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2007年01月25日

余計なお世話??

 昨日の深夜のこと、自宅の周りで男の人がときおり大きな声で何かを叫んでいました。酔っぱらいだろうと思ってそのまま様子を見ていたのですが、場所を変えながら、ときどきその声が聞こえてきます。

 近所迷惑でもありますが、それ以上に寒空の中でもし寝込んでしまえば、凍死ということも起こりえます。そんな心配をしだしたら、そのままにして置くことができなくなりました。

 車に乗って町内をぐるっと回ると、見つけました! 交差点近くの歩道のところでしゃがみ込んでいます。そうとう酔っているよう。40歳くらいの男の人です。

 車を降り、近くによって「大丈夫ですか?」と声をかけると目を覚ましたようで、「・・・・」。何を言っているのか分からないのですが、私を少しにらんだあと(私にはそう思えたのですが)、起き上がり、そして私から遠ざかる方に歩いていきました。相変わらずの千鳥足です。

 もう少し声をかければ良かったかもしれませんが、それも怖くてできず、さりとてそのままにしておくわけにもいかず、しばしの間、その人のあとを車で着いていきました。まるでストーカー?

 10分ぐらいすると、細い路地に入っていきました。道路の反対側にあるスーパーの駐車場に車をとめて見ていましたが、静かになったので、自宅にたどり着いたのだろうなと、安心して私も帰宅しました。

 でもそのあと、またあの叫び声が! やっぱりまだ彷徨しているようです。今度は公園の中から聞こえてきます。我が家の前にはお堀が広がっているので、間違って転落したら一大事! 一瞬、「高田公園のお堀で溺死」という新聞の見出しを想像していまいました。

 あるいは道路で眠ってしまったら、凍死する前に車にひかれてしまうかもしれません。そうなっては、事故を起こしてしまった運転手にとっても悲劇というしかありません。

 そして、その人に私は会っていますし、声も交わしました(意思疎通はできませんでしたが)。もしものことがあったら後味が悪いですし、きちんと対処してあげなかったことを後悔することでしょう。

 もう一度車に乗って人捜しに行くと、案の定、公園の中にいました。お堀の脇の歩道をフラフラです。再度「追尾」を開始。先ほどとは違う方向に進んでいったので、今度こそは自宅を目指しているんだろうな、でも家にたどり着くまでは付き合うしかないな、と思いながら進んでいきますが、途中で方向転換。またまた違う方へ足を進めていきました。

 時計は夜の11時半。彼の「雄叫び」を聞き始めてから1時間は過ぎています。もう限界です。私もこれ以上はお付き合いできそうになりませんし、彼も体力的に限界でしょう。服装は工場の作業服といった軽装ですので、きっと体は冷えきっているにちがいありません。

 警察署に電話をし、保護してもらうよう依頼しました。その電話中に彼を見失いましたが、パトカーを待っている間に例の声がしてきました。やっぱりまだウロウロとしています。警察官がやってきたので、彼のことを「紹介」し、私は家に帰ってきました。

 その後のことは警察からも連絡が入っていませんので分かりませんが、無事彼を家に連れて行ってくれたことでしょう。翌朝、目が覚めたときには、自分が何をしていたのか、覚えていないかもしれません。こうして自分の「足跡」がどこぞのブログに書かれていることも、知ることはないでしょう。

 結果として事件や事故にならずに良かったです。それにしても、彼のことを心配したのは私だけだったのでしょうか。彼は住宅街や公園の中にいましたし、うづくまっている脇を車が何台も通り過ぎていきました。

 もめ事に巻き込まれたくないという気持ちで、家の前や目の前から通り過ぎていくのを待っていたのでしょうか。酔っぱらいに何かあっても、それは自業自得だと考えたのでしょうか。もしかしたら、私が余計なことをしただけなのかも。

 でも、無関心って良くないですよね。他の人のことを心配するって、やっぱり大切なことだと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

投稿者 tsukada : 2007年01月25日 23:59