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2006年08月31日

税金引き落とされず

 今日で8月が終わり。明日から9月、そして新学期の始まりという子どもたちも多いことでしょう。夏休みは充実して過ごせましたか? 楽しい思い出はできましたか? 2学期はまた大変かもしれませんが、頑張ってください。

 今日は月末に加えて、法人会計の年度末にもあたり、雑多なことで忙しくしていました。いくつかの税金の徴収日にもなっているので、銀行口座からちゃんと引き落とせたか、気にしながら過ごした一日でもありました。

 指定している口座に必要な残高がなければ、あとで督促状が来ます(その経験があるので知っています)。時には一日でも遅れると延滞税を払わなければいけないものもあります。余分な出費になるのはもちろんですが、やっぱり「滞納者」とみなされるのは、イヤですよね。

 ところが、今日の日付で引き落としが予定されている一つの税金が徴収されませんでした。日中に入金したこともあり、もしやして朝一番に実行しようとした引き落としができず、そのままになってしまったのかも・・。そんな心配もあったので銀行に問い合わせをしたところ、今日はそのような徴収の求めはなかったとのこと。

 手元に届いている書類には、確かに今日の日付が入っています。そのまま徴収されないのならラッキー!と思ったのですが、そんなことはないでしょう。次に税務署に連絡をとったところ、実行日はまだ先だということでした。

 電話口に出られた署員の方は、「書類を送ったあとに、銀行協会との間の協議で実行日が決まったので、それをお知らせできなかった」と言っていました。毎年そうなのだそうです。決まってからそれを連絡することもしないのだとか。

 ずいぶんと不親切な話です。自分の方から指定してきた日に実行できないのであれば、それをあらかじめ知らせることは当然のことでしょう。「遅れて引き落とししても、8月31日にさかのぼって徴収できたと見なします」とも言っていましたが、それは当たり前のこと。そんなことを心配しているのではありません。

 実際の引き落とし日(今年は9月26日だそうです)に銀行預金にそのお金を準備しておかなくてはいけないことが問題なのです。けっして少なくない金額です。いつも預金に余裕があればいいのかもしれませんが、みんながそうではありません。たえず動いているお金を、特定のために用意しておくのは、実行される日にちが分からなければけっこう難しいことなのです。

 もしもちょうどその日に預金に残高がなければ、税の滞納になります。延滞金を支払わなければいけないとしたら、納期限の8月31日以降から計算されることでしょう。ばかげた話です。

 通知の方法がないように言われましたが、そんなことはありません。宛先はすでにコンピューター管理されています。「引き落とし日は○月○日」と書いた葉書を作り、宛名を貼り付けて投函するだけです。郵便料金の50円に、多少の費用がかかるだけです。それくらいは必要な経費でしょう。

 お役所の都合で市民を振り回すのはやめて下さい。きちんと税を払おうと思って用意している人をぞんざいに扱っているとは思いませんか?

 誰か、国税庁の上の方に伝えておいて下さいね。

投稿者 tsukada : 23:31

2006年08月30日

子どものころの「夢」

 夏休みもあとわずか。たっぷりと「宿題」を残したままの私としては、気持ちはあせるばかりです。悪いことに、今月は当院にとっては会計年度の締めの月にあたります(零細企業ではありますが、形は法人組織になっています)。棚卸しや税理士さんへの資料提出など、いつもの月末にはない仕事もあるので、頭の中は混乱気味。

 先日来お伝えしているように、当院の増改築も一応明日で終了する予定なので、そちらの方も気がかり。診察室のすぐ近くで、今日も大工さんがトントンカンカンと仕事をしていて、つい気にしてしまいます。時間があれば、大工さんのところに顔を出していますし、できればそのままずーっと見ていたいと思うこともあるのです。

 実は・・子どもの頃から大工仕事が大好きで、「大きくなったら大工さんになりたい」などと、幼稚園か小学校のころに言ったことがあるようなのです。その「夢」はかないませんでしたが、文字通り「日曜大工」をしていると、すっごく幸せな気持ちになることもありました。家業が洋服屋でしたから、そんな「物作り」の遺伝子を持っているのかもしれませんね。

 今日の最高気温は久しぶりに30度を割ったのだとか。新潟では真夏日が27日も続いていたということです。8月の終わりになって、やっと暑さの峠が越えたくれたようです。秋の気配を、早く感じたいですね。

投稿者 tsukada : 23:57

2006年08月29日

印刷革命

 昨日導入したカラー印刷機は、さっそく当院で「印刷革命」をおこしつつあります。一番はフルカラー化ですが、院内の業務としてはそれ以上のインパクトがあるのです。それは「原稿のペーパーレス」です。

 新しい印刷機では、パソコンから出力することで印刷することができます。プリンターとまったく同じ機能です。そのデーターを印刷機内に保存する機能があるので、2回目からはパソコンなしで印刷できるという仕組みです。

 これまでは紙の原稿を用意していましたが、それも使わなくてすむことになります。つまりそれが「原稿のペーパーレス」です。これからは印刷機の前に立つだけで、印刷の業務をすることができます。

 原稿の管理がいらなくなるというだけでも、煩わしさがなくなるわけで、職員にとっては大きな利点になりそうです。さらに、印刷の条件(紙の大きさ、向きなどを決め、両面印刷や多色印刷であれば何度か印刷を繰り返す手順が必要)を考えることすら必要なくなります。

 新しい印刷機には、原稿のデータだけではなく、印刷手順のデータも保存されているので、印刷の部数を入力すること以外には特別な操作は何もいらないのです。さらに、一度に両面を印刷できるようになっているので、完全な形に仕上がってきます。これはもうミラクルというしかありません!

 ただ問題なのは、パソコン内での原稿作りです。これまでもだいたいはパソコン上で原稿を作ってきましたが、それをカラー化していく作業が必要です。そうとう以前に作ったものはソフトも古いので、その移行作業もあります。中には、コピーの切り貼りで作った原稿もあるので、それをパソコン上で作り直す仕事もあります。

 そんなふうに考えると、院内で作っている印刷物の全てをカラー化したり、パソコンからの出力だけで印刷できるようにするのは、ほとんど不可能かもしれません。少なくとも今すぐには無理ですね。良く使う物から、ボチボチとやっていきますね。

 ずいぶんと高い機械です(外車が買えるくらい)。少しずつ使いこなしていくことにしましょう。先は長いです。

投稿者 tsukada : 23:04

2006年08月28日

宿題はまだ・・

 夏休みも残りわずか。大あわてで宿題に取りくんでいる子どもたち(そして親たち?)も多いことでしょう。まだ暑さが続いています。体調に気をつけて頑張ってください。

 私も小さい頃はそうでした。いや、“お尻に火がつかないと始めない”性格は、今でも治っていません。まだまだ周囲のみなさんにご迷惑をおかけしながら、生きています。

 今もまだ「宿題」が終わらず、抱え込んでいます。このネット上でご質問をいただき、それにお答えするようにしていますが、お盆休みのあとからはかどらず、ずいぶんとためてしまいました。

 この夏は医院の増改築があり、まだ全部は終わっていません。直接私がトンカチをもって作業するわけではありませんが、なんだかんだと仕事はあるものです。気持ちも落ち着かず、ご質問への回答をしようとしても集中できないでいます。言い訳がましいですが・・メールという文面でご質問をいただいていますが、それを読み、理解し、納得していただけるような回答を考え、それを文章化し、メールにする作業は、相手の顔や、お子さんの様子を直接見ることができないだけに、けっこう神経を使って大変なんですよ。

 今日は新しい印刷機が納品され、その対応にもそうとう時間を使ってしまいました。当院の特色ですが、当院では院内の簡易印刷機でバンバン印刷物を作っています。これまでは単色印刷で、ドラムを変えて白黒印刷に緑を加えて見やすく作っていました。それを、フルカラーの印刷機に変えたのです!!

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(理想科学の新製品です!)

 この機械は数百キロもある大型の物。人力では運び入れることができず、大型クレーンを使っての搬入作業が必要でした。運搬も、ピアノを運ぶ専門業者が担当。それだけでもすごいことですね。技術者は東京からも数人がこられて、機械の設置、調整、そして私たちの指導をしていただきました。

 パソコンから直接情報を送って印刷することができます。私の作っている原稿を、カラーにしたり、調整したりして、やっと使えるようになりました。終わったのは夜の8時近く。みなさん、本当にご苦労さまでした。

 これでカラー印刷ができるようになったのですが、ある意味でスタートラインについてばかり。これから手元の原稿をカラー化していく作業があります。できるだけ早めに作っていこうと思ってはいますが、すべての印刷物のカラー化には何ヶ月かはかかるかもしれません。それだけに集中できればいいのですが、診療も含めて通常の仕事をこなしながらなので、やっぱりそれなりに時間がかかってしまうでしょうね。

 そんなことを言って、「宿題」が先延ばしになってしまったら、ブーイングがきそう。そちらもちゃんとやりますからね! (でも、今週は月末の仕事もたっぷりあります。自分のコピーロボットがほしいです)

投稿者 tsukada : 23:04

2006年08月27日

事故で失われる子どもたち

 8月最後の週末が終わろうとしています。8月いっぱいが夏休みという学校なども多いでしょう。ご家族でゆっくりと過ごされたでしょうか。それとも、宿題に追われて大変だったでしょうか。

 お母さん方にとっては、子どもたちの世話もあって、早く夏休みが終わらないかな、などと思い始めているかもしれませんね。もう少しの辛抱です!

 今年の夏は、子どもたちの事故がとても目立ちました。とくに水の事故が多かったようです。今日のニュースでは、夏の間に水の事故で亡くなった方は昨年の7割増しだったとか。確かに、毎日のようにニュースで事故のことが伝えられていました。

 一昨日におきた福岡での事故は、とてもかわいそうでした。3人の子どもたちの乗った自動車が、酒酔い運転の自動車に追突され、橋から落ちてしまった事故です。子どもたちはみな亡くなってしまいました。何の罪もない子どもたちの命が、突然絶たれてしまい、親御さんの悲嘆に暮れる心は張り裂けんばかりのことでしょう。

 どんな理由でも、子どもに先立たれる親の気持ちは、つらいものがあります。世界で最も悲しい出来事かもしれません。それが病気であれば、心の準備をする時間的な余裕が多少はあるでしょう。しかし、突然の事故は、そんな猶予を与えてくれません。その衝撃に、ただただ耐えることだけを求められます。

 大人がきちんと責任ある行動をしていれば防げる事故はいっぱいあるように思います。子どもたちの命を大切にすることを、真剣に考えてほしいものです。

投稿者 tsukada : 23:20

読売新聞の記事

 先日、「読売新聞」新潟県版に紹介された私の記事がネット上で見られます。次のアドレスです。どうぞご覧下さい。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/kikaku/061/49.htm

投稿者 tsukada : 19:57

2006年08月24日

若月俊一先生

 若月俊一先生をご存じでしょうか。医療関係者にとってはビッグネームなのですが、一般の方にはあまりなじみがないことでしょう。

 長野県にある佐久総合病院の院長を長くされたこられた方で、「農村医療」の創始者です。戦前の反戦運動に加わり、その経験から農村で、医療に恵まれない人たちの中に入っていって医師としての使命を果たそうとされました。

 日本が戦争中に、反戦運動を行っていたのですから、ものすごい根性をもっていたのでしょう。非国民とされれば拷問され、ときに死を覚悟しなければいけない時代だったのですから。

 若月先生の好きな言葉に「ヴ・ナロード」というのがあるそうです(確かそんなふうに記憶しています)。これはロシア革命の時の合い言葉で、「民衆の中へ」という意味があるのだそうです。権力に対抗し、新しい政権を作ろうとしても、ただ机上の論議をしていてはいけない、あるいは都市の中で物事を進めようとしてもうまくいかない。国を作っている根本の農村に出かけていって、農民と対話し、農民とともに活動することがもっとも大切だ・・そんな意味の込められた言葉だったと理解しています。

 先生は文字通り、農村のまっただ中の病院に赴きました。そこでもただ病院で患者さんを待っているだけの医療ではだめで、農民の中に訪問し、農村の生活環境から変えていく必要があることを説いていきました。そうして、農村における医療を作り上げていったのでした。

 私は医学生のころ、若月先生に直接お会いし、お話をする機会がありました。一つは、佐久総合病院で毎年夏に開かれる農村医学会に出かけていった時です。貧乏学生たちが集まって、お祭り気分で出かけていったのを、今でも覚えています。

 もう一つは、私の大学にお呼びし、討論会を開いた時です。当時、日本の地域医療に非常に熱心な方々を何人かお呼びし、そこにまだ学生である私も加わってパネルディスカッションを行いました。その運営は、学生が自主的に行い、大学全体も巻き込んで、これからの大学(自治医大)のあり方、医師になってからどう地域医療と向き合っていったら良いか、など、熱い議論をかわした覚えがあります。

 当時私はまだ医学部の2年生で19歳。そんな若僧を相手に、丁寧な議論をして下さったことを鮮明に覚えています。私にとって、医師としての進むべき道を示してくれた、そんなふうにも思っています。

 そんな私も今は49歳。ちょうど30年がたったのですね。早いものです。熱く燃えた青春時代でしたが、いつのまにか違う方向に進んできてしまったかもしれません。現実の中で、暑い魂はしだいに冷やされてしまったのでしょうか。あるいは、早くに燃え尽きてしまったのでしょうか。

 若月俊一先生は、先日お亡くなりになられました。享年96歳。生涯現役で医療改革の活動に身を捧げてこられました。年齢だけでは、今の私にもあと40数年あることになります。

 若かりしころの志をもう一度見つめ直し、私のできること、足りないこと、すべきことを、また見直してみたいと思ったしだいです。若月先生の足下にも及びませんが、「生涯小児科医」として仕事をしていくことが私の進むべき道なのでしょう。まだまだ頑張らなくてはいけませんね。

投稿者 tsukada : 21:18

2006年08月23日

残暑お見舞い申し上げます。

 今日は暦の上では「処暑」。暑さももう収まって良いはずなのに、いっこうにその気配がありません。今日もとても暑い一日でした。

 いつもは日中はクーラー漬けになっている私ですが、水曜日の午後は外仕事があります。市の健診に出かけたりするのですが、世間の暑さを実感しました。もっとも健診の会場も、往復の自動車の中もエアコンを効かしていますので、実際に暑いのはほんのわずかの時間なのですが。

 もう夜も遅くなっているのに、まだ蝉の声が耳に伝わってきます。あの声(音?)を聞くだけでも、よけいに暑くなりそうですね。それが夏らしさだといえばそうなのですが、もう少し静かに、涼しげに鳴くことはできないものでしょうか(無理な注文です)。

 先日高速道路を走っているとき、この蝉の声が気になりました。運転して、ときどき「ジーーー」といった、やや高めの機械音のようなものがしてきます。おや? エンジンの音? 窓が開いているから? ドアの故障?? いろんなことを考えながら、でも実際の走行には問題ないので、そのまましばらく走っていて、やっと気づきました。

 森や草の茂みに近づくと、この音はしてきます。トンネルから出た直後などは、とくに気になります。草むらなどに蝉がいて、盛んに鳴いているのです。こっちは時速100キロ(それ以上?・・何キロだしていたかは秘密です)の高速で移動しているわけですから、しばらく蝉の泣き声が続けて聞こえてくるということは、そうとう多くの蝉がいて、それらがいっせいに鳴いているということになりそうです。

 そんな体験も、夏ならではのことでしょう。まだ残暑が厳しいですが、あと何週間かすると、気候がぐんと変わってきそうです。文句ばかり言っていても仕方ないので、残りわずかになった暑さを楽しむことにしましょう! (といっても、冷たいビールを飲むくらいですが)

投稿者 tsukada : 22:21

2006年08月22日

読売新聞に掲載

20060822

 今日の読売新聞・新潟県版に掲載された記事です。以前にこの「院長ブログ」でお話しましたが、記者の方が取材に来られていて、それがとうとう紙面に登場したという次第です。

 タイトルは写真から見られますでしょうか。「病気の子持つ母親支援」とあります。写真に入らなかったのですが、その下には「安心できる医療と福祉システム作りたい」とあります。私が問われるままにしゃべりまくった内容から記者の方がまとめて下さいましたが、そんな大上段に構えた見出しを付けていただいき、ビックリしています。

 地方の小さな小児科医院で行っている仕事を取り上げてくださったことだけでも、嬉しい気持ちでいます。その上、大きな評価をいただいたわけで、これからより自信をもって病児保育を続けていくことができそうです。

投稿者 tsukada : 20:49

2006年08月21日

早稲田実業優勝!

 今日、ある一つの「暑い夏」が終わりました・・甲子園での闘いです。昨日の決勝戦では、延長15回まで死闘を繰り広げましたが、引き分け。大会規定により再試合となったものでした。

 今日の試合も、また凄かった・・ようですね。仕事中で今日はほとんど見ることができませんでした。でも、ときどきテレビを“チラ見”していましたが、いつも接戦で、どちらが勝ってもふしぎではない戦いぶりでした。

 結果は早稲田実業が優勝。連勝している苫小牧をおさえての初優勝になりました。この早稲田実業には王貞治監督も在籍していて、その果たせぬ夢を叶えたとか。全国の高校球児の頂点にたったわけですから、すごいことをやってのけたものです。絶え間ない努力の結果が実ったのですね。

 この早稲田実業高校には、私の友人も入学していました。中学時代の同級生で、バスケットの名選手でした。彼が中心となって作られたチームは、当時全国3位にまで上り詰めました。地方の、何の特色もない普通の公立中学の生徒たちが、そこまでの力を発揮したのは、当時は奇跡のように思われたものでした。

 そこまでのチームに育て上げた名監督がいましたし、何よりすばらしい選手たちが多くいました。その中でもリーダー的存在であったK選手には全国の注目が集まり、高校バスケットで素晴らしい成績をあげていた早稲田実業に進学していった・・そんなエピソードがあります。

 その後の彼はやはりすばらしい成績をあげ、全日本チームの主力選手になったとか。現役引退後もコーチとして活躍し、NBAの解説や、バスケット・コーチのための本を執筆するなどの業績をあげています。

 そんな私のとってはささかやかなつながりですが、今日の早稲田実業の優勝は、昔を思い出させてくれたということでも、とてもうれしいものがありました。もちろん、準優勝した苫小牧も、そしてそのほかのすべての高校も、持てる力の全てを発揮して活躍したことでしょう。それぞれが良い思い出として、また生きる糧として、この「暑い夏」の経験を心に持ち続けていくことでしょう。みんな、頑張ったね!!

【参考:同級生の紹介】倉石 平 (くらいし おさむ)くん

 1956年新潟県出身。早稲田実業高校・早稲田大学と様々な大会で活躍し、熊谷組では日本リーグ、全日本総合選手権大会等で原動力としてチームを次々と勝利に導いた。全日本チームメンバーとして数々の国際試合でも活躍した。

 現役引退後はヘッドコーチとして熊谷組の指導を取り、日本リーグ、全日本総合選手権大会優勝という栄光を勝ち獲る。その後日本初のプロ契約コーチとして大和証券を経て現在に至る。その洗練された指導法は、いま最も注目されている指導者の一人とされている。

 また数々の著書やNBAテレビ解説など、幅広い活動を展開している。
 (ビデオソフト企画・制作 ティアンドエイチ株式会社のHPより)

投稿者 tsukada : 21:26

2006年08月20日

日本を救うのは?

 今日もまたまた暑い一日でした。こんところ毎日のように「暑いアツイ」と書いているので、もう嫌気がさしているかもしれませんね。でも、もしそうだとしても、それは私のせいではありません。暑くしているのは太陽のせいですので、お間違えなく。

 でも、太陽のほかに日本を暑くしているものがあるようです。昼は甲子園。高校の野球大会決勝戦は延長15回まで同点で、今日のところは引き分け。明日再試合をすることになりました。見ているこちらは、多少は暑くなって応援はしていましたが、それでもクーラーの効い室内で、美味しい物を食べたり、冷たい物を飲んだりしながらですから、汗をかくこともありませんでした。

 でも、応援の皆さんはさぞ大変だったでしょうね。炎天下のメチャ暑い中、精神的にも極限状態の中で過ごしていたのですから。そして決着が付かず、明日もう一度試合・・最悪の状態かもしれません。

 まず何より心配なのは、今日の宿泊のことです。きっと今日の夜には帰るつもりだったんでしょうね。明日の午後までどうされるのでしょう。試合の行方よりも、応援団の方々の過ごし方のほうが気になっしまう私です(^^;)

 夕方からは女子バレーの試合も見てしまいました。ここ数日、強豪に対してもストレート勝ちしているので、つい期待をしてしまいました。でもやっぱりブラジル、相手が強すぎました。

 そんな中でもけっこうやるじゃない!って思わせてくれる選手が何人か。その一人が小山周加・・中国人ですが、最近日本に帰化したのだとか。他の選手と気合いが違います。彼女は、まだまだやれそうです。芯に強いガッツを持っています。そんな気がしてきました。日本チームを救うのは、日本人以外かしれません。

 日本を好きで、日本のためにがんばれるのは、もしかしたら日本人以外の人たちかも。そしてそんな“日本人”を育てることができるほど、日本人が大きな心に育っていけば、その時こそ日本が本当に変れる時でしょう。そんな日が訪れるのを楽しみにしていたいと思っています。

投稿者 tsukada : 21:10

2006年08月19日

診察室の天井画

anpanman.jpg

 子どもが診察のときに、ベッドに寝てもらうことがあります。この時に「仰向けになって」とか「上を向いて寝てみて」と言っても、小さいお子さんには通じません。小学生くらいになれば分かるようになりますが、幼児には難しいですね。

 そこで登場したのがこのアンパンマンです。ベッドの上の天井に貼ってみました。効果はてきめん。「アンパンマンを見て」というだけで、自然に仰向けに寝てくれます。それに、ベッドに寝かされるということで緊張するお子さんも多いですが(点滴注射のイメージ?)、アンパンマンを見つけると気持ちがおちつくようですね。

 ときには診察室に入ってくるだけで、天井のアンパンマンを見つけて、嬉しそうにしてくれる子もいます。こっちもそれを合わせて「そうだね、アンパンマンがいるね!」と話をすると、そこでコミュニケーション成立。アンパンマン効果は抜群です!

 このアンパンマンの絵は看護師さんが描いてくれました。なかなかうまいものです。当院にはディズニーのビッグ・フィギアがあちこちに置いてありますが、天井は「空白地帯」でした。これからはいろんな「天井画」が増えていくかもしれません。来院のときには、楽しみにして下さい。

投稿者 tsukada : 11:50

2006年08月18日

海の事故

 新潟では今日もまた猛暑の一日でした。36度くらいはあったようです。ここ1週間ほどはこんなお天気が続くとか。もういい加減にしてほしいといった感じです。

 でも、九州では台風10号上陸のために大雨になっているようですね。四国、中国、そして北海道まで、風雨が強く、警戒中とか。今年は西日本で台風被害がとても目立ちます。気象の変化なのか分かりませんが、困ったことです。早く良いお天気・・いや、ほどほどのお天気になることを願っています。

 こんなに暑いと海に行きたくなるのでしょうね。当院は海から数キロも離れていないところにあります。海水浴に来られたお子さんが、急に熱を出したとか、具合が悪くなったとかで来院されるのも珍しくありません。

 当院が海に近いといっても、海水浴などで海に遊びに行った職員は少数派。私もそうで、ここ何年も海で泳いだことはありませんし、海に遊びに行ったこともほとんどありません。子どもが小さかった時に、少し行ったことがあるくらい。近くにあると、いつでも行けるから・・って気持ちになるのかもしれませんね。

 わざわざ遠くからいらっしゃっている方は多いです。海のない県である長野県から、国道18号線や上信越自動車道を使って海に向かうと、その最初にあるのが上越市。夏休みに入ってから、市内は長野ナンバーをはじめとした他県からの自動車をよく見かけます。どうぞ、ゆっくり遊んでいってくださいね。

 でも、心配なのが水の事故です。今日もすぐ近くの海(当院から一番近い海水浴場)で大学生さんが行方不明になりました。東京の大学の合宿で長野県に来ていましたが、今日のそのオフで、友だちと海水浴に来られたようです。スポーツクラブ所属の人ですから、きっと水泳はうまかったのでしょうが、何かトラブルがあったのですね。

 今日は台風の影響か、波が荒かったようです。夕方のニュース映像では、ヘリコプターも出動して捜索していましたが、その中に移っている海の様子は、大きな波しぶきをあげていました。人を飲み込んでしまった波なので、そう見えるのかもしれませんが。どうしてこんな時に海に入っていったのか・・。お盆が過ぎて海水浴シーズンはほぼ終わりになっていることもあり、判断ミスがあったのではないかと、悔やまれます。

 最悪のことはまだ考えたくありません。どこかで元気にしていてくれることを、そして早く救出されることを願っています。

投稿者 tsukada : 22:23

2006年08月17日

水道水が一番安全

 当院の夏休みが終わり、今日からまた診療を再開しています。休み明けということで、さっそく多くの子どもたちが訪れました。風邪などの他に、あせも(汗疹)やとびひ(伝染性膿痂疹)といった夏らしい病気もたくさん見かけました。やっぱり猛暑の影響はあるようですね。

 今日は気温がさらに上昇。上越市では最高気温37.4度にもなったとか。新潟県内のあるとこでは38度以上を記録しています。人間の体温を超えているわけですから、尋常ではありません。台風の影響で、南風が吹き降りてきてフェーン現象を起こしたということです。

 と思っていたら、夕方、急に外が暗くなり、雷とともに大雨になりました。停電しそうなくらいのお天気だったので、ちょっと心配しましたが、1時間ほどでおさまったようです。庭の草木に水やりをする手間が省けたので、私にとっては「恵みの雨」でした(^_^)

 ある患者さんから、待合室で水を飲めるようにしてほしいという要望がありました。結論としては、薬の服用で必要であれば水道水を使っていただくのが最も衛生上も良いことですし、無用な事故をおこさずにすみます。そんな内容のお返事なりましたが、その一部をご紹介いたします。

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Fさまへ。いつも温かく見守っていただき、嬉しいです。今回はまたご意見をいただき、ありがとうございました。

 薬を服用するための飲料水を用意してほしいということですが・・。子どもは外来受診後ただちに薬を服用するケースはさほどないように思っています。自宅に帰って、落ち着いてから、そして食事をしてから服用することが多いでしょう。また、待合室で内服するとしたら、水道水を使っていただくようにしてもらっています。水道水がもっとも衛生上良好ですし、飲用のためのコップはいつも清潔になるように注意をしています。

 冷水器の設置をお求めになっているのかと思いますが、衛生上多くの問題があり、最近は公共施設などでもほとんど見かけなくなっているかと思います。また、ポットなどに冷たい水を作って置いておくのも一つの方法でしょうが、それを職員が十分に管理していないと、衛生上の問題だけではなく、異物混入などによる事故・事件を引き起こすこともあるかもしれません。管理上の困難さからも、ポットなどに作りおきしておくことはしていません。

 調乳用のお湯についても同様に、患者さんからの求めがある時だけ職員用に作ってあるお湯をさしあげるようにしてます。「ご自由にお使い下さい」というような形で提供することは、その管理が十分になされない可能性があります。一般の方の手の届かないところにおいておくことと、どの職員からもらったかが分かることで、一定の事故・事件の予防ができるのではないかと考えています。残念なことですが、私たちの社会には「悪意を持った人」はいるものですから。

 水分補給のために水筒を持参されたということで、お子さんのことをしっかり見守っておられる様子がよく分かりました。他の方々にも、あらかじめ必要であればそのようにしていただいているのではないかと思っています。また、外来終了後に「お疲れさま」「頑張ったね」「我慢してたね」といった意味合いで、帰りに自販機で飲み物を買い求められる方も多いようです。市販品ではありますが、衛生上の問題がないぶん、安心してご利用いただけるかと思います。

 なお、料金については当方で受け取るマージンを電気料相当だけとすることで、安く設定してもらっています。医院として独自に飲み物が用意できない代わりとお考えいただければ幸いです。

 以上のように考えて対応しております。もしまたご意見やご要望がありましたら、またお伝え下さい。

 暑い日が続いています。どうぞご自愛下さい。

投稿者 tsukada : 22:02

2006年08月16日

景観条例違反?

 今日もまたまた暑い日でした。35度はあったよう。ほとんど体温に近くなってきています。ところによっては体温以上になっているところもあるとか。まだしばらくはこのお天気が続きそうです。健康管理には十分に注意していてください。

 今日で当院の夏休みが終わりです。患者さんや地域の方々にはご迷惑をおかけしたかと思います。ご協力いただき、あらいがとうございました。明日からは通常通りの診療です。またどうぞよろしくお願いいたします。

 夏休み中は医院の工事もだいぶ進みました。外壁や屋根のペンキ塗りはほぼ終わりで、あとは部分的に足りないところをするだけ。まだ足場はそのままですが、建物は元の色に戻りました。

 当地にも「景観条例」があり、建物の色については制限があります。実は当院で使っているピンク色は、色合いからはこの条例に違反しています。しかし、条例ができた方があとなので、それ以前の建物には適応されません(当然ですが)。そして、今回のような補修では「元の色に戻す」ということであれば問題なし。新しい建物には使えませんが、当院のように「歴史がある」(?)ならそのまま同じ色を使っていても大丈夫ということです。

 少しパステルがかったピンク色は、当院のイメージカラー。それを今更変えなくてはいけないというになるとイヤだな、と思っていたのですが、そうではありませんでした。今回が初めての塗り替えですが、同じ色ということであれば、未来永劫に当院はピンクを貫き通したいと思います!(そんなに私が長く仕事を続けられるはずがありませんが、一応心構えだけはそんな気持ちです)

 こんど医院に来られるときには、建物の色合いもまた楽しんでみてください。

 では、明日からまた診療です。久しぶりの仕事ですが、頑張りますね!

投稿者 tsukada : 22:20

2006年08月15日

暑い一日

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 今日は日帰りで東京出張。暑い一日でした。タクシーで移動中に靖国神社の前を通りましたが、終戦記念日ですし、小泉首相の参拝もあって、騒然としていました。反対するデモ隊、街宣する右翼、そして警備の警察。東京の暑さは、特別でした。

 写真は今朝の高田公園です。世の中の喧噪から離れて、静かに蓮の花が咲いています。その姿は、りんとして美しいものがあります。人の世のみにくさを浄化してくれているのでしょうね。 (個人的には、愛犬が私の心をいやしてくれていますが)

投稿者 tsukada : 23:48

2006年08月14日

蓮の花

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 高田公園の蓮はとてもきれいに咲いています。お堀一面に茂っている大きな蓮の葉っぱの中に、淡い赤色をした大きな花を見ることができます。

 例年よりも少なめですが、それでもやっぱり「東洋一」を誇るだけあります。その形からも、お盆にふさわしい花ですね。どうぞいらっしゃって下さい。

投稿者 tsukada : 07:30

2006年08月13日

続・元祖「わたぼうし」

 新潟県上越市に昔から伝わっていた防寒具に、「ワタボシ」という名前のものがあります。名前が「わたぼうし」に似ているので、ちょっと興味を持ちました。

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 『思いでほろろん〈上越編〉』(新潟日報事業社刊)に載っていた写真です。左は昭和30年代前半の上越市(当時は高田市)のデパート前での写真。右の女性が肩から背中にかけているのがワタボシです。右の写真は、そのワタボシを作っているところ。写真に添えられた解説には次のように書いてあります。「蚕の繭からとった真綿を染色し、これを何枚も水にひたして丸い枠にはりつけ、だんだん厚くして、型につくりあげ乾燥する。やがて枠を外して周囲を繕い補修する。最後に襟充(えりあて)をつけ、ひもをつけて仕上げる。ワタボシは非常に軽くて暖かいので雪国独特の暖房具だった。(昭和33年)」

 私が生まれたのが昭和32年。その当時は、ワタボシはまだずいぶんと使われていたようです。でも、私にはワタボシについての記憶がありません。子どものころで覚えているのは小学生になったくらいからですから、昭和30年代後半には、もうすたれてしまったのかもしれません。

 解説文にあるとおり、とても軽くて暖かそうです。当時はきっとおしゃれだったんでしょうね。クラシックなショールといった感じです。

 「わたぼうし」と「ワタボシ」。言葉の生い立ちも違いますし、意味している物も違いますが、「暖かく包み込む」という快い響きは共通するものがあります。とくに「わたぼうし病児保育室」は、病気の子どもたちを、その親御さんたちをいつも「暖かく包み込む」ことができていると思っています。

 私のとっての個人的な「元祖わたぼうし」は・・この「ワタボシ」にしておきたいのですが、よろしいでしょうか。

投稿者 tsukada : 10:49

2006年08月12日

元祖「わたぼうし」

 当院は5年前より子育て支援のために病児保育を行っています。「わたぼうし病児保育室」がその施設です。毎日多くの病気になった子どもたちをお預かりし、親御さん(とくにお母さん方)の就労援助にもなっています。

 その「わたぼうし」ですが、今日近くにスーパーでこんなのを見つけました。

20060812

 パック入りのお赤飯についていたシールです。その名前に思わず反応してしまいました。

 調べたら、餅米の品種に「わたぼうし」というのがあるのですね。初めてしりました。

 あるサイトからの引用です:昭和55年に新潟県農業試験場で「新潟糯17号(母)」、「ヒデコモチ(父)」を交配させてできた。平成5年に「わたぼうし」となり、新潟県の奨励品種となった。早生種で登熟が早い。・・光沢・粒張りは良好であり、食味・収量性・餅への加工適性も優れている。品質は極良。もち米のシェアでは37.8%となっている。(久比岐の里農産センター http://www.kubikimochi.or.jp/watabousi.htm)

 この「久比岐の里農産センター」は、当院のある新潟県上越市内にあります。HPを見せていただきましたが、すぐ近くで(ほんの10キロくらいしか離れていません。近くの子どもたちはおおぜい私の医院に来てくださっています)、大切にお米作りをしている方々がおられることも知ることができました。

 ついでに「わたぼうし」とつくHPを見てみましたが、ずいぶんといっぱいあるものです。ペンション、薬袋の点字訳ボランティア、音楽祭、アートフラワー、ジュエリーショップ・・。いろいろのところに「わたぼうし」の名前が使われています。ちなみに、当院の「わたぼうし病児保育室」も検索でひっかかってきますよ(順位はずいぶんとあとですが)。

 こんなにたくさんあると、どこが「わたぼうし」の元祖なのか分かりませんね。「わたぼうし病児保育室」の歴史は5年ですから、それよりも長いものもたくさんあるようです。病児保育室に元祖の名前を冠するのは、やめておきましょう。

 もう一つ「わたぼうし」があります。30年近く前になりますが、「わたぼうし共同保育室」が存在していました。私の出身大学である自治医大で、職員の子どもたちを、有志の人たちが共同で保育していました。当時はまだ産休明けからのゼロ歳保育をしているところがほとんどなく、困っている人たちが大勢いました。そんな人たちが集まって作ったもので、3年ほどがんばって運営していましたが、その後に大学が構内で託児所を開設し、解散しました。

 この「わたぼうし共同保育室」に関わっていたのが私であり、私の息子がその最初の園児の一人でした。そんな意味で、私にとって「元祖わたぼうし」は、やはりこの共同保育室だと勝手に思っています。

投稿者 tsukada : 18:38

2006年08月11日

今日から夏休み

 今日も日本列島は湯気が出そうなくらい暑くなっています。そろそろお盆休み。お出かけなども予定もあることでしょう。熱中症、水の事故、交通事故などにも十分気をつけていてください。

 当院は今日から16日(水)まで夏休みのため休診です。併設しているわたぼうし病児保育室もいっしょにお休みさせていただいています。ご迷惑をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いします。

 医院の建物は、ただいまお色直し中。外壁の塗り直しはだいたい終わっていて、開院当時のきれいなピンク色がよみがえってきました。休診期間中は玄関部分の塗装や補修を予定しています。

 夏休み明けには、きっときれいな姿をご覧にいただけると思います。どうぞ、お楽しみに!

投稿者 tsukada : 23:36

2006年08月10日

蓮祭り

20060810

 高田公演は蓮祭りの真っ最中。私も朝早くおきて、散歩に出かけました。もちろん愛犬を連れて。

 でも、今年は蓮の花があまり咲いていません。例年はお堀いっぱいに咲くのに、今年はその数分の一。葉っぱは見事に茂っていますので、病気などでだめになったということではないようです。

 どうも6月ころの低温が、蓮の生育を遅らせ、蓮の開花時期が大幅におそくさせてしまったようです。お盆過ぎには気温が下がってくるので、花はそれほど咲かなくなります。花の楽しめるエンドは決まっているので、開花が遅れた分、お花を楽しめる期間が短くなります。

 ということは、つぼみのまま咲かずに終わってしまう蓮もそうとう多くあるということ。今年の蓮は、あまり楽しんでもらえずはかなく過ぎ去っていってしまいそうです。

 蓮祭りについては、昨年も苦言を呈しました。小学生に絵をかいてもらった灯籠をお堀の周りに並べていますが、その中に明かりが灯りません。以前は裸電球を入れて、夜は灯籠を中から照らしていたのですが、それがなくなりました。

 蓮祭りの楽しみの一つは夕涼みです。先週から続いているような真夏日のときには、夜に蓮見物に来るのもいいものです。でも、昨年からはそれもなくなり、真っ暗な中で蓮見物もあったものではありません。真っ暗な公演は、防犯上も問題です。こうなっては、お祭りどころではありません。

 そう思って、昨年も市役所の担当課に新聞社の方と通じて問い合わせたのですが、「市民から要望があればまた考える」という、いつもの役人口調の答えがあっただけ。公園はすでに街灯も整備されているから十分・・なんて話もあったようですが、実はまだまだ整備が終わっていないことは、この「院長ブログ」でも何回か取り上げたとおり。

 「経費節減」のためなのでしょうが、何ともさびしい蓮祭りになっています。蓮の花には責任はありませんが、せめてお花はたくさん咲いてほしかったですね。「枯れ木も山の賑わい」ではありませんが、「葉っぱも蓮祭りの賑わい」ということでしょうか。

投稿者 tsukada : 17:55

2006年08月09日

沖縄と台風

 今日もとても暑い一日でした。といっても、それは新潟だからですね。関東や東海では台風の影響でそうとうの大雨になっていたようですし、他の地域でもお天気が悪かったんですね。

 知り合いの方が先週末から沖縄に旅行に行って、昨日帰ったきたとか。ニュースでは今日は台風が接近していて欠航になっているということなので、一日違いでセーフ。もし日程がずれていたら、帰ってくることができませんでした。悪運が強い?

 沖縄旅行といえば、私も似た経験があります。一昨年のこと、夏の家族旅行を沖縄行きに計画しましたが、直前に台風が直撃することが分かり、ツアーを中止しました。料金はほぼ全額帰ってきましたが、でもせっかくの旅行がなくなってしまって、とても残念な思いでした。沖縄にはまだ行ったことがなく、あこがれです。

 この時も、もし沖縄に行ってから台風が近づいてきたら、帰れなくなっていたかもしれません。あるいは、せっかくの海も楽しめなかったことでしょう。そう思うと、ちょうど良いタイミングだったのかもしれませんね。

 夏は旅行シーズンですが、でも台風のことを考えると、あまりお勧めではないのかもしれませんね。私の娘が中学の修学旅行(懐かしい響きです!)で沖縄に行きましたが、この時は確か3月。まだ海には入れなかったけれど、気象条件は安定しているようですね。観光でいろんなところを訪れたいのなら、春がお勧めかも。

 医院は今年も夏休みをとらせていただきます。明後日の11日(金)から16日(水)までの6日間です。今年は医院の増改築をしていて、工事のためにも休診にさせていただきます。地域の方にとってはご迷惑かとは思いますが、どうぞ宜しくお願いします。

投稿者 tsukada : 23:14

2006年08月08日

「アエラ」抄録

 週刊「アエラ」の記事について、お問い合わせもあります。私が関係しているところだけ、抜粋してお伝えします。どうぞお読みください。

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「海外からアタマジラミ?」
 --豪州旅行の「おみやげ」説を追う

「アタマジラミが、ゴールデンウイークにオーストラリアに旅行した子どもから流行っている」
 そんな噂が幼児を持つ母親たちの間で流れていることをご存知だろうか。オーストラリアのプールや海で遊んだ子どもたちが、アタマジラミをもらってきているらしいというのだ。
 アタマジラミとは、その名の通り、毛髪に寄生するシラミ。昭和20年代に大流行し、30年代になくなったと言われつつも、どこかで生き延びてはこれまでにも何度か流行を起こしている。7月のある日、渋谷区の保育園でも、
「アタマジラミが発生しました。よく洗髪し、しっかりドライヤーで乾かすようにして下さい」
 と張り紙がされた。今年もそこそこ広まっているようだ。
 戦後の混乱期に流行したためか、「貧困層に多い」「不潔」などのイメージを持たれがちだが、むしろ真逆な「海外旅行する裕福な家」を感染源としているという噂、新たな都市伝説か、真実か。
 HPで、アタマジラミなど数々の「感染症情報」を発信している新潟県・塚田こども医院の塚田次郎(つかだじろう)院長に聞いてみたところ、
「確かに海外旅行から持ち帰るケースもありますよ」
 とあっさり。ただし、特定の地域で多く感染しているということはないという。オーストラリアは幻なのか?
(中略)
感染を防ぐには、どうしたらいいのか。
「アタマジラミは水中でも泳いでいるわけではないため、プールでは感染しませんが、お昼寝時に頭と頭が直接くっつく、頭を拭くタオルを共用するなどが、感染を広げます。枕やタオル、ブラシの共用は避けましょう」
 と塚田院長。幼児の場合、友達とくっついて遊ぶので、仲の良い子ども同士でうつるケースが多いとか。兆候は、「やたらと激しく頭をかく」「髪にぽつぽつ白いものがあり、払ってもとれない」「洗髪時、動くものが見える」などで、
「発生したら、卵を1個ずつ丁寧に取り除き、2週間毎日洗髪すること。髪を短くし、目の細かいクシでとかし、毎日枕カバーを取り替えるなども必要ですね。市販の駆除剤などは、2週間継続して使うことが大切です」
(後略)

投稿者 tsukada : 16:44

2006年08月07日

週刊「アエラ」に登場

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 今週発売の週刊「アエラ」(朝日新聞社、8月14-21日号)に載りました! そう、アタマジラミの話です。(内容はぜひ買ってお読みになって下さい。)

 先日、ライターの方から電話があった話はこの「院長ブログ」で紹介しましたが、それがちゃんと記事になって掲載されました。中央下あたりに私の名前があります。こんな形で名前が出るのは、嬉しいものですね(^_^)

 「アエラ」に名前が出たのは2回目です。1回目はずいぶんと前のこと。7、8年くらい前かもしれません。私が「上越市の病児保育」を紹介するような内容の投稿をし、それが掲載されたときのことです。

 良かった・・“オオカミ少年”にならなくて!

投稿者 tsukada : 19:35

2006年08月06日

蝉にとっての夏

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 今日も暑い一日でした。最高に“夏らしい”週末になりましたね。

 家のまわりでも蝉がさかんにジージーと鳴いています。その声(音?)を聞くだけで、汗が噴き出してきそう。

 ふだんは医院の中に一日中ずっといるので、自然の暑さの中にいるのは疲れます。でも、ちょっと我慢すると、体が慣れてくるのでしょうね。今日はエアコンをつけなくても、それほど苦にはなりませんでした。

 明日からはまたエアコン漬けの日々。またもとの「暑さ苦手」な体に戻ってしまうでしょう。エアコンの効いている中にいるのが私の仕事ですから、仕方ないのですが。

 蝉の声だけじゃなく、抜け殻を見つけました。水まきをしている時に、玄関先の杭についていました。“成人”して蝉として旅立っていったのでしょうね。

 でも、大人になってからの蝉の命はとても短いもの。何年も地中でくらしていたのに、哀れささえ感じます。庭の片隅にひっそりと横たわっていた亡骸(なきがら)を移させてもらい、いっしょに写真に撮っておきました。両方とも、この地球で「生」を受け、そして次の世代に「生」をつないでいった証(あかし)として。

投稿者 tsukada : 16:30

2006年08月05日

お魚たちといっしょに・・

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 医院には待合室と診察に2つの水槽があります。プラティやテトラなどの小さな熱帯魚を入れていて、子どもたちに楽しんでもらっています。

 水槽のお掃除は私の仕事なのですが、忙しさにかまけて時々さぼっています。1か月くらいが限度のようで、それ以上ほおっておくとお魚にもかわいそうになってしまいます。今週は思い切って大掃除を決行。水槽内の掃除のほか、濾過フィルターも洗ったり交換したりと、頑張ってみました。

 水槽を照らしている蛍光灯は何年もそのままになっていたので、今回は全部交換。熱帯魚の観賞用の蛍光灯にしてみたのですが、効果はばつぐん! 水の透明度は上がったように感じましたし、ネオンテトラの蛍光の入ったサイドラインも一段と輝いてみえます。お値段は高かったのですが、それに見合った効果がちゃんとあり、満足しました。

 ペット屋さんを除いていたら、ディズニーのキャラクター物が置いてありました・・まるで私に買ってもらうことが運命のように! さっそくミッキーとミニーに水槽の中に入ってもらいました。それでなくても“ディズニーの館”と化している医院ですが、熱帯魚の水槽の中にまで入れることはないと思われてしまうかもしれませんね。

 でも、ミッキーもミニーも花畑で水やりをしている様子です。水ということでは同じですが、水槽の中のミッキーとミニーとしては、ちょっとヘンかも。お魚たちといっしょに泳いでいるミッキーたちだったら良かったかもしれませんね。もっとも、ネズミが水に潜って泳げるのかと問われると、それもおかしいかも。まあ、そのあたりはご愛敬でしょう。

投稿者 tsukada : 15:48

2006年08月04日

読売新聞社説と病児保育

 今日の読売新聞をご覧になりましたか? 新聞自体もあまり読まれなくなっているようですし、まして「社説」となればよけいでしょう。

 そこでは「病児保育」のことが詳しくとりあげられています。今の日本の子育て支援として、もっと真剣に取り組んでみるべきだという主張です。

 すでにご承知のように、当院では5年前に「わたぼうし病児保育室」を併設し、この地域の子育てを強力にサポートしています。残念ながら行政からの補助はなく、その大半の経費を自前で用意していますが、でもこの事業の大切さを身にしみて感じています。

 これまでマスコミで病児保育のことが話題にされることは時々ありました。当院の試みも、何度か取材を受けています。でも、今日の読売新聞のように「社説」に掲げられたのは初めてではないでしょうか。少なくとも私の知る限りではそうです。

 たった一社が取り上げたというなかれ。有数の全国紙の主張として大々的に紙面に載ったということは、それほどこの課題が重要なことであり、病児保育の必要性が高いということ。そして、私どもだけではなく、全国の同じ志をもつ者たちが着実に歩みを進めてきたという実績があるからでもあります。

 今日は、もしかしたら「病児保育」の歴史に残る大きな出来事になるかもしれません。それくらい影響力のあることだと思います。この社説を期に、全国の病児保育の体制が大きく前進することを願っています。(それに比べれば小さなことですが、当院のわたぼうし病児保育室に対する助成を真剣に考えてくれるようになることも、もちろん願っています。)

 参考までに、読売新聞の社説をそのまま転載させていただきます。どうぞお読みになって下さい。

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8月4日付・読売社説(2)
 [病児保育]「充実させたい急場の子育て支援」

 子供が急病でも、親は仕事を休みづらい。そんな時に、子供を預かってくれる「病児保育」を、急場の子育て支援策としても充実すべきではないか。

 政府は、先に決めた「新しい少子化対策」に、病児保育施設の拡充を盛り込んだ。現状は全国に約600か所あるが、2009年度までに1500か所に増やすことを目標にしている。

 施設関係者らが先月、大阪で開いた全国病児保育研究大会の報告では、約9割の施設が赤字だ。施設の拡充に当たっては、経営基盤の改善、強化が大きな課題になる。厚生労働省や自治体の積極的な支援が必要だろう。

 保育所や幼稚園では、感染や容体急変の恐れから、子供が病気の間は預からない。それを補う公的な病児保育室は、1969年、大阪府枚方市で小児科医院に併設されたのが最初だ。94年からは国の事業になり、市町村を実施主体として病児保育施設に運営を委託している。

 対象は小学3年までで、全国で年間18万人が利用している。医療機関や保育所の併設型、自宅への派遣型などがあり、厚労省の基準では、定員4人の施設に看護師、保育士各1人が常駐する。

 04年度までは、国と都道府県、市町村で、1施設当たり年最高660万円の補助金が出ていた。これでも経営は苦しかったが、05年度からは都道府県の負担がなくなり、その分、負担が増えた市町村には補助を減らすところもある。

 利用料は1日500〜8000円と格差がある。赤字のため高額にすれば、利用しにくい。子供の病気は季節で波があり、入所数は安定しない。稼働率が6割程度にとどまることも赤字の原因だ。

 近隣自治体の子供も受け入れれば、稼働率も上がるだろう。財政支援も、利用度に応じて補助を上乗せするなど、実情に即した工夫が必要だ。

 安全面の課題もある。感染症の子供を預かることが多い。病院並みの感染防止対策や、職員の研修が欠かせない。

 医療機関との連携の強化も大事だ。緊急時に指示を仰げる指導医を定め、容体が変われば、すぐに病院に連れていける体制を作るべきだ。

 05年の出生率が唯一上昇した福井県は独自予算で、病児保育施設の県内全市への整備と第3子以降の無料化を進めている。子供の急病時の不安を拭(ぬぐ)えれば、出産の意欲にもつながるのではないか。

 昨春施行の改正育児・介護休業法で子供の看病のために年5日までの看護休暇が認められたが、中小企業やパート社員の間では取得は進んでいない。親が寄り添える休暇への理解も広げたい。

(2006年8月4日 読売新聞)

投稿者 tsukada : 23:27

職場体験

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 今週は近くの中学生が2名、医院に来られていました。夏休みを利用しての「職場体験」です。5日間続けての“仕事”だったので、さぞ疲れたことでしょう。今日がその最終日。あとはゆっくり夏休みを楽しんでください。

 ニートが増えるなど、若者たちの職業に対する意識を良いものにしていこう・・というのが、国の考えのようです。この中学校では、全国に先駆けて「5日間連続」の職場体験を企画しました。これまでは1日か2日くらいで、どうしても“お客さま”で終わってしまいがち。ある程度長い期間、顔を出しているうちに主体的で有意義な体験になると考えたのでしょう。

 当院の職場体験は、主にわたぼうし病児保育室で小さな子どもたちの世話を保育士といっしょに経験してもらいました。年齢の小さな子どもに接することは、今の若い世代にはないこと。それだけでも良い経験になったのではないかと思います。その他にも院内の仕事をみてもらったり、事務的な作業を手伝ってもらったりしました。

 最後にお二人に感想をお聞きしましたが、今までにない体験ができて楽しかったと、とてもしっかりと話をしてくれていました。多少はお役にたったかな、とほっと胸をなだおろしたところです。

 こんなに若い方たちをお迎えして、むしろ元気になったのは私たち職員の方かもしれません。彼女たちの元気をもらい、少し若返ったみたいですよ(^。^)

投稿者 tsukada : 18:45

2006年08月03日

工事は順調です

 医院の改修工事は本格化しています。今は外壁の汚れを落としたり、サイディングのすきまを埋めていたセメントをはがしたりの作業中。この暑い中を、本当にご苦労様です。私は建物の中で、クーラーの効いたところにいるので、何だか申し訳ないような気持ちもします。でも、もし私が外にいたら、体を動かすような仕事をしなくても数時間でダウンしてしまうでしょう。

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 医院の全面が工事用の足場やシートで覆われてしまったので、急きょ看板を設置。これでちょっと明るくなりました。入り口にも蛍光灯をつけて足下を照らしています。これらがなければ、まるで穴蔵のよう。診療しているのに、お休みなのかと間違われてしまいのではないかと、内心ハラハラしていたのです。

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 今回の工事では、医院の増築も行っています。建物の後ろに部屋を一つ増設。わたぼうし病児保育室の利用者がさらに増えたための対応です。とくに隔離を要するお子さんを多く預かったときに、必要に応じて院内の他のスペースも使えるようにしようというのが目的なのですが、そこで“ねらわれた”のが院長室。今は医院2階にありますが、そこを職員休憩室としても使えるようにし、必要に応じてその一部を保育室としても使用できるようにしようということになりました。いわば玉突きで、私の利用するスペースを新たにつくることになったという次第です。

 増築部分は昨日上棟し、今日は屋根工事をしています。今月中には完成する予定。そして来月には私がその主(あるじ)になります。大工さん、炎天下にご苦労さまです。どうぞ、よろしく!

投稿者 tsukada : 15:59

2006年08月02日

本当の責任はどこに?

 今日は日中30度を超える暑さとなり、いよいよ本格的な夏の訪れです。今週は良いお天気が続くようです。思う存分、夏を楽しんでいてください。

 先日起きたプールでの死亡事故は、当時の様子やこれまでの管理の状況が分かるにつれ、とんでもなくお粗末な原因によるものだということが明らかになってきました。

 吸水口(昨日までは「排水口」と表記していましたが、管理者側はこう呼んでいるそうです)のふたは、ボルトでの固定はされておらず、4隅を針金で「仮止め」してあっただけ。針金で補強するのは、6、7年前から行われていたそうです。ボルト固定のための修繕は、そうとう以前にはあったようですが、最近は皆無。そのことを市に報告したり、協議したかどうかは、今のところは確認されていません。

 市が直接管理しているのではなく、民間会社に委託をしていましたが、実際の管理をしていたのはまた別の会社。市の説明では、下請けに出すのは契約違反であり、そのことは報告されておらず、把握していなかったということです(市の言い分も、実はあまり信用していないのですが)。

 現場にいた監視員は、すべて高校生のアルバイト。流れるプールについての具体的な説明や、吸水口などの構造、そして危険性については、体系的な教育をしたことはなし。実際に、落ちていたフタを届けられたとき、監視員はそれが何であるか把握できなかったという。それでも大切なものだろうということで責任者が呼ばれたが、監視員に「近寄らせないように」という指示だけで、プールの使用をただちに中止し、子どもたちを水からあげる安全対策はとりませんでした。その数分後に事故はおきています。

 現場の責任者の判断ミス、管理体制のずさんさ・・事故につながる要因はしっかり存在していました。この女の子が犠牲になったのは偶然の要素もありますが、でも、きっとどこかで大きな事故がおこりうる十分な必然性が、そこにはありました。

 市の管理がどうなっていたのか、やはり気になります。管理を民間に委託しているといっても、自分でしなければいけないことはやはりあるでしょう。きちんと管理されていたのか、それをチェックするのは市の責任です。フタの固定の件では、以前から事故が繰り返しおきているわけですし、文部科学省から完全確保についての通達は何度も出されています。今まで、一度でも自分たちで施設のチェックをしたことがあるのでしょうか。委託先の会社が、きちんと業務を行っていることをチェックしたことがあるのでしょうか。書類の上だけではなく、現場を見に行けば、一目で分かることです。お粗末な事故の顛末からは、一度も自分たちでチェックしたことがないと、容易に推測できます。お役人なんて、こんなものなのでしょうか。

 あるいは、国はどうなのでしょう。ときどき「しっかりしろ」というような通達を出してはいますが、それだけで子どもたちの安全が確保されるなどという考えをお持ちなのでしょうか。そうだとしたら、ずいぶんとおめでたい話です。実際に、通達が出されていても、それが完全に履行されないどころか、無視されているから、事故が繰り返しおきているわけです。そのことを認識していれば、同じ通達を流すだけではことが足りないわけで、いかに実効性のある行政指導をするか、真剣に考えてほしい。その具体的な保証がなければ、「自分たちは通達を出しているのだから責任はない」と言い逃れをするだけにために、通達を出し続けているというように、うがった見方をしてしまいます。

 霞が関にいて、机の前から動き出したくないお役人の方に代わって、「実効性のある通達」を考えてみました。それはきちんと報告を求めることです。それも具体的な。各自治体にある民間も含めて全てのプールについて、その排水口(吸水口)のフタが固定されているかどうか、写真付きで報告させます。もしも未対策であったり、フタの腐食などによって安全が損なわれていると考えられる場合には、ただちに改善させます。

 その全てを報告されるということと、抜き打ちで全国のプールを訪れます(そのために民間の業者をやとっても良いでしょう)。もしそこで問題があった場合には、その市町村名とプール名などをただちに公表します。一定の罰則を設けられればもっといいです。

 さあ、こんな方法をとることで、通達の実効性があがります。本当に実施してほしいと思っているのであれば、それくらいの工夫や努力はすべきです。

 こういった事故がおきるたびに、もう二度と繰り返さないようにと思うわけですが、それがお題目だけで終わってしまってはいけません。その中から得られる教訓をもとに、具体的にどうすればいいか、それをハッキリさせる必要があります。同じ事故はもう起こさせないと思う強固な意志も、また必要です。そして何より、自分たちの社会をもっと良くしていくためには、必要な改革はいとわないとし、それを受け入れるという柔軟さが、もっとも必要なのかもしれません(逆に言えば、それがなく、硬直した社会であることが、致命的な欠陥だと思います)。

投稿者 tsukada : 22:48

2006年08月01日

三回忌に事故はおきた

 その事故は今から2年前(2004年)の7月29日に発生しました。新潟県横越村(現在は合併して新潟市)の町立プールで、プールの底にある排水口のフタが外れていて、小学校6年生の男児が足を取られて溺れました。救急隊がかけつけ救助しましたが、男の子は2日後の7月31日に亡くなってしまいました。

 昨日はその三回忌にあたる日・・そして、埼玉県でもいたましい事故がおき、女の子の命が奪われてしまいました。わずか2年前の事件(管理者の法的責任が確定しているので事故ではありません)の教訓が、全く生かされていませんでした。

 新潟県内のニュースでは、この男の子の親御さんがインタビューに答えてお話をしていました。我が子の死が無駄にならないよう、同じようなプールでの事故がなくなることを願い、実際に活動もされてきていましたが、またもや事故がおきてしまい、無力感にかられておられるようでした。そして、「私たちの力不足の結果だった」とも。その言葉に胸がつまりました。

 悲しい思いをされてきたご両親に、直接関係のない事故に対して「罪の意識」を感じさせてしまうほど、今回の事故はおきてはいけないことでした。ご両親のお気持ちが痛いほど分かるのですが、でもご自身を責めることはもうしないで下さい。責任を痛感するべきは、プールの管理者であり、行政なのですから。

 今日の報道では、この排水口のフタは針金で止められていたとか。ボルトはなかったという話もでています。いったいどういうことなのでしょう。ボルトでしっかり固定したり、フタを二重にしたりすることなんて、やろうと思えばすぐにできます。経費もほんのわずかです。要は、危機管理に対する認識が皆無だったのです。

 ちなみに、2年前の事故では排水口のフタが最初から固定されていませんでした。ボルトで動かさないようにする工事は、わずか1〜2万円でできたのだそうです! それだけの費用を支出しなかったために、かけがえのない命が失われてしまいました。

 昨日の事故も、数万円の工事費をかけて修繕していれば、完全に防ぐことができたでしょう。日本はそれくらいのお金に困っているのですか? 子どもたちの命を守ることがそんなに面倒がることなのですか?

 やっぱり基本は「心」です。子どもたちが安全で、安心して、楽しく成長することを本当に願う心があれば、こんなばからしい事故がおきるはずはありません。日本が、日本人の心が、そんなにすさんではいないことを、まだ信じていたいです。

投稿者 tsukada : 22:27

医院は若返り工事中

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 今日から8月というのに、夜明け前から大雨が降りました。まるで梅雨に逆戻りしたかのようです。

 医院の建物はただいま「お色直し」中。1990年の開院から16年がたちますが、外壁や屋根のペンキなどが落ちてきていますし、患者さん用の玄関前のポーチは鉄骨のサビも気になってきました。この夏は思い切って修繕をすることにしました。

 とくに屋根は雪国にもかかわらず落雪型の設計にしたので、その分、傷みが激しくなったようです(途中からなぜ止めをつけて雪が落ちないようにしましたが)。黒い鉄板の表面がはがれて、白くなってきていました。まるで自分の頭を見ているようで、もう限界でした。(実際、これ以上そのままにしておくと、鉄板の本体も削れて傷みが強くなり、交換する必要もでてくるということでした。)

 医院の周囲は足場用の鉄骨が組まれています。その姿はドック入りした船のよう。この様子を見て、医院が休業していると思われるかもしれませんが、ちゃんと中では診療をしています。どうぞお入りになって下さい。

 今月いっぱいで、またきれいな外観になります。しばらくは見苦しいですし、足場に近寄ると危険ですので、ご協力を宜しくお願いします。

投稿者 tsukada : 13:27