 こんな話から単純に「今の学生たちは・・」などと話をするつもりはありません。いろんな学生たちがいますし、私が学生だったときにも、同じようなことをしていたかもしれません。でも、やっぱり寂しいですね。

 とはいっても、いただいた質問にはちゃんと全部答えましたよ。主任教授からは来週の講義のときに印刷物として配ると連絡がありました。みんなちゃんと読んでね!

投稿者 tsukada : 2005年12月16日 22:31

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