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2006年11月08日

皮膚が乾燥する季節

 昨日の暴風から今日は一転して好天。まるで「台風一過の晴天」のよう。昨日は寒くて暖房をつけていたのに、今日の日中は自動車の中が暑くて冷房にしていました。エネルギーがもったいないですね。お天気も平均してくれればいいのに、といつも思います。

 今日の午後は赤ちゃん健診。生後3〜4か月の乳児が対象で、今年の6月に生まれた子どもたちでした。暑い夏を無事過ごしてきて、今度は寒い季節に向かっていきます。人生の大変さを、その最初で経験しているのでしょうね。

 このところ肌のトラブルが子どもたちにも増えています。やはり季節の関係があるようです。大人たちも肌の油分が少なくなり、カサカサしてきていることでしょう。私も仕事中は繰り返しアルコールで手指を消毒するので、すでにガサガサになってきています。普段はお手入れらしいこともしませんが、これからは保湿剤が離せません。(お母さん方もきっとお化粧ののりが悪くなってきていることでしょうね)

 赤ちゃんたちも同じで、やはり皮膚の傷みやすい季節になります。スキンケアにも気をつけていて下さい。とくにほっぺが荒れて、赤くなっている赤ちゃんが多くなります。体の中は衣服で覆われているので、それほどダメージはありませんが、顔は一日中外に接しているので、一番湿疹ができやすいところ。おまけにヨダレ、ミルク(母乳)、離乳食が付いてベトベトになりやすいですし、痒くなると自分で引っ掻いてしまいやすい場所です。

 ほっぺが少しカサカサしている程度なら、清潔にして保湿剤を使うくらいでいいでしょう。でも、赤みが強く、痒そうにしているようなら、湿疹用の外用薬が必要です。顔にはあまりステロイド外用薬はおすすめできませんので、非ステロイド軟膏(アンダームなど)を少し使ってみて下さい。

 ただし、体の中や手足などにも湿疹が強いようでしたら、やはり受診をお願いしたいと思います。皮膚科の先生に診ていただいている赤ちゃんも多いようですが、小児科とは考え方や対処の仕方が多少違うようです。離乳食が始まる前後の赤ちゃんについては、やはり食物アレルギーの有無や程度によって食物制限を行う必要もあります。湿疹の程度が強いようでしたら、一度小児科でも診てもらって下さい。

 今日の赤ちゃん健診の中で、乾燥していたんでいる皮膚を多く見かけたので、お話をしてみました。参考にして下さい。

投稿者 tsukada : 2006年11月08日 19:06