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2006年10月16日
講義の準備はできました
今週の水曜日は講義をすることになっています。保健所主催で、保育施設の職員に感染症予防の話をしてほしいと依頼されています。
これから冬場に向かうと、インフルエンザや感染性胃腸炎(病原性大腸菌、ノロウイルスなど)がどうしても流行してしまいます。それを完全に防ぐのはなかなか難しいですが、必要な対策をきちんと実施していればある程度は防いだり、規模を小さくしたりすることができるでしょう。
そのためにまず必要なものは「知識」です。“敵”の正体をきちんと知っておく必要があります。それがなければ、「消毒しなさい」「清潔にしましょう」などと言っていても、きちんと実行されることはないでしょう。初めはできていても、長続きしないかもしれません。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」。そうならないためには、「どうしてそれが必要なのか」という根本をしっかり押させておいていただく必要があります。
保育園や幼稚園は、基本的には健康な子どもたちの通う施設です。医療機関ではないため、スタッフに医療関係者は普通はいません(看護師さんをおく保育園もあるそうですが)。幼児はしょっちゅういろんな病気になりますので、時々は園児の病気を見ることもあるでしょうが、でもそれほど多いものでもありませんし、きちんとした病気についての知識を得る機会はあまりないことでしょう。
そんな保育士さんなどに、流行しやすい感染症などのことを良く知ってもらい、対処の仕方などについても理解を深めてもらう、とても良い機会を作ってもらいました。今回は単発の企画のようですが、これから継続して勉強していける環境が整うといいですね。
私に与えられた時間は50分。さあ、何を話しましょう・・。そんなことをここ1週間ほど考えていました。例によって資料やスライドを作りながら、その内容を煮詰めてきたのですが、あれも話したい、これも触れておきたい、などと考えてしまい、ふくれる一方です。
スライドの枚数は40枚。中には表題だけのものもありますが、表や図などは解説するだけでそうとう時間がかかります。平均で1枚あたり1分ほどですので、そうとうのスピードで飛ばしていかないと、時間が足りなくなりそうです。
年に一度看護大学の講義をしていますが、その時とだいたい同じくらいのペースです。保育の現場でお仕事をされている方には、ちょっと大変かも。
いや、すでに子どもたちと関わる中で、いろんな事例にあたって、多くの問題意識をもっているかも。そして、大学生よりももっと積極的に講義に臨んでくれるかもしれません(何しろ、勤務時間中に給料をもらいながら勉強にくるのですから)。
明後日の講義がどうなりますやら。とにかく50分間しゃべり続けます! 受講される方がこのブログを見ておられたら、お付き合いのほど、どうぞよろしく。
投稿者 tsukada : 2006年10月16日 23:37