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2007年08月22日

大停電の危機

 今日も猛暑の1日。東京は電力不足も心配されていました。柏崎の原子力発電所が地震の影響で運転停止になっているところに「予想外」の猛暑が加わり、電力供給量がギリギリだったということです。

 使用していない水力発電所を稼働させる一方で、工場の操業をやめてもらうなどの対策をとって、何とか切り抜けたようです。まさに綱渡りの1日でした。

 もしもどこかの発電所でトラブルがあれば、一挙に電力不足になってしまいます。もしもそんなことがおきてしまうと、都会を大きなパニックが襲うことになったでしょう。

 真夏の昼間、電気がこなければクーラーを使うこともできませんし、自家発電をもっていない営業所などでは仕事が全くできなくなります。市民生活に大混乱が生じますし、もしかしたら熱中症などが多発して、生命の危険を伴う高齢者などが続出するかもしれません。

 そんな事態にならなくて、本当に良かったですね。明日以降もまだ暑い日が続きます。少しでも電力消費量を少なくするよう、都会の人たちもぜひ協力していてほしいと思います。

 今回の電力不足のきっかけになったのは、中越沖地震によって原子力発電所が止まったこと。以前も書きましたが、私のすぐ隣の市に、それはあります。そこで作られる電力は、新潟県では使われず、東京電力が首都圏に供給しているもの。

 原子力発電所のもつ大きなリスクを背負うことなく、その“恩恵”だけを享受していることを、どれくらいの方がご存じなのでしょうか。電気を節約しようと、どれくらいの企業や家庭が努力しているのでしょうか。

 そんなふうに考えると、今日のような「危機的な状況」をトラブルなくやり過ごすことができたことは、良かったことと手放しで喜んでいてはいけないような気持ちもあります。人間は痛い思いをしないと、なかなか自分のこととして思いめぐらしてくれないものですから。

 そうは言っても、やっぱりこの暑さは異常ですね。実は私は今日の午後、東京にいました。急な所用があり、午前の外来が終わったあと午後一番の新幹線に飛び乗り、出かけました。

 午後3時20分、東京駅のホームに降りたとたん、ムッとするような猛烈な暑さ!気分が悪くなりそうでした。こんな天気が続いているのであれば、冷房をぜんぶ止めてしまったら本当に大変なことになってしまうだろうということも実感。

 ちなみに今日の東京出張は正味の滞在は3時間。出かけて帰るまで7時間半、往復で600キロ。「首都圏大停電」の心配もありましたが、明日の診療には差し支えないように帰ってこれました。

投稿者 tsukada : 2007年08月22日 22:44