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2007年09月10日
安倍首相退陣?
国会が今日から始まりましたが、最初からきな臭いにおいがしています。いわゆる「テロ特措法」(テロ対策特別措置法)の延長を巡って与野党がぶつかり合っているのがその一つの原因です。
先の参議院選挙で安倍首相率いる自民党が大敗し、民主党などの野党が過半数をしめたために、容易には進まなくなっています。そこに輪をかけたのが昨日の首相の発言。「職責を賭して」と言ったのだとか。
この言葉を文字通りに解釈すれば、もし成立しなければ内閣総理大臣の職を辞する、となります。安倍首相も国際公約の実現に、政治生命をかけるくらいの意気込みなのだと思います。
でも、実際にテロ特措法を延長できるかどうか、見通しはなかなか難しいことです。いろんなケースを考えているでしょうし、策士の多い政治家集団ですから、もしかしたらウルトラCがあるのかもしれません。それにしても危ういことは間違いのないこと。
それにも関わらず“もし不成立なら辞職する”なんて、簡単に言ってしまっていいものなの? 民主党などの野党が妥協することを望んでいるのかもしれませんが、本気でそう思っているとしたら甘い。野党は安倍首相の退陣を求めているのですから、逆に「延長反対」のボルテージがあがるだけでしょう。一つの法案を阻止するだけで、自動的に辞めていってくれるのですから、こんな簡単な「内閣打倒」はありません。
もっとも、どこまで安倍首相が本気なのか、良く分かりません。参議院選挙では選挙中に「私と小沢さん(民主党代表)が首相にふさわしいか」とまで言っていながら、歴史的大敗北になっても「基本的な公約は理解されたと思う」などとして続投しているのですから。
その調子で今回も乗り切ってしまうかも。「職責を賭して」任務にあたるとは言ったけれど、辞職するとは一言も言っていない・・とか。自分の首相としての全知全能を費やすという意味だった、とか。あとで何とでも屁理屈がついてきそうです。
でも考えて欲しいのは、そんな政治家の空言をこれ以上聞きたくない、というのが多くの国民の感じていることだということを。年金問題や政治家のカネの問題などをきっけにして、政治家そのものを信用できなくなったというのが、先の自民党大敗北につながっています。
政治家の言葉って、そんなに軽いの? 前と違ったことを言っていても平気なんだ? 言葉がうまいだけで、もうだまされないよ! 国民に政治のことや自分たちのことを正直に話さない限り、誰ももう信用しないし、そんな人に政治をしてもらいたくはないからね!!
そんな声が聞こえてきませんか? 「裸の王様」にはなっていませんか? ウソをつく人がトップにたつ国がとても「美しい国」だなどとは思えないのですが。
投稿者 tsukada : 2007年09月10日 23:09