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2007年09月30日
世界の子どもにワクチンを
今日は新潟市で東北福祉大学同窓会があり、「世界の子どもにワクチンを-日本委員会」(JCV)の活動の報告などがありました。
写真はJCVの活動について基調報告をされた細川佳代子理事長です。そのあと早見優さんを交えてのシンポジウムが行われました。
同窓会の方以外にも多くの市民の方からお越しいただいていました。細川さんや早見さんといったビッグネームが入ると違うものですね。
UXテレビ(旧新潟テレビ21)のカメラが取材に来られていました。ローカルのニュース番組で取り上げられるかもしれません。新潟県の方は要チェックを!
シンポジウムは「身近なボランティア活動」がテーマ。私からはJCVに協力させていただいていることのほか、このHPを通して質問にお答えしていること(無料ですがJCVへの募金をお願いしています)、当院が取り組んでいる「病児保育」のことも話題としてお話をしました。
そこでの内容は、また後日お知らせするつもりでいます。お楽しみに。
投稿者 tsukada : 22:50
2007年09月29日
ミャンマー
ミャンマーの情勢について、今とても気になっています。軍事政権下での圧政が続き、国民が困窮を極める中で、僧侶たちが中心となり、民主化への運動が盛り上げって来ました。
しかし、軍の態度は強行であり、民衆に向かって銃口を向けています。日本人ジャーナリストの方も撃たれて命を落としました(当初は流れ弾という話でしたが、実際には至近距離から直接狙ったものだったようです)。
今後の状況は予断を許しません。このまま軍が押し切ってしまうのか、それとも民衆が軍政を倒すのか。世界中から注目されていますし、国連を中心に軍への批判も強まっています。これ以上血を流すことなく、民衆のための国家に生まれ変わることを願っています。
ミャンマーの様子が心配なのは、私も協力している「世界の子どもにワクチンを-日本委員会」の活動にも関係しているからです。1994年に設立されたこの委員会は、これまで活動の中心がミャンマーの子どもたちへの支援でした。ポリオ・ワクチンを送ることから始め、今では麻疹の予防などにも力を注いできています。
委員会の代表を続けてこられた細川佳代子氏から直接お話をお聞きしていることですが、ミャンマーを選んだのは、送った支援が必要な子どもたちへ確実に届けることができると判断したからだそうです。多くの発展途上国や独裁国家では、残念ながら国民への支援を軍や国も上層部、役人などが横取りしてしまうことが少なくありません。それではせっかくの善意を無駄にしてしまいます。
細川氏が実際に現地を見てこられ、そして活動が始まってからは毎年ワクチン投与のために行かれて、その中を通して、これまでミャンマーではしっかりと支援が必要な子どもたちに届いているということでした。国情が安定し、子どもたちを感染症から救おうという活動に対してきちんと理解をしていたからです。
しかし、やはり軍政の問題はあります。混乱した状況が早く落ち着き、民主国家として再出発することができれば、これまで以上にワクチン支援の活動が子どもたちの命を救い、幸せをもたらすことでしょう。その意味でも、ミャンマーが1日も早く生まれ変わることを願っています。
※明日は細川氏と新潟市で直接お話をする機会があります。ミャンマーの状況については、私以上に心を痛めておられることでしょう。委員会の今後の活動方針などについても、詳しくお話をお聞きしてこようと思っています。
投稿者 tsukada : 23:20
2007年09月28日
肌寒い朝
9月もあとわずか。暑い暑いと言いながらの月でしたが、もうすぐ終わろうとしています。今週に入ってからは多少気温の下がる日も。今日は午後から大雨が降り、そのおかげかしのぎやすくなりました。
昨夜はお布団に入るときには暑くてクーラーを入れていましたが、朝方は涼しいと感じ、早めに目が覚めてしまいました。寝坊をしなくてすむのは、利点かも。
真夏だったら、朝方になってようやく気温が下がり、ぐっすりと眠れるようになっていました。残暑が厳しかった9月ですが、それでもやっぱり秋になってきているんですね。
明後日は新潟市で市民向けのシンポジウムが開かれます(東映ホテル)。東北福祉大学同窓会などの主催で、「身近なボランティア」がテーマ。「世界の子どもにワクチンを-日本委員会」代表の細川佳代子さん、女優の早見優さんがお越しになります。私も呼ばれています。
同じメンバーで昨年12月に東京でフォーラムが開かれています。今回はその“出前”版。気心の知れた仲間たち(?)で、楽しくおしゃべりをしてきたいと思っています。
投稿者 tsukada : 22:53
2007年09月26日
満月
今夜、仕事を終えて医院の外にできたら、まぶしいほどの満月が医院の屋根を照らしていました。
写真では良く分からないかもしれませんね。月がとても明るく光っていますが、写真では月の周囲に炎が飛び出しているかのよう。満月の様子をよく写すことができませんでした。
医院の屋根が薄暗い映し出されているのは分かりますか? 医院の西側から見上げた写真です。第2診察室のとんがり屋根が見えているのですが・・。
昨日が中秋の満月。1日遅れて今日の写真をアップするところは、ちょっと間が抜けていますが、ご容赦を。
これでも昔はカメラが大好きで、一眼レフに望遠レンズを付けて持ち歩いていました。かれこれ30年ほど前のことになりますが。こんな大きな満月を見たら、きっと被写体に選んでいたでしょうね。
残暑がとても厳しかった9月。今週に入ってやっと気温が下がってきました。今朝は肌寒くて目が覚めたほど。これからやっと秋らしいお天気になってくれるのでしょうか。
雪国の短い秋・・ゆっくりと楽しみたい気分です。(それができないでいるのが、いつもの私ですが)
投稿者 tsukada : 23:13
2007年09月23日
ストライクゾーンは広く
今日も無事仕事が終わりました。地元の休日診療所勤務です。夕方4時から夜10時までのいわゆる準夜帯。内科小児科の担当です。
割と多くの方が受診されました。秋口はそれほど風邪など流行らないはずなのに、どうしたのでしょう。猛烈な暑さが続き、体調を悪くしている方も多いのでしょうか。今日は気温が下がってきているので、気候の変化も関係しているのかもしれません。
私は小児科医ではありますが、休日診療所に勤務しているときは「内科・小児科医」の扱い。子どもたちだけではなく、広く内科一般も診ることになっています。研修医時代に内科を勉強していますので、一定の知識や診療技術はもっていますが、その後20数年間は小児科一本でやってきていますので、サビついているようなところもあります。
今日の最高齢は92歳。お風邪をめしただけのようで、一見してお元気そうでしたので安心しましたが、もしやして私の手に負えない方ならどうしよう・・などと診させていただくまでは不安な気持ちがありました。
一番小さい子は生後4か月の赤ちゃん。少し風邪気味でしたが、親御さんは心配だったのでしょう。大きな病気ではないし、連休中も普通にしていて大丈夫だから、とお話したら安心して帰って行かれました。
生後4か月から92歳まで、思いっきり幅広く診療した休日診療所勤務。なかなかない経験をさせてもらいました。
投稿者 tsukada : 23:00
電話相談
昨夜のお役目は無事終了。「新潟県小児電話相談事業」で、相談にあたっている看護師にアドバイスする仕事です。
今回は3名の方から相談があり、その全てについて看護師が私に意見を求めてきました。いずれも軽い症状で、とりあえずの対処法をお話ししました。急いでの受診も必要ないという判断です。
過去に何回かこの仕事をしていますが、傾向はだいたいいつも同じ。件数は冬場になるともう少し多いくらい。新潟県全体をカバーしている事業ですから、この件数をどう見るか。それほど多くはない、と見るのが自然でしょう。
当院は独自に「電話相談」を行っています。当院をかかりつけにしてもらっている方々へのサービス(無料)。今まで1年半ほどの実績がありますが、1か月100件ほど利用されています。1日では3件くらいになります。
たった一つの小児科医院が行っている事業と、県全体の事業が1日で同程度の利用という実態・・。せっかく行っているのに、さみしくなります。
さらに当院の電話相談は診療時間以外の全てをカバーしています。平日は午後6時半から翌日朝8時まで(水曜と土曜は午後12時半から)。日曜や祝日は24時間体制です。この体制を、民間で行っています。どこからも補助はありません。
新潟県が現在行っている電話相談は土曜、日曜、祝日の午後7時〜10時まで。平日時間外は行っていませんし、日曜などの昼間もありません。深夜、早朝なども未実施。正直に言って、貧弱な体制ではないか、と思ってしまいます。
利用者がそれほど多くないことをどう考えてるのでしょうか。私には必要性があるのに、それに応じられていない、と写るのですが。でも、お役所の“模範回答”は「利用されないのは、相談の趣旨からいって好ましいこと。必要性もそれほどはない。実施日や時間帯を拡大する必要はない」なのでしょうね。県議会とかから質問があったら、そんな答弁書を書いてきそうです。
話は飛びますが、当院が病児保育に取り組みだした時にも同じ状況がありました。すでに市内に2か所あった市営の病後児保育施設は、その利用が1日あたりそれぞれ1名前後。その実態を知ったとき、私には衝撃でした。もっとニーズはあるはず。利用したくても利用できない親御さんがたくさんいるはず。なぜなら、私がそういった親御さんのお子さんを毎日診療しているのだから。
ニーズがあるのに利用されない・・それは取り組み方や受け入れ方法が不十分だから。病気の回復期(病後児)だけを対象にした事業ではなく、急性期の「病児」も対象に(その方が必要性が高いのだから)。「定員」や「人員」などによる制約をできるだけなくし、希望する方は全て受け入れる体制を。そういった努力をすることで、病児保育は大いに利用されるでしょうし、親御さんには喜んでもらえる、社会的な意義も十分に達成できるはず。(わたぼうし病児保育室の6年の歴史を見ていただければ、その考え方が正しかったことを十分に納得していただけると思っています。)
話を元に戻します。「小児救急電話相談」は親御さんにとっても、医療機関の側にとっても大きなメリットがあります。その役割は今後ますます大きなものになっていくでしょう。ぜひ利用日や時間帯の拡大に取り組んでいってほしいと思います。
さらに、この事業を県単位で行う意味があるのかどうかも再検討すべきでしょう。厚生労働省の指示で各都道府県が取り組んでいますが、一般的な相談については自治体単位で行う必要はありません。日本のどこか一か所にセンターを作り、そこで全国からの相談を集約して行えば効率的です。24時間、365日実施の体制も作れるでしょう。
相談員はトレーニングを受けた看護師や栄養士など。小児科医はアドバイス役。センター化すれば、交代で小児科医が勤務する体制が必要ですが、全国で1か所となれば、人員の確保はそれほど難しいことではありません。
公の事業はスタートするまでにいろいろな部署や団体と意見調整をしてから行いますので、船出するまでが一苦労。そして出航したら、その進路をなかなか変更できないことがよくあります。世の中の情勢が変わってもおかまいなし。実施後の効果を確かめながら進路を調整していくなどということは、とても難しいこと。
でもいつまでもそうしていたら、せっかくの事業が形骸化してしまいます。仏は作っても魂のない状態。投入される予算=税金も無駄になります。そうならないよう、ぜひ事業の見直しにも取り組んでいただきたいと思います。
このブログを“偉い人たち”が見ていることもないでしょうね。ここでこんなことを言っても、言いっぱなしになってしまっているのが、少し残念です。
投稿者 tsukada : 08:25
2007年09月22日
携帯電話3台
今夜は「新潟県小児電話相談事業」の当番日。夜7時〜10時の間、電話番をしています。県が依頼した看護師さんが、一般の方からの電話相談を受け、必要に応じて看護師さんに小児科医がアドバイスするというシステムです。
年に数回、私のところにもそのお当番がやってきます。携帯電話を受けられる場所にいればいいので、自宅でゆっくりと過ごしていようと思います。
今日私が持っている携帯電話です。
真ん中が毎日使っているもの(モトローラー製で、アメリカのTVドラマにも出てくるって話はもうしましたね)。今夜お当番で待機しているのは右の小さな携帯電話。県庁から毎回届きます。
左の携帯電話はまだ紹介していませんでしたね。買ってからちょうど1週間になります。ウィルコムという会社の製品で、“スマート・フォン”と呼ばれているもの。普通の会話もできますが、パソコンと同じような機能もあります。HPの閲覧もできてしまう優れもの。
(写真はウィルコムのHPより)
出かけるときに、ノートブック型のパソコンを持ち歩いていましたが、その重さに耐えかねていました。このスマート・フォンでは、画面が小さいなどの制約はありますが、HPの閲覧のほか、メールのチェックや送信もできます。とりあえずの仕事はできそうです。
このブログを書くのはパソコンから行っていますが、スマート・フォンからも可能でした。実際に行ってみたら、文字の入力に時間がかかり、あまり長い文は書き込めませんが、一応実用に耐える能力のようです(私のブログはやたらに文字数が多く、文章が長いので、かえって良い効果が生まれるかもしれませんが)。
PHSという弱い電波を使っているため、音声の質がやや悪かったり、室内では“圏外”になりやすいという欠点がありますが、それでもこれだけ小さな本体でパソコンの機能があるなんて、凄いこと!
これから少しずつ使いこなしていきたいと思っています。そろそろ出番のようですので、待機することにしますね。
投稿者 tsukada : 18:30
2007年09月21日
「上越タイムス」より
当地で発行されている日刊紙「上越タイムス」に今朝掲載された当院の広告です。
新聞を開くと、病医院の広告もよく見かけます。“名刺広告”を呼ばれてるもので、病医院の名前、診療科、所在地などを紹介しています。医療法によって広告できる内容が制限されているため、同じようなスタイルになってしまいます。
当院はあまりこういった広告を出していないのですが、「上越タイムス」の広告だけは別。ここ数年、この頃に掲載していますが、「子育て応援」というシリーズで、子どもたちに関係のある病医院を順に紹介しています。
毎年形を変えていますが、今年は当院が併設している「わたぼうし病児保育室」の案内をしてみました。子育てに大いに役立つ情報ですよね。
イラストは新聞社の方が作ってくれました。いくつかの案を見せてもらい、可愛らしくてインパクトのあるものを、私が“独断”で選んでいます。いかがでしたでしょうか?
投稿者 tsukada : 08:55
2007年09月19日
“新人”その2
私が東京に出かける時、必ずといっていいほど寄るのが2か所。一つはアップル・ストア(先日iMacというパソコンを買ってきたところ)。もう一つはディズニー・ストア。
両方のショップともそれぞれ何店かありますが、渋谷には2つともあります。それも、通りをはさんではいますが、ほとんど同じ場所。若者の街=渋谷ですが、私のようなおじさんも楽しめるスポットがあるのです。
ディズニー・ストアでは行くたびにビッグ・フィギアを買ってくるのが恒例。今回は「リロ&スティッチ」のスティッチです。
さっそく診察室に飾りました。入り口から見えるところにいますので、機会があったらどうぞ見に来てください(といっても、小児科外来に来るのは具合の悪いときですから、あんまり心待ちにすることでもないですが)。
投稿者 tsukada : 19:08
2007年09月18日
大型新人です!
私の仕事を助けてくれている“助手”と言えばパソコン。診察室の窓際に作られているカウンターに置かれています。診察の合間など、時間があけばイスに座ったまま、ほんの50センチほど移動するだけで「仕事」ができます。
愛用のパソコンのことはいつもこの「院長ブログ」で紹介していますので、ご存じの方も多いでしょう(というより耳にたこができるくらい聞き飽きていたりして)。アップル社のマッキントッシュです。
15年ほどのつきあいになるでしょうか。買い換えたマックは数知れません(10台くらいにはなるかな)。投じたお金も半端じゃないです。きっと自動車が買えるくらい。
それでもマックの新商品が出るたびに買っているわけではありません。その時々の必要性と、ほんの少しの興味(本当はこちらの方が大きいかも)で決めています。性能に見劣りして仕事に差し支えが出てくると更新するときもありますし、突然動かなくなって、その日のうちに近くのショップで購入してきたこともありました。
ここ1年ほど、マックのシリーズはラインナップが全て変わりました。それはCPU(中央演算装置)という、いわばコンピューターの心臓部分がモトローラー社からインテル社に変更され、これまでより大幅にスピードアップしたのでした。
私が使っているソフトは以前からのもので、すぐに「インテルの入っているパソコン」(以前はこれがウインドーズ・マシンの合い言葉だったのですが、時代は変わったものです)に買える必要はない・・もう少し様子見をしようと、心に決めていました(そのはずでした)。でも、心変わりをしてしまいました。
この日曜日、渋谷のアップル・ストーアーでデモ機を見ながらのことでした。新しいiMacを目の前にして、そのスタイルにも引きつけられるものを感じていました。何か私に呼びかけるものがあることも・・。
でも、そのまま引き寄せられてはいけないという、自分を戒める気持ちもありました。けっして安い買い物でもないし、今使っているパソコンがダメになったわけでもない。新しいiMacを買ってしまったら、今まで自分の右腕のように思って頼りにしていたiMacに申し訳ない。まだまだ引退には早いし・・。
他方では魅力を感じてもいます。もし高速で動くiMacを手にすることができたら、自分のしている仕事にどんなふうに役にたつか。仕事の時間短縮はもちろんのこと、それによって私のストレスが減り、本来の仕事などにその時間と労力を使うことができるかも。あるいは、もっと違った仕事をすることもできるかも。
そんな「禅問答」のような駆け引きが頭の中で繰り返され、そしてその結果は・・。
昨日、新しいiMacが到着。さっそくカウンターの上に並べられました。これまでのiMacからデーター以降も無事終了。さっそく今日から「お仕事デビュー」です(*^_^*)
写真では分からないかもしれませんが、そうとうな大画面。24インチの大きさで、これまでのものより二回りは大きめ。狭い場所に置くと圧迫感すらあり、大きすぎたかなとも感じていまいました。この大きさにしたのは、A4の書類(例えば「こども通信」や「たんぽぽ通信」)を、文字が十分に読める大きさに表示しても画面の中に収まります(それも左右に並べて2面も)。これまではスクロールしながら仕事をしていたので、作業はずいぶん効率化しそう。私のイライラもだいぶ解消されることでしょう。
実際に使ってみると、ソフトの立ち上がりや、ドキュメント(書類)の表示、指示したものの処理など、これまでのものより早くなっていることも実感できています。これもまた「仕事人間」には嬉しいこと。
ただ一つ、問題が生じました。院内に設置している大型のカラー印刷機にうまく接続できません。何か間違った処理をしてしまったのかな、などと、コンピューターに詳しくはない私ですので、いろいろとかまってみましたが、うまくいきません。もしかしたらその途中でよけいにおかしくしてしまったのかな、などと不安にもなってきました。
でも、もしかしたら私の責任ではなく、印刷機のメーカーの問題なのかもしれない、と思い立ちました。さっそくそのメーカーのHPを見たところ、しっかりと「インテル・マックにはまだ対応していない。現在作業中。対応の時期は未定」と書かれていました。
それで了解。新しいものを買えば何でも良くなるということではなかったんですね。(無駄になった私の数時間を返してちょうだい!!)
仕方なく、いったん撤去した前からのiMasにも再登場していただき、当面は現役継続となった次第です。写真に新旧のマックが写っているのはそのため。一度は「戦力外通告」を受けたのに、再登板できることになり、良かったですね。
ということで、当面は両刀遣い。診察室のカウンターは、まるで株で仕事をしているデー・トレーダーのようになっていて見苦しいですが、ご容赦を。
PS パソコンの画面に我が家の愛犬、ウエルシュ・コーギの写真が貼り付けてあります。小型犬だったはずなのですが、大きなパソコンに映し出された姿はまるで大型犬。1日で大変身です。
投稿者 tsukada : 22:34
2007年09月17日
残暑お見舞い
今日もめちゃくちゃな暑さ。9月中旬というのに、いったいどうしたんでしょう。35度くらいにはなっているようです。
これほどの熱さでは、「残暑」というより夏真っ只中の「猛暑」そのもの! もうしのぎやすいお天気にあっているはずなのに、この暑さでは体が持ちません。
昨日のニュースでも熱中症で病院に運ばれた人たちが多いと言っていました。今日も十分に注意していてください。
そんな中、私はまた薪割りをしていました。無謀としかいいようがないかも(>_<)
秋の次は冬。こんなお天気でも、あと3か月もすると寒くなります(きっとそのはず)。どうせ雪が降るのなら、夏場に降ってくれれば暑さも和らぐのに・・あり得ないことですが。
投稿者 tsukada : 17:17
2007年09月15日
説明責任
安倍首相が突然辞任を表明したのが12日(水)。私は栃木に向かう新幹線の中で、そのニュースを知りました。それ以来、日本中が上を下への大騒ぎ。自民党総裁選挙が急きょ行われているのも、ご承知の通りです。
先の会見も異様でした。首相自らが辞任の意志を国民に向かって伝えました。その事実はそうなのですが、辞任の理由が良く分かりません。それらしい言葉を並べているわけですが、その言葉通りに受け取ることができないのは、首相の問題なのか、私たち国民が素直ではないからなのでしょうか。
健康上の問題があって首相の職を続けられないという話もありました。確かにその直後に入院をしています。主治医側からは「機能性胃腸炎」という病名が公表されていますが、これも何か分かったような分からないような説明です。
強いストレスなどから胃腸症状(嘔吐、嘔気、下痢、食思不振、腹痛など)がでるもと、ということだそうですが・・。それが「原因」なのか「結果」なのかは不明です。今、安倍首相の病状としてこういった病態があるのは確かでしょうが、突然辞任せざるをえない状況に追い込まれれば、体調を崩すような大きなストレスに見舞われるのは当然です。つまり、病気を理由にした辞任というのは、必ずしも説明にはないっていない、ということです。
ご自身の記者会見では健康状態については触れていません。周囲が「健康が優れない」と言っていただけです。もし本当に健康状態が辞任の原因であれば、首相は本当のことを語っていないことになります。逆に、辞任の理由が健康状態ではない、ということであれば、周囲は間違った説明を国民に向かって行っていることになります。
いずれにせよ、現職の首相が突然辞任をするという前代未聞の“事件”が起きているにもかかわらず、その理由が正しく説明されていないということは、それ自体がまた「異常事態」だと思います。
“絆創膏大臣”として後世に名を残すことになった赤木・元農水大臣のことを思い起こしてしまいます。記者会見の場に、大きな絆創膏を二つ、顔に貼って現れ、しかも無精ひげのまま。その異様な姿について記者から質問を受けても、「心配には及びません」というだけで、きちんと説明することを拒否しました。数日後、それが毛包炎(毛穴から皮膚内に細菌が入り、感染症を起こしていた)だということを明かしましたが、時すでに遅し。私たちは病気のことにはすでに関心がなく、「大切なことを隠して、きちんと説明しない大臣」という印象を持ってしまっていました。
今回の首相辞任も似てはいないでしょうか。言葉数は多い会見だったけど、私たちが納得できるものはなかった。その「理由」が良いか悪いかは別・・というより、それすらも判断できない程度の内容。そして受けた印象は、「首相は本当のことを話していない」「国民に説明を尽くしていない」というものでした。少なくとも、私にはそう映っています。
病気を口実に入院する手法は、よく見かけます。医者が積極的に荷担している場合もあれば、仕方なく行っている場合もあるでしょう。時には利用されている場合もあるかも。今回のように、確かに体調不良はあるでしょうが、それがあたかも辞任の根本原因だ、などととられるような対応は、やはり問題があるように思います。
政治資金などについて、説明責任を果たさずに辞めていった閣僚の多い安倍内閣でした。その最後の締めは、安倍首相自身の「説明なき辞任」だったことは、この内閣と今の政治を象徴しているかのようです。こんなことをしていて、日本の政治はいいのでしょうか? 日本はどこへ向かうのでしょうか? ただただ不安に襲われてしまう政治状況です。
投稿者 tsukada : 12:51
2007年09月14日
“一夜城”
【本日午前9時】↓
基礎の部分はすでに作ってあります。ブロックを1枚ずつ並べただけの簡単なものですが。左側に見えるのは資材。工事が始まる前です。
【午後4時】↓
その半日後、建物が屋根や開口部まで全てできました。ガレージの完成です。
男の方が二人こられて作業をされました。鉄板などの材料は工場で先に作られていて、それを組み立てていきます。大きなプラモデルのようなもの?
私もずいぶん前に、庭に置いて使うための物置を作ったことがあります。同じように部材をセットで購入し、設計図通りに組み立てていきます。といっても、理解しづらいところもあったり、部品の番号が分からなくなったりと、途中でもたついたことを覚えています。一人で作ったので、時間も労力もそうとうかかりました。
今回も自分で作りたいな、という気持ちも若干ありました。こういった工作は、けっこう好きです。でも、私がやると言ってもいつになったらできるか分かりません。途中で投げ出してしまうかも。大きさもそうとうです。ここは遠慮して、プロに作ってもらうことにしましたが、それが正解。きれいに仕上がっていました。
夜の間に見せかけのお城を作って敵を欺いたという“一夜城”というのがありますが、これは半日で、それも昼間にさっと作られたもの。“昼間城”??
ところでこのガレージの用途ですが、冬に駐車場の除雪をする機械を入れておくためのもの。昨冬は少雪でしたが、例年は冬場にそこそこ雪が降ります。消雪パイプも駐車場の半分以上に埋設してありますが、それだけではまだ完全に雪をなくすことができません。そのために機械による除雪も併用する必要があります。
これまでは主に業者の方に頼んでいましたが、雪が降って除雪しなくてはいけないタイミングは市内一斉です。そのため、なかなか業者さんの手が回らなかったり、小回りがきかなかったり。そこで思い切って、自前で除雪機を購入してやってみよう、ということになりました。
新しい除雪機は来月納車されます。そこそこに高価なものですので、それを入れておくガレージを先に作った、というところです。
まだ残暑が厳しいのではありますが、すでに冬場の雪の心配をしなくてはいけません。困った土地に住んでいるものです。
投稿者 tsukada : 23:09
恐竜の卵?
今、診察室のカウンター上に飾ってあるものです。さあ、何でしょう? 鶏の卵よりやや大きい程度。重さは260グラムほどで、ずっしりと重い感触があります。
一昨日、自治医大(栃木県)でいただいてきた物です。大学内に「とちぎ子ども医療センター」が昨年オープンし、講演が終わったあと見学させていただきました。その際のプレゼントです。
子ども医療センターを見学させていただきましたが、とても素敵な建物なのにびっくりしました。子どもたちが明るく、元気に過ごせるよう、いろんな工夫もしてあります。もちろん、高度な小児医療を提供できるよう施設や設備もとても充実していました。
施設の中央、4階まで吹き抜けの空間の真ん中に“恐竜の卵”があります。 子どもたちの人気スポットなのだとか。ただ、ときどき“馬跳び”をする元気の良い子もいて、困っているとか・・。
私がいただいた物は、このモニュメントのミニチュア版。 このセンターのセンター長をされている桃井真里子・小児科教授より直々にいただきました。先生がお持ちの物だったようで、とても嬉しいです。きっとプレミアがつく?(^^)
投稿者 tsukada : 11:17
2007年09月13日
北海道よりお客さま
今日は遠路、北海道より当院のわたぼうし病児保育室を視察に来られた方々がおられます。札幌の子育て支援グループ=プチトマトのメンバーさんです。
先日グループの方からメールをいただき、ぜひ見学をしてみたいとのこと。わざわざ遠くからでも来てみたいという熱意にほだされ、二つ返事でOKしました。
正午過ぎに到着され、わずか数時間の滞在になりましたが、わたぼうし病児保育室の全てを見聞きしてもらいました。すでにわたぼうし病児保育室のことや、私のことはリサーチ済みで、情報としてはとても多くのものをすでにお持ちでした。今日はそれらがウソではないことを、実感してもらえ名のかな、と思っています。
どうしてそんなに遠くの方が?と思われる方もおられることでしょう。全国にはもっと先駆的で、先進的な取り組みをしている病児保育室がたくさんあります。行政とも仲良く(?)やっているところもあるでしょう。そういった所を視察した方がいいのでは、とも思わなくもありません。
今はインターネットの時代ですので、情報の伝達という点では地理的な距離はさほど関係なくなってきています。私のこのHPや「院長ブログ」も同じで、地方の小さな開業医が発信している情報を、日本中でほぼリアルタイムに受け入れることができます(私からの情報提供が遅くなると、その分「リアルタイム」ではなくなってしまいますが)。
でも、わたぼうし病児保育室のことが知れ渡っているのはそれだけではないようです。神奈川県にある子育て支援組織が、以前私のところに取材などをしに来られたことがあります。その時に私を相手にインタビューをし、その内容をビデオにまとめられていましたが、それが全国各所に“出回って”いるようなのです。
そのビデオでは、当院やわたぼうし病児保育室の紹介のほかに、私が「病児保育をするにあたっての心構え」など、けっこう突っ込んだ話をしています。それをすでに見られているので、私から直接お話をしなくてはいけないものはもうないくらいなのです。
今日北海道から来られた方々は、開口一番「生の塚田先生だ」と。テレビ画面で見ていた私を実際に目にしたということで喜んでもらえたようです。本当に実在する人物なのだと、実感してもらえたのでしょうね(^^;)
短い時間の視察になりましたが、ご自身の子育てグループのこれからの活動に寄与できる何かを感じ取ってもらえたとしたら、とても嬉しいことです。
帰りに記念写真を撮らせてもらいました。彼女たちも、帰ってみんなに見せるのだと言って喜んでおられました。こんな私で良かったら、写真くらいはいつでもどうぞ。“賞味期限”もまだもう少しはあるでしょうから(T_T)
投稿者 tsukada : 16:04
2007年09月12日
任務終了
自治医大(栃木県)での講演を終えて、さきほど帰宅しました。女性医師が働き続けるためには、病児保育はぜひ必要。当院での病児保育の経験から、その意味づけ、どんなふうに行えばいいか、などお話してきました。とりあえずその任を終えて、ほっとしているところです。
午前の外来を30分早く切り上げ、列車に飛び乗って栃木県まで行ってきました。半日で往復したので、初老の身(?)にはちょっとハード。ゆっくり休みことにします。
ところで安倍首相が退陣を表明しました。早晩お辞めになるとは思っていましたが、こんなタイミングで辞めるのにはビックリしています。後先を何も考えず、政権を投げ出してしまいました。
まるで幼稚園児がだだをこねて、道にひっくりかえっているかのよう。安倍さん個人の問題もあるのでしょうが、日本の政治そのものがまだ大人になっていないんだな、とも感じてしまいました。
投稿者 tsukada : 23:59
2007年09月11日
いざ自治医大へ
明日は自治医大で、病児保育についてお話をしてくることになっています。一応、資料もスライドもできていますし、お話する内容もほぼ煮詰まっています。でも、やはり前日ともなると、緊張するものです。それらの準備に何か落ちがないか、心配になります。
今回は私の母校だということで、いつもの講演とは違った感覚です。卒業して26年ほど経ちます。その間に確か2回訪れたことがありますが、それも駆け足でした。医学部の6年間を過ごしたところですが、大学について覚えていることはだんだん少なくなっています。変わっているところも多いでしょう。懐かしさよりも、その変化に驚いてしまうかもしれません。
そして、多少は存じ上げてる先生方もおられる中での講演は、異常に緊張してしまうかもしれません。事務局の方のお話では、小児科学の教授も来られるかもしれないとのこと。この方は女性の方で、有名の俳優のごきょうだいにあたられます。最近、あるセミナーで講義を受けたこともありますし、その時直接お話もさせていただきました。とても素敵な方。そんな先生も話を聞きに来られる予定だと聞いただけで、もう心臓がバクバクしてきます。
もしかしたら私の同級生も来ているかも。私は卒業してからずっと、大学の敷居をまたいだことはありません(それがコンプレックスになっていることも自覚しています)。でも友人や先輩・後輩の中には、臨床で仕事をしながら、大学でも研究活動にも情熱を燃やしている人もいます。やっぱり緊張してしまいそうです。
明日は正午過ぎの電車に飛び乗り、午後3時からの講演に駆けつけます。心配なのは電車。乗り遅れたら大変。あるいは途中で新幹線などが遅れたりしたらアウト。ほとんど1分の余裕もないスケジュールです。日本の列車運行の正確さを、明日はきっと誇りに思うことでしょう。
明日の成功を祈って、今夜は休むことにします。
投稿者 tsukada : 23:59
9・11同時多発テロ
今日はアメリカでのいわゆる「9・11テロ」から6年を迎えました。ニューヨークにある世界貿易センターにハイジャックされた2機のジェット機が突っ込み、その後2棟が完全に崩壊。2千数百人もの命を奪いました。
その様子は1機目の突入直後からテレビで生中継され、全世界に伝えられました。私もリアルタイムで見ていました。そのあまりに衝撃的な映像に、体の芯まで震撼しながら釘付けになっていたことを、今でもよく覚えています。
このアメリカ同時多発テロを指揮したとされるオサマビン・ラディンが率いるテロ勢力を一掃し、テロを根絶しようとするアメリカのアフガニスタン侵攻に対して、それを支援しようとして作られた法律が、今問題になっている「テロ対策特別措置法」です。もともとは2年間に限られた法律でしたが、その後3回延長され(2年を1回、1年を2回)、今年11月末で延長期限が切れることから、4回目の延長ができるかどうかを巡って、与野党が対立。とうとう安倍首相が「延長できなければ退陣する」とまで言い出したことは、昨日の「院長ブログ」でもお話したとおりです。
「職責を賭す」とまで言っていますが、その解釈は一様ではないようです。与党や政府内では、ただ強い決意を示しただけであり、辞めるとまでは言っていないとの意見がすでに出ています。なにやら前回の参議院選挙で、「敗北しても首相は続投」という結論を、最終結果が出る前に決めてしまっていたことと同じような状況です。
「賭す」という文字の意味合いも、意味深長。「賭け事」と同じ感じです。ある意味で民主党との一騎打ちに勝算はないけれど、闘わないわけにはいかないから、破れかぶれになって、ここ一番の「賭け」に打って出た、などと思えてもきます。
いずれにせよ、本来のテロリストの争闘や、世界中からのテロリズムの制圧や撲滅にどのようにつながってくるのか、ますます分かりづらくなってきています。一度きちんとリセットし、日本の平和憲法の目指すものや、「集団的自衛権」の考え方を、根本から考え直す必要があるのではないかと思っています。
「集団的自衛権」については、ちょっと分かりにくいかもしれませんね。簡単に言うと(私が理解しているところでは)、日米が同盟関係にあるため、一方が攻撃された時には他方も攻撃を受けたものと見なすという考え方。今回はアメリカがテロの標的になったために日本が参戦した、という経過です。しかし、日本が攻撃されたときに、本当にアメリカが一緒に闘ってくれるのか疑問ですし、逆に、アメリカがにくいという勢力にとっては日本を攻撃する口実を与えることになります。
ところで「テロ対策特別措置法」の正式名称を知っている方はほとんどおられないでしょう。私も先ほど調べて初めて知りました。正しくは「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」です。
ほとんど舌を噛んでしまいそうな名前(落語の「寿限無」のよう)。実際に行われている活動が、戦争行為をしているアメリカ軍に対するインド洋上での給油活動だというのは、それが本来にテロ対策になっているかどうかも含めて、ほとんど名前負けしているような状態です。
いずれにせよ、この問題ではこの秋の国会は大荒れになるでしょう。首相の退陣、内閣総辞職、あるいは衆議院の解散と総選挙など、一挙に政界がひっくり返ることも予想されます。大変な事態です。
でも、そんなことをしていていい時なのでしょうか。格差の問題、年金問題など、直ちに取り組まなくてはいけない問題が山積しています。またまたそういった国民の重要問題が取り残されていってしまうのでは。一寸先すら、見えてきません。 こんな混乱も、もしかしたらテロリストどもが引き起こしている災禍なのかもしれません・・。
投稿者 tsukada : 23:52
2007年09月10日
安倍首相退陣?
国会が今日から始まりましたが、最初からきな臭いにおいがしています。いわゆる「テロ特措法」(テロ対策特別措置法)の延長を巡って与野党がぶつかり合っているのがその一つの原因です。
先の参議院選挙で安倍首相率いる自民党が大敗し、民主党などの野党が過半数をしめたために、容易には進まなくなっています。そこに輪をかけたのが昨日の首相の発言。「職責を賭して」と言ったのだとか。
この言葉を文字通りに解釈すれば、もし成立しなければ内閣総理大臣の職を辞する、となります。安倍首相も国際公約の実現に、政治生命をかけるくらいの意気込みなのだと思います。
でも、実際にテロ特措法を延長できるかどうか、見通しはなかなか難しいことです。いろんなケースを考えているでしょうし、策士の多い政治家集団ですから、もしかしたらウルトラCがあるのかもしれません。それにしても危ういことは間違いのないこと。
それにも関わらず“もし不成立なら辞職する”なんて、簡単に言ってしまっていいものなの? 民主党などの野党が妥協することを望んでいるのかもしれませんが、本気でそう思っているとしたら甘い。野党は安倍首相の退陣を求めているのですから、逆に「延長反対」のボルテージがあがるだけでしょう。一つの法案を阻止するだけで、自動的に辞めていってくれるのですから、こんな簡単な「内閣打倒」はありません。
もっとも、どこまで安倍首相が本気なのか、良く分かりません。参議院選挙では選挙中に「私と小沢さん(民主党代表)が首相にふさわしいか」とまで言っていながら、歴史的大敗北になっても「基本的な公約は理解されたと思う」などとして続投しているのですから。
その調子で今回も乗り切ってしまうかも。「職責を賭して」任務にあたるとは言ったけれど、辞職するとは一言も言っていない・・とか。自分の首相としての全知全能を費やすという意味だった、とか。あとで何とでも屁理屈がついてきそうです。
でも考えて欲しいのは、そんな政治家の空言をこれ以上聞きたくない、というのが多くの国民の感じていることだということを。年金問題や政治家のカネの問題などをきっけにして、政治家そのものを信用できなくなったというのが、先の自民党大敗北につながっています。
政治家の言葉って、そんなに軽いの? 前と違ったことを言っていても平気なんだ? 言葉がうまいだけで、もうだまされないよ! 国民に政治のことや自分たちのことを正直に話さない限り、誰ももう信用しないし、そんな人に政治をしてもらいたくはないからね!!
そんな声が聞こえてきませんか? 「裸の王様」にはなっていませんか? ウソをつく人がトップにたつ国がとても「美しい国」だなどとは思えないのですが。
投稿者 tsukada : 23:09
2007年09月09日
日曜は薪割り
残暑が厳しく、真夏日というのに冬の支度を始めています。我が家の暖炉に使うための薪割りです。
数年前から、近くの方や知人から、大きな丸太をたくさんもらって乾燥させていました(本当はそのまま放ってあったのですが)。あまりに太くて斧では太刀打ちできず、どうしようかと困ってもいました。電動の薪割り機もあったのですが、非力で、あまり太い丸太を割ることができません。
そこで、今年は強力な新兵器の登場です。
5.5馬力エンジンを搭載した薪割り機! なかなかの威力です。人力ではとても割ることができない丸太を、いとも簡単に割っていきます。ストーブにくべるにちょうどよい大きさの薪がどんどんできています。今年の冬の薪は、十分に用意できそう。
持つべきは力のある薪割り機。こんなに暑い日なのに、もう冬の暖炉を思い浮かべてポーッとしているところです。(普段しない力仕事をして疲れているだけかも)
投稿者 tsukada : 11:31
2007年09月08日
2学期
台風9号は首都圏を直撃したあと、東北地方を縦断していきました。各地では大風と大雨による被害も出ていたようです。幸い当地では強風が吹いただけですみましたが。
今日は台風が去って、また暑い一日でした。残暑が厳しいのも、いつまで続くのでしょうか。そろそろ爽やかな秋風が吹くようになってくるといいですね。
2学期が始まって1週間ほど経ちました。子どもたちの様子はいかがでしょうか。久しぶりの集団生活で、疲れもたまってきているかも。風邪などの病気もやや増えてきたような印象です。
体のことだけではありません。心のトラブルも9月が一番おきやすいという話があります。夏休み中の自由な生活から、学校で固苦しい生活に変化することが、子どもたちの心の大きなストレスを与えます。その状態に慣れてしまえば、それはそれで何とかやっていけるかもしれませんが、ハードルを越えることができず、落ち込んでしまう子どもも出てきてしまいます。
お子さんの様子をよく見てあげてください。元気いっぱいに学校に通い、先生や友だちとのことを楽しくお話してくれるようなら、何も心配はいりません。
逆に、暗い表情をし、あまり自分からは学校や友人のことを話したがらないようなら心配。朝なかなか起きられない、顔色が悪い、食欲がない、腹痛や頭痛などを訴えてどことなく具合い悪そうにしている・・そんな様子が見られたら、何か心のトラブルを抱えているのでしょう。
そんな時はお子さんと一緒にいる時間を長くとり、ゆったりと過ごして見て下さい。不安な気持ちでいるときに、温かく寄り添ってくれる人の存在はとても重要です。そしてそれは親御さんの大切な役割です。
でも、けっして根掘り葉掘り聞き出そうとはしないように。どうしたの?という穏やかな問いかけはかまいませんが、それでも心を閉ざしているときに、無理矢理それを開こうとするのは逆効果になることも。
お子さんの気持ちが落ち着くのを待つことは、親御さんにとってはなかなかしんどいことかもしれませんが、でも焦るのは禁物。自分の方から語りだせるような雰囲気を、家庭の中に作ってあげてほしいと思います。
子どもの自殺についての統計を見たことがあります。月別の自殺数では今月が最多です。追い詰められ、あるいは自分を自分で追い詰め、その結果、自ら死を選ぶ・・。そんな穏やかならない状況に陥りやすいのが、2学期の最初だということを、少し知っておいて下さい。
投稿者 tsukada : 21:31
2007年09月07日
はるまついぶき
Bank Bandの 「はるまついぶき」・・今夜、音楽番組で初めて聴いた曲。中越沖地震への思いも込められたのだということ聞き、とても心が温かくなりました。
「降り積もる雪に覆われた はるまついぶきのように
かすかでも 光に向かう強さを抱きしめたい 」
サビのところです。今は先が見えない中にあっても、春を信じて前に向かっていくことで必ず春ややってくる。それを信じることで、勇気と思いやりを持つことができる・・。そんな意味だと思っていいでしょうか。
作曲をした小林武史さんは、実際に中越沖地震の被害地である柏崎市に、被災直後に入っています。グループの仲間と一緒に、数千食ものカレーの炊き出しもされました(イベント用に用意した大量の食料が、台風の影響で開催中止になって残ってしまったのですが、ただ送るのではなく、自ら炊き出しに入ってこられたということも嬉しいです)。
秋に公開が予定されている映画『ミッドナイト・イーグル』の主題歌を準備しているところだったけれど、それを地震の被災地への思いを込めて、この「はるまついぶき」という曲にまとめ上げたのだそうです。(『ミッドナイト・イーグル』は核兵器の脅威がテーマの一つになっているので、今回の原発事故の問題にもリンクするものがあるようです)
そんな思いを知り、よけいにこの曲に魅せられています。
「強い風に たんぽぽの綿毛が 未来へと運ばれてく
向かい風だろうと 翼にして
ねぇ 僕らも 羽ばたけるかな」
たんぽぽの綿毛・・それって「わたぼうし」のこと! 私たちの「わたぼうし」にかける思いにも通じるのかな、なんて勝手に思って、一人で盛り上がっていました。
ところでこの曲はCDにはならないそうです。急いでリリースしたので、ネット配信だけとか。それならばと、さっそくiTuneで購入しました。1曲200円ですが、その収益の中から今回の新潟県中越沖地震の義援金として拠出するそうです。ますます感激。
ということで、さっきから何度も繰り返し「はるまついぶき」を聴いています。ほんとうに、早く本当の春がやってくるといいですね。
投稿者 tsukada : 22:28
iPod touch
携帯音楽端末のiPodシリーズに新しい仲間が加わりました。「iPod touch」がそれ。
先日アメリカで売り出されたiPhoneから電話機能を外したもののようです。その名前のとおり、前面は大きなタッチ・パネルになっていて、指で触りながら操作します。
これまでのiPod nanoなどの形も新しいものになっています。今や携帯端末の分野ではアップル社の独壇場ですが、新しいラインナップでさらに強固になっていきそうです。
かつてアップル社(以前はアップル・コンピューター社)が初期のパソコン(マックのシリーズ)を作っていたとき、世界中のシュアはほんの5%程度。マイクロソフト社という巨人にいつ踏みつけられても不思議ではない状況でした。(今でも事情はあまり変わっていませんが)
その苦境の中でも生きて来れたのは、マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツだという話がまことしやかに伝えられています。彼は自分の会社が作っているOSの乗ったパソコンに飽きたらず、社長室ではアップル社のパソコンを使っていたというのです。OSの性能をさらに良くすることはできるが、ハードであるパソコンを作っているのは他の会社であり、その技術アップや、より高性能の新しいパソコンが世に出回るまで時間がかかることから、それらが大きな制約になっているというのです。「自分の使いたいパソコンを作る」と言って先を行っているアップル社創業者スティーブ・ジョブズに地団駄を踏んでいた・・そんな話も伝わってるくらいです。
半分は冗談かもしれませんが、でも本当にアップルはマイクロソフトに助けられていた面がありました。それは巨人マイクロソフト社があまりに市場占有度が高く、独占禁止法に触れるのではないか、と盛んに司法当局から指摘されていたようです。それを避けるために、ぜひ「小人としてのアップル」は必要であり、アップル社をつぶさないよう資金援助などもしていた、というのです。これは本当のようです。
話が脱線気味ですが、さらにアップルのパソコンが消えていかなかった理由は、そのユーザーの熱狂的な支持にあります。昔から、マック関係のパソコン雑誌は数種類あり、今でも続いています。私も時々買い求めて楽しんでいるほど。
マイクロソフト関係の雑誌もありましたが、マックほどの人気はなかったようで、最近はあまり見かけなくなってきています(私に見えないだけかもしれませんが)。ファン層は厚くなくても、その熱さ(!)は半端ではない、というのがアップルの特徴。
しかし、今は様変わりしてきているようです。アップル社の送り出すiPodは音楽携帯端末の代名詞になるほど。アップルのパソコンは知らなくても、IPodはとても多くの人に使われています。
昔からのマック・ユーザであり、「熱狂的ファン」の一画にいる私にとっては、やや複雑な気持ち。暴れん坊で、自分の我を通すスティーブ・ジョブズが、こんなに売れる物を作ってはいけないんじゃない? どこかで心変わりしたんじゃない??
彼はきっとこう言うかも。自分が変わったのではない、社会が変わって、自分のコンセプトを受け入れたのだと。
それにしても、この新しいiPod touchが欲しくなってきました。iPhoneもまだ先のこと。思い切って買ってしまおうかな。悩める夜になりそうです。
投稿者 tsukada : 00:39
2007年09月06日
復活
ここ2日ほどこの「院長ブログ」をお休みしていましたが、「どうしたの?」「何かあったの?」という声もいただきました。ご心配をおかけしました。大丈夫です。Dr.ジローは普通に診療もしていますし、元気です。ただちょっと仕事が重なって忙しくしていました。
今週月曜の夜は夜間診療所の出番(その途中で「院長ブログ」を書いていました)。火曜の夜は地域の小児科医の勉強会に出席(アトピー性皮膚炎などの「権威」である皮膚科医・山本一哉先生の講演会。とってもためになりました)。
昨日は午後から市の乳幼児健診、その後は医院の仕事。家に帰っても、パソコンの前に座る気力がなく、そのままZzzzz。
来週水曜には、先日お話しした自治医大での講演も控えています。そろそろ重い腰をあげて準備を始めたのですが、なかなか軌道に乗らず、難渋しています。
幸い秋口は小児科外来はそれほど混み合わないので、外来診療の途中でも講演の準備をしていますが、それがかえって効率を悪くしているのかもしれません。
こういった仕事は集中してやってしまえばかえって短時間ですむはずなのですが、他にいくつも仕事を抱えながらではそれもできず。結局「ながら準備」は仕方のないこと。気持ちの余裕はありませんが、何とかまとまるでしょう。
ということで、中2日ブログを空白にした事情でした。お粗末様。今日から復活しましたので、またよろしく。
投稿者 tsukada : 22:52
首都を台風直撃
台風9号がもうすぐ日本に上陸しそう。首都を直撃し、大きな影響の出ることも心配されています。すでに鉄道や飛行機はストップしているようです。
この台風は風と雨が強く、スピードが遅いために長時間、大雨などが襲ってきそうです。十分に警戒をしていて下さい。
新潟は台風の周りの南風によるフェーン現象がおき、日中は猛暑日のようでした。夕方から時より小雨になっていますが、今夜からどうなるのでしょう。台風の進路から少しずれているようですが、それでも影響はあるでしょう。
明日の朝から午前中くらいが一番の天気が荒れるようです。何とか無事過ぎ去ってくれることを祈っています。
台風が日本にやってくるのは毎年のこと。でも、最近は大型化しているような気もします。正確なことは分かりませんが、以前とは地球全体の気象状況が変わってきた、ということなのでしょうか。
これまでの常識を覆すような猛烈な異常気象がおきるようになってきた・・もしそうであれば、この社会をどのようにして守ればいいのでしょう。贅沢はしなくていいから、命と生活を守ってくれるような仕組みにしなくてはいけないのかもしれません。でも、きっとムリでしょうね。
投稿者 tsukada : 22:28
2007年09月03日
主人公はだれ?
先日、上越市で行われた「謙信公祭」にGacktさんが出演(?)されたことは、この「院長ブログ」ですでにお伝えしました。ものすごい盛り上がりだったことも。
熱く燃えた上越の気配が東京にも伝わったのか、週刊『アエラ』(朝日新聞)でも大きく取り上げられました。
その内容はお買い上げの上で読んでいただくとして、週刊誌のページからも熱気のようなものを感じていただけるかと思います。
ところでNHK大河ドラマ『風林火山』はそうとうな人気のよう。記事の中でも、Gacktさんが謙信役で登場してからかえって視聴率はアップしていると紹介されていました。普段はこういった歴史物を見ない若い世代も見ているし、お年寄りもけっこうGacktさんの演技を楽しく見守っているのだとか。
かくいう私も日本の歴史物は興味がありませんでした。最近は、韓国の歴史ドラマの方を良く見ているくらいです。その私でも、日曜の夜8時はNHKを見ているのですから、やっぱりすごいことです。
でも謙信公が出てくる途中から見始めたこともありますし、生来の(?)歴史オンチということもあるのでしょう、ストーリーがよく分かりません。数週間前のものはてっきり謙信公が主人公かと思ってしまったくらい。
昨日は謙信公の出番がなく、最後まで見ていてちょっとソンをしたような気にも・・。だれが主人公なのかも良く分からずに、とりあえず画面を見ていたような次第です。
Gacktさんのもつオーラで、私も微熱が出てきたようです。
投稿者 tsukada : 18:22
2007年09月02日
メタボ撲滅宣言
昨年あたりから「メタボリック症候群」がブーム(?)になっています。昔で言う「成人病」(今は生活習慣病と言いますが)の予備軍として問題なのだとか。要するに肥満は大敵だということ。
先月、メタボ対策を頑張った公務員が急死するという問題もおきました。急激な体重減少や、過度な運動、誤った食事など、むしろ体調を壊し、病気になることもあります。「健康のため」に行うことが、健康を害することになっては元も子もありません。どうぞお気をつけ下さい。
当地の新聞(「新潟日報」9月1日付け)に掲載された記事です。中に出てくる課長さんは、私の後輩にあたります。ラグビー選手である彼は、ただの肥満ではありません。
6月に新潟県を襲った中越沖地震の際には現地に入って陣頭指揮をとっていたようです。過労状態になってはいないか、心配です。体重のコントロールよりも、健康の維持増進に心がけてほしいと思っていますが、医師であり、健康増進の責任者である彼には「釈迦に説法」でしょうね。
でも「紺屋の白袴」とも言います。プロを自任していても、自分のことは気にかけないでいることも珍しいことではありません。
「医者の不養生」という言葉は、それを端的に表しているのでしょうね。でも・・私はこのフレーズがあまり好きではありません。医者であっても風邪を引いたり、体調を壊したりすることは普通にあります。そんな時にこの言葉を言われると、「医者ともあろう者が、自分の体調管理もできないのか」と叱責されているような気持ちになってしまいます。
あるいは、「そんなふうに言うなら、十分養生できるような労働環境を作ってくれよ!」と、勘違いも甚だしいと言われかねないようなことを思ってしまいます(それを口に出すことはありませんが)。
まあ、医者といっても普通の人間。病気をすると心も弱くなり、ときには「心が病んでいる」状態になるものです。そんな時には火の粉をあびないよう、医者に近寄らないことが最善の方策なのでしょうね。
投稿者 tsukada : 13:20
2007年09月01日
母校での講演
今日から9月・・といっても、ちょうど週末にあたったので、まだ夏休みの延長のような気持ちでいます。
この週末が最後の「追い込み」という方も多いことでしょう。宿題が終わらず、親が(!?)やきもきしているかも。中には親がねじり鉢巻き・・なんてご家庭もあるかもしれませんね。頑張ってください(^^;)
9月の「こども通信」をHPにアップしました。どうぞお読み下さい。
今月は、私の母校=自治医大で「病児保育」について講演を頼まれています。卒業してかれこれ28年余。すでに四半世紀を過ぎました。
この間、ほとんど母校を訪れることもありませんでした。卒業後数年して1回勉強会に出席。その後は3年ほど前に、旅行中に自動車で通りかかりましたが、あまりの変わりようにビックリしました。
私は第4期生。つまり開学して4年目の入学で、まだ大学やその附属病院も完成していませんでしたし、周辺の整備もまだまだでした。食事に出かけるのも、歩いて行けるところはなく、学生の身分でも自家用車はほとんど必須なほど。
それが数年目に訪れた時には、どこに大学があるのか分からないくらいに、周りに街が広がっていました。JR東北本線沿いにありますが、当時は小金井駅と石橋駅のちょうど中間にあり、どちらで降りても30分ほど歩かなくてはいけない所でした。それが、そのものの名前を冠した「自治医大駅」ができているのも、地域の発展の起爆剤になったようです。さすが、自治省(現在の総務省)が主導して作った大学だけあります。
その自治医大の中に、本当に久しぶりに足を踏み入れます。それも今回は講師として。医学を学んだところで、今度は私が(医学そのものではありませんが)病児保育や女性医師支援のお話をすることになりました。
場所は「臨床講堂2」とのこと。記憶をたどれば、ここは主に基礎医学を学んだところ。そして、当時私も一緒になって主宰していた「自主講座・住民医療」の定例会を開いていたところでもあります。そんなところで、講師として演題に立つことを、とても嬉しく思います。きっと当日は足が震え、声が上ずってしまうかも(>_<)
12日(水)午後に予定されていますので、あと2週間もありません。当日お話しする内容を煮詰め、スライドも作る作業があります。嬉しいと同時に、責任を痛感しています。頑張らなくては。
そろそろ夏休み気分を返上しなくては、と思いながら、9月の声を聞いています。
投稿者 tsukada : 23:59