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2007年06月01日

こんにゃく入りゼリー

 6月に入りました。制服のある学校などでは衣替えもしたようですね。このところずっと暑いほどの日が続いたので、ちょっと肌寒く感じた方もおられたかも。風邪を引かないように(^^;)

 先日、こんにゃく入りゼリーによる窒息死があったと報告されていました。以前は小さな幼児に多かったのに、今回は7歳の子が二人続いて事故にあったとのこと。

 私も認識が不十分でした。こんにゃく入りゼリーが危険なのは、その形が問題だとばかり思っていたのです。小さなカップに入っていると、それを食べるとき、子どもたちは「息を吸いながら」食べようとしてしまいがち。勢いがついて、気道の入り口をスッポリと覆ってしまうのが、事故の原因だと思っていたのでした。

 確かにその問題もあり、各社は形状に工夫するようになりました。大きなカップにして、スプーンですくって、小さくしながら食べてもらうように。あるいは、もしもの時にその周りから空気が入りやすいようにハート型にしたり。

 それでも事故は起きました。それも大きなお子さんで。なぜ?

 市販されているこんにゃく入りゼリーをいくつか買ってみました。そして実際に食べて分かりました。それは、こんにゃく入りゼリーがもつ性質そのものが問題だったのです。

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 ゼリーが硬くて、とても弾力があります。スプーンでも簡単には切れないほど。大きな固まりのまま口に入れると、歯でしっかりと噛まない限りなかなか切れません。私でも、もし喉の奥に詰まったら、それを自分の力でつぶして飲み込むことはできないでしょう。改めて危険な食品であることを、身をもって経験しました。

 こんにゃく入りゼリーのパッケージには、乳幼児や高齢者には食べさせないように、といった注意書きもありますが、それだけでいいのでしょうか。一般には、ゼリーは子どもたちのおやつというイメージがあります。写真で見て分かるとおり、色とりどりで、見た目にも楽しそうで、いかにも子ども用のお菓子といった印象をもってしまいます。

 大人の方だけが食べることができるような工夫に、何か妙案でもないかぎり、基本的には販売を禁止することでしか、乳幼児や高齢者を窒息事故から守る方法はありません。

 報道ではすでにアメリカやヨーロッパではその危険性が認知され、発売が実質的に禁じられているとのことです。日本では、そのような動きもありません。こんなところにも、行政のあり方に大きな疑問をもってしまいます。麻疹流行の中で露呈している「貧しい政府」が、ここにも問題を投げかけているように思うのです。

 「こども通信」6月号をアップしてあります。そこでもこんにゃく入りゼリーの問題を取り上げていますので、ぜひお読み下さい。

投稿者 tsukada : 2007年06月01日 18:22