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2007年01月14日

雪国のもう一つの悩み

 今年は本当に「暖冬少雪」になっています。いつものことですが、気象庁の予想は眉につばをつけて聞いていますが(どうして長期予報があたらないのだろう?)、でもこの冬は今のところは大当たり!です。

 雪深い(はず)のここ新潟県上越市(高田)では、昨日から冬型のお天気になり、空から白いものが降ってきていました。でもその量は多くありません。地面を少し白くしたくらい。積雪では3センチくらいだったでしょうか。それも今朝まで。今日の昼間は曇りで、時々は太陽も姿を現していました。

 これが本当に1月半ばの気候なのか?という感じです。でも、こんなお天気がここ10年以上も続いています。時には多めに雪が降るときもあります。以前は「例外的に少雪」だったのが、近年は「例外的に多く降った」というような言い方になってきています。

 雪の量だけではなく、質もそうです。以前は1月の中旬といえば、一年で一番を競うような寒波がやってきていました。気温がとても低いので、雪はさらさらとしています。「乾燥した雪」と表現すると、雪国の人にはよく分かると思いますが、暖かいところに住んでいる方には分かりますでしょうか? 冷たすぎるので、体についてもすぐには溶けてきません。コートはいつまでの濡れてこないのです。

 でも、今の雪は違います。水分が多く、ベチョベチョ。外套につくと、すぐに布地に張り付き、吸収されていきます。家の中に入ると、白いものはついておらず、雨の中を歩いてきたかのように、ただ水を含んでいるだけ。それだけ気温が高めで、雪までが寒さを忘れているかのようです。

 雪国でも生活も変わりました。昔は(私が小さかった頃までは)冬には外で遊べないもの。鉄道などは止まるのが普通で、何日も食料が入ってこないことがよくありました。学校の行き帰りは、生死をかけるくらいの道のり。小さな子どもだからそう思ったのかもしれませんが、でも、もしかしたら学校にたどり着かないかも、家に帰って来れないかもしれない、なんて思いながら、自分の身長以上に高く積もった雪の上を進んでいったものです。

 でも、今はそうではありません。雪道でも普通に自動車も、そしてバイクや自転車も通れます。外遊びもできます。まして、命の危険を感じることも、おそらくないでしょう。雪国の生活にとっては、それはいいことにちがいないことです。

 でも、それがもしも「地球温暖化」と関係しているとしたら、あまり歓迎すべきこととはいえません。うがった見方ではありますが、暖冬少雪を歓迎することは、時代の求めることに逆行している!などと言われかねません。

 本当のところはどうなんでしょう。個人的な過ごしやすさと、地球全体の環境とをどう調和させればいいか、悩むところです。

投稿者 tsukada : 2007年01月14日 21:23