2006年09月16日
台風と喘息
めちゃくちゃ大きな台風13号が沖縄などを直撃しています。最大風速が70メートルほどにもなったところがあったとか。これは秒速ですから、時速になおすと252キロメートルにもなります。新幹線以上の速さ。翼をつければ空に飛んでいくかもしれません。そんな猛烈な台風です。十分に注意をしていて下さい。
当地では台風の直接の影響はありませんが、でも子どもたちは喘息発作をおこしています。そもそも秋口は一年で一番発作をおこしやすい季節。そこに低気圧が接近してくるとてきめんです。
一年ぶりに喘息発作をおこして受診する子もいます。小学校に入ってしばらく発作をおこしていなかったのに、まだ完全には治っていなかったことを自ら証明している子にも出会います。
発作が軽ければいいのですが、大発作にまでなってしまって、一日中点滴をするような子もでてきます。酸素吸入が必要な赤ちゃんもいました。
感染症の流行はそれほど多くなく、子どもたちにとってが最も過ごしやすい季節なのが秋の始まりのころ。ということは、小児科医にとっては一番ヒマになる季節のはずなのですが、残念ながら今年は楽をさせてはくれません。それはそれで仕方のないこと。子どもたちの具合が悪いときこそ出番ですから!
明日から秋の連休。お出かけの方も多いことと思いますが、台風のことが気になります。どうぞ事故などなく、楽しくお過ごし下さい。
投稿者 tsukada : 2006年09月16日 23:08