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2007年03月05日

インフルエンザ大流行!

 昨夜からの強風は猛烈でした。一度寝たら簡単には起きない私なのに、夜、何度か目が覚めてしまいました、外来の途中でも風の音が気になり、外を眺めていました(立て付けの悪い医院?)。

 ニュースを見て納得。市内(新潟県上越市)で、最大瞬間風速30.0メートルを午前中に記録したとあります。時速にすれば108キロメートル。高速道路を走っているのと同じスピードの風だったことになります。

 この風で転倒し、骨折をしてお年寄りもおられましたそうです。強風にあおられて横転したトラックもあったとか。きっと当地だけではなかったでしょう。各地で被害がでたかもしれません。本当に困った「春の嵐」でした。

 もう一つ「嵐」と呼べるものがありました。それは今日の外来風景です。ここ数年で一番混雑していたかもしれません。患者さんの多くはインフルエンザでした。

 インフルエンザの流行は2週間ほど前からの規模が大きくなり、先週ではまだ峠を越えていないようです。今日の様子からは、今週もまだまだ大流行が続きそう。市内各所の小中学校で学級閉鎖がでています。

 明日は公立中学の卒業式。その数日後には、県立高校の受験が控えています。受験生をお持ちの親御さんは、さぞご心配ですね。無事にやり過ごせることを願っていることでしょう。

 インフルエンザの診療の中でタミフルの“副作用”が問題になっていることは、先日の「院長ブログ」にも書きました。実際にタミフルを使うことが多いため、その説明に多少時間がかかっていることも確かです。

 あるいは、通常であれば症状や周囲の流行の状況からインフルエンザかどうかを臨床的に診断し、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を使用することが多かったのですが、より慎重になっています。とくにタミフルを使う際には、迅速検査でインフルエンザの診断をハッキリしてから使うことが多くなりました。そうしないと、タミフルの使用について、親御さんから理解を得にくい・・そう感じています(私が心配しすぎているのかもしれませんが)。

 必然的に、迅速検査の数が多くなっています。その結果が出てから、再度私からお話をするので、診察時間もやや多めになっているようです。もちろん、検査が増えるわけですから、看護師や臨床検査技師の仕事量も増えることになります。

 実は、以前にインフルエンザが大流行したときに、今より多くの子どもたちを一日で診療したことがあります。受診者数という数字だけからは、今年はそれほどの流行ではないともいえます。

 しかし、やはり今の方が仕事量は格段に多いように思っています。職員数も以前よりさらに多くなっているのですが、それでも一人あたりの忙しさ感は、今の方が大きいことでしょう。

 あるいはそう感じてしまうほど、私が歳をとって、衰えだしているから?? いえいえ、まだまだ頑張りますよ。小児科医が一年で一番忙しい時期=最も頼りにされる時期。私やスタッフが大変だということは、同じように受診してくる人たちも大変な思いをしているということなのだと思います。

 何よりも、インフルエンザにかかった子どもたちが一番辛い思いをしていることでしょう。そのためにも、もうしばらく力を100%発揮することにしましょう!

投稿者 tsukada : 2007年03月05日 23:13