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2007年01月17日
納豆ブーム
ここ1週間ほど、納豆がスーパーから消えていました。ご承知のとおり、先週のある番組で納豆がダイエットに良いと放送され、それ以来、日本中で納豆ブームがおきていたものです。買い物に行っても、納豆の棚はガラッとしていました。
私は納豆がわりと好き。朝は日本食のときが多く、だいたいは納豆を食べています。別に納豆依存症(?)ではありませんので、食べられない日があっても体がおかしくなるわけではありません。でも、やっぱりどこかに物足りなさを感じています。
今日は久しぶりに買い求めることができました。別のスーパーに行ったからか、それとも少しブームが下火になったからか。また明日から納豆生活に戻ることができます。
納豆は健康食品だとは言われています。日本人は基本的には「農耕民族」ですから、乳製品を消化し、それを栄養として利用するのは不得手。私もそうですが、牛乳などを摂ると、お腹が悪くなります。
発酵製品は胃腸に良いようだということで、ヨーグルトなどが勧められていますが、やはり日本人にはあまり向かないかも。そうだとすると、大豆から作られた発酵性品である納豆は、日本人にとっては優れた健康製品である可能性があります(本当にそうだと実証されたわけではありません)。
くだんの番組を私は見ていないので、納豆がダイエットに良いという根拠も分かりませんし、どのような食べ方や量が良いのかもしりませんが、これだけのブームになるようですから、そうとう「体に良い」という印象を与えてはいたのでしょうね。マスコミの影響は恐るべし、です。
でも一言申し上げておきますが、毎日のように納豆を食べている私にとって、それほどダイエットになっているわけでもありませんし、健康な体でいるというわけでもありません。納豆効果というものが本当にあるのかどうか、よく分かりません。
昔の話を一つ思い出しました。私が小児科医に成り立ての頃、幼児の偏食の相談をつけたことがあります。その子は白米と納豆しか食べないというのです(牛乳は飲んでいました)。離乳食の途中からそうなってしまい、保育園に入園してからも昼食がみんなと一緒にとれないとのこと。私も多少関わりましたが、なかなか頑固で、やはり他の物が食べてくれません。
あんまり無理強いするのも良くないし、親御さんもこのことで疲れてしまっていたので、最後には「それだけで元気にしているのだから、まあいいんじゃない」と、さじを投げたようなかっこうになりました。小児科医があきらめてはいけないのかもしれませんが、本人や家族の心理的な悪影響のほうが心配になるくらいで、逆に本人は見た目には健康そのもの。
極端な偏食をしていても、けっこう体は元気にしているものだな、人間の体はなかなか丈夫にできているものだな、などとヘンに納得したり、小児科医として新しい知識(?)を得たりしたことがありました。
人間は基本的には「雑食」です。よく「バランスの良い食生活を」と言われますが、何でも食べるのが一番。納豆だけが良いわけではなく、納豆も含めていろんな物を食するのが一番いいことです。
ところで、あの納豆しか食べられない子はどうしたかな? あのあともずっと納豆ばかりの生活をしているのかな? もしそうだったら、彼にとって今は「食糧難」になっているかも・・。
投稿者 tsukada : 2007年01月17日 21:53