2007年09月07日
iPod touch
携帯音楽端末のiPodシリーズに新しい仲間が加わりました。「iPod touch」がそれ。
先日アメリカで売り出されたiPhoneから電話機能を外したもののようです。その名前のとおり、前面は大きなタッチ・パネルになっていて、指で触りながら操作します。
これまでのiPod nanoなどの形も新しいものになっています。今や携帯端末の分野ではアップル社の独壇場ですが、新しいラインナップでさらに強固になっていきそうです。
かつてアップル社(以前はアップル・コンピューター社)が初期のパソコン(マックのシリーズ)を作っていたとき、世界中のシュアはほんの5%程度。マイクロソフト社という巨人にいつ踏みつけられても不思議ではない状況でした。(今でも事情はあまり変わっていませんが)
その苦境の中でも生きて来れたのは、マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツだという話がまことしやかに伝えられています。彼は自分の会社が作っているOSの乗ったパソコンに飽きたらず、社長室ではアップル社のパソコンを使っていたというのです。OSの性能をさらに良くすることはできるが、ハードであるパソコンを作っているのは他の会社であり、その技術アップや、より高性能の新しいパソコンが世に出回るまで時間がかかることから、それらが大きな制約になっているというのです。「自分の使いたいパソコンを作る」と言って先を行っているアップル社創業者スティーブ・ジョブズに地団駄を踏んでいた・・そんな話も伝わってるくらいです。
半分は冗談かもしれませんが、でも本当にアップルはマイクロソフトに助けられていた面がありました。それは巨人マイクロソフト社があまりに市場占有度が高く、独占禁止法に触れるのではないか、と盛んに司法当局から指摘されていたようです。それを避けるために、ぜひ「小人としてのアップル」は必要であり、アップル社をつぶさないよう資金援助などもしていた、というのです。これは本当のようです。
話が脱線気味ですが、さらにアップルのパソコンが消えていかなかった理由は、そのユーザーの熱狂的な支持にあります。昔から、マック関係のパソコン雑誌は数種類あり、今でも続いています。私も時々買い求めて楽しんでいるほど。
マイクロソフト関係の雑誌もありましたが、マックほどの人気はなかったようで、最近はあまり見かけなくなってきています(私に見えないだけかもしれませんが)。ファン層は厚くなくても、その熱さ(!)は半端ではない、というのがアップルの特徴。
しかし、今は様変わりしてきているようです。アップル社の送り出すiPodは音楽携帯端末の代名詞になるほど。アップルのパソコンは知らなくても、IPodはとても多くの人に使われています。
昔からのマック・ユーザであり、「熱狂的ファン」の一画にいる私にとっては、やや複雑な気持ち。暴れん坊で、自分の我を通すスティーブ・ジョブズが、こんなに売れる物を作ってはいけないんじゃない? どこかで心変わりしたんじゃない??
彼はきっとこう言うかも。自分が変わったのではない、社会が変わって、自分のコンセプトを受け入れたのだと。
それにしても、この新しいiPod touchが欲しくなってきました。iPhoneもまだ先のこと。思い切って買ってしまおうかな。悩める夜になりそうです。
投稿者 tsukada : 2007年09月07日 00:39