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2007年10月05日
先生の先生
すでに医師として経験をお持ちの方の研修のお手伝いをすることになりました。市内のある病院で、専門分野以外の研修を受けておられる先生に、小児科外来の仕事を見ていただくというものです。
外科系の医師を長くされてこられた先生で、今回は内科系の研修を受けておられます。その病院には小児科がないため、私のところに話が回ってきたという次第です。
今日はその初日。午後の半日をお相手させていただきました。とりあえずは院内にご案内。子育て支援として併設しているわたぼうし病児保育室も含めて、施設を見ていただき、その後は院内で行っている検査のあらましを説明。その後は私の隣にいていただき、診察の様子を見学してもらいました。
子どもの診察は要領があるので、見てもらいながら、こんなふうにしているんだ、っていう感じをつかんでもらえれば、と思っています。ちょうぞ喘息発作を起こしやすい季節なので、発作時の所見の取り方、病状の見方、対処の方法なども見てもらいました。
2か月の間、こんなふうにして小児科外来を経験してもらいます。この先生がどんな仕事をされるかは分かりませんが、子どもたちの診療をするときに、上手に接することができるようになればいいな、と思っています。
でも偉いな、と思うんです。すでに一つの科で仕事をし、専門医になっていると、他の科のことなど、あまり勉強しなくなります。興味がわかなくなったり、必要だと思ってもなかなかその時間がとれなかったり。
小児科医として仕事をしてはいますが、大学にいるような研究や教育を専門にしているわけではないので、どこまで教えてあげられるか、正直に言って自信があまりありません。でも志の高い先生のために、頑張ってみようとお思っているところです。「先生の先生」として。
投稿者 tsukada : 2007年10月05日 23:59