2007年11月29日
重装備の診療所
小児科外来の様子は急激に変化しています。一昔前は聴診器一本で診察し、検査などをすることもほとんどありませんでした。診療所のことを英語で「office」と呼ぶことがありますが、そのイメージ通りだったといってもいいかもしれません。
しかし今は様変わりしています。検査も機器も多くなり、処置もたくさんするようになりました。重装備の診療所です。
多くの検査機器の中でもっとも頼りにしているのが「血球検査+CRP」という器械。もともとは別の検査で、それぞれが感染症の重症度や推移を知るためにとても重要な項目です。急性の感染症が多い小児科外来では必要性が高い検査です。
血液をとらせていただき、それを2つに分けて処理をし、2つの検査器械を使うのが本来の方法。当院でも以前はそうしていました。
でも頭の良い人がいるものですね。2つの器械を一つにしたものができました。今から7年ほど前のことです。その話を聞いて、すぐに医院に導入。新潟県内ではほとんどトップだったようです。
それ以来、当院ではこの器械が大いに活躍しています。でもこういった器械物は故障がつきもの。もし使えなくなると、その日の診療に支障がでてしまいかねません。それくらい大切な検査です。
そこで同じ器械を2台導入。もし1台が動かなくなってももう1台が生きています。ノンストップで検査が可能になったことで、私も安心して診療ができています。
でもそんなふうにしている小児科医院は、全国で珍しいようです(当院だけ?)。さらにこの器械が5年ほどたち、新しい物に交換しました。もちろん2台体制です!
今回、メーカーから広報紙に当院の取り組みを紹介したいというお話がありました。取材を受け、完成したのがこの紙面です。どうぞご覧になって下さい。
投稿者 tsukada : 2007年11月29日 10:12