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2007年02月15日

大荒れの天気

 先日の春一番が吹いたお天気が一転し、昨日からは冬の嵐が吹き荒れています。今日は雪交じりの強風で、医院の周囲も多少白くなりました(といっても、例年とは全然違いますが)。

 お天気に引きづられたのかどうかは分かりませんが、インフルエンザも昨日からかなり増えてきました。A型とB型が混じっていましたが、今週はB型の方がずっと多くなっています。近くの小学校では、ほぼB型だけといった様子です。

 インフルエンザの治療薬には主な物が2つあります。「タミフル」と「リレンザ」(いずれも商品名)です。タミフルはご存じのように「新型インフルエンザ」が出現したときの治療や、その周囲への感染防止のためにも使おうという薬。内服で、カプセルとドライシロップがあります。インフルエンザに対する効果は抜群!・・だったのですが、ときどき効果の弱い患者さんを経験していました。

 それに対して「リレンザ」は吸入の薬。インフルエンザの“主戦場”である気道粘膜で直接働くので、その効果は即効性が早く、さらにけっこう良く効きます。とくにB型にたいしては、タミフルの効果がやや弱いと感じているので、B型インフルエンザの患者さんに対してはリレンザがおすすめ。

 以前は大人だけにしか使えなかったリレンザですが、現在は吸入のできる小児であれば、処方することができます。大幅に年齢制限が解除され、小児科でも使用頻度が増えてきている薬剤です。(アメリカでは、新型インフルエンザ対策として、タミフルと並んでリレンザの備蓄もされるようになっているようです)

 ということで、このところインフルエンザの検査したり、インフルエンザ用の薬を出したりする機会がとても増えました。この悪いお天気が災いしなければいいのですが。どうぞ体調に気をつけて、お過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 2007年02月15日 23:33