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2007年01月30日
ビスタ発売
米マイクロソフト(MS)は30日、パソコン用新基本ソフト(OS)の「ウィンドウズ・ビスタ」を全世界で発売しました・・でも、私には無縁の世界。パソコンを使い始めて10数年経ちますが、これまで使っていたものは全てアップル社(最近「アップルコンピュータ社」から名前が変わっているそうです)のマッキントッシュだからです。
マイクロソフトとアップルの根本的な違いは、そのOSだけではありません。マイクロソフトはOSという“ソフト”を作り、“ハード”のパソコンは世界中で多くの会社が作っています。それぞれが工夫し、競争し合っているので、多種多様のパソコンが販売されています。世界のパソコンの95%は、マイクロソフトのOSを使っています。
対するアップルは、OSだけではなく、パソコン本体も一緒に作り、販売しています。アップルのOSを使っているのは、自分のところ1社だけ。そのために、わずか5%しか使われておらず、少数派をずっと続けています。
でもアップルの良いところもあります。新しいOSを作っても、それを快適に動かすことのできるパソコンが用意されているので、ユーザーは容易に使いこなすことができます。
マイクロソフトがいくら新しいOSを作っても、それを軽やかに動かせるようなパソコンを供給するのは、別の会社の役割。そこにミスマッチがあると、せっかくの新しいOSもかえって使い勝手が悪くなってしまいます。
マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツは、以前からマックを使用していたというウワサが、マック・ユーザーの中で語られています。もっと高機能のOSを作りたいが、それを軽快に動かす優れたパソコンがなかなかできてこないからだそうです。そして、世界中で使われているパソコンのレベルに合わせたOSにとどめておくことは、アップルのパソコンに遅れをとることになってしまうと、地団駄を踏んだ・・とか、何とか。
私がマックの“信奉者”になっているからなのかもしれませんが、パソコンのOSはアップルが常に先を行っています。マイクロソフトがウインドウズを出したのが、確か1995年。これによって、モニター画面で見ていることが、そのまま印刷結果に反映されたりするようになりました。それまでは、呪文のような数式などを入力していたので、画期的な出来事でした。しかし、これとてアップルにとっては最初からそうであり、マイクロソフトがアップルのあとを追ってきた形でした。
今回の新OSも、すでにマックのOSで取り入れられているものが多いようです。また、ビスタを使おうとするユーザーにとっておそらく問題になるのは、パソコンの性能がそれに見合うだけのものであるかどうか、ということでしょう。新しいOSを使うことで、システム全体がより安定し、セキュリティー上もより安全になるのは確かですが、性能の低いパソコンであればその「重さ」が問題になります。いくら新しいことができても、軽快に動いてくれなければ、意味をなしません。
世界中で新しく売り出されたビスタですが、以前ほどの熱狂はみられていないよう。これから売り出されるパソコンには搭載されるでしょうが、いままでどおりのOSをそのまま使い続けるユーザーにきっと多いことでしょう。
なにより、自分がパソコンで何をしたいかと考えると、必ずしも最新で、高機能のものが必要だと人たちはかえって少ないかもしれません。一定の仕事ができ、ネットやメールが使えれば、むしろ「軽い」方がいいかも。新しいOSにするかどうか迷っている人がおられれば、そんなことも参考にしてください。
ついでに、アップル社のマックというパソコンについても、ちょっと目をやってみてください。創業者であり、現在も開発の先頭にたっているスティーブ・ジョブズが、自分の使いたいパソコンだけを世に送り出しています。その使いやすく「美しい」パソコンに出会うと、きっと違った世界のあることを知るとことでしょう。
投稿者 tsukada : 2007年01月30日 23:54