2006年09月21日
新しいヘルスレター
先月末に購入したカラー印刷機は、院内の印刷物をどんどん変えています。新しく作る物はほとんどカラーになっていますし、患者さんにお渡ししている「ヘルスレター」というシリーズはすべてカラー化が完了しました。
といっても、印刷機が勝手にカラーにしてくれているわけではありません、当然ですが。印刷用の原稿(版下)を、これまでの単色からカラーに作り替えているからできてきたことです。
このヘルスレターは、これまで当院16年の歴史の集大成のようなもの。その時々作ってきたものを、少しずつ手直ししながら使っています。必要に応じて作っているつもりですが、新しいものを作るペースはだんだんと落ちてきました。
感染症を中心として、日常診療で良く使うものは、だいたいそろえてあります。それらは書くべき内容はだいたい決まっていますので、作りやすいものでした。これから作っていくのは、それなりに頭をひねって、準備も必要。あんなものを作りたいな、という構想はあるのですが、それを具体化するのは、なかなかできませんでした。
とくに作りたかったのがアレルギーの病気についてです。これまでもすでに「喘息」については4つのタイトルがありますし、「花粉症」などもありました。でも、アレルギーとは何か、その検査や症状・病気、治療などについてまとめて書いたものがありませんでした。「アトピー性皮膚炎」や「スキンケア」についてもそうです。
これらは、診療の中でとても大切なものなのですが、どんなふうにまとめようか、どんな資料を使おうか、どんな書き方をしようか、などと迷い始めると、なかなか手がつけられなかった、というのが本当のところです。でも、「ヘルスレター」という形にはまとめていませんが、患者への説明用の文書などを作ってすでに使用しているものも少なくはありませんでした。そう考えると、ここで思い切ってハードルを越えれば、そこそこのものができるはずです。
こういったものを作るときに、つい完璧なものを目指してしまいがちです。こんな内容でいいのかな、などと悩み始めると、いつまでたっても前へ進めません。「とりあえず」のものでもいいから、まずは形にしてみよう! そう考えることで、これまで足踏みしていたものが、一歩前へ進むことができました。
そして先週から作った「ヘルスレター」に新作が、「アレルギー」関係が7タイトル。その他に「鼻血」と「タバコ誤飲」もあります。ここ1週間ほどで9本を、新たにお読みいただける状態になりました。これらはすべて、このHP内の「ヘルスレター」のコーナーにもアップしましたので、どうぞご覧になって下さい。
カラー印刷機の導入は、当院の「印刷革命」をおこしたと、以前に書きました。それは単純にカラー化されたというだけではなく、怠惰な院長の重い腰を持ち上げ、前へ進ませてくれるという、思いがけない効果ももたらしています。そして、ネット上にもそれをアップすることで、日本中の読者の方々にも新しい情報提供を行えることにもなったわけです。
安い買い物ではありませんでしたが、お値段に見合った仕事はしてくれています。
投稿者 tsukada : 2006年09月21日 23:27