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2007年12月17日
咳エチケット
12月も後半になり、もう冬に入ってきたようです。小児科外来もすっかり冬のような状況。
早くから全国的に流行し始めたインフルエンザですが、当地でもここ1週間ほどで少しずつ出始めました。今日も数名の患者さんを確認。
まだ一部の学校の特定のクラスですが、これから一挙に流行が拡大していかないか、心配しています。
インフルエンザの拡がるルートはいろいろあります。隣のクラスへの拡大。ある程度大きくなると、違う学年へ“飛び火”することも。部活の中ではやることもあります。その後それぞれの家庭内できょうだいや大人がかかり、さらに地域へ拡がる・・。
まるでインフルエンザ・ウイルスが生きているかのような動きを見ることができます。もちろん基本は人から人へですので、ウイルスが勝手に動いているわけではありません。
もしインフルエンザにかかってしまったら(かからないような予防が大切なのは当然ですが)、他に拡げないようにすることも大切です。マスク、うがい、手洗いなど、自分を防ぐだけではなく、ほかの人への伝染を抑えることになります。ぜひ励行を。
今シーズンは「咳エチケット」という言葉をよく耳にしているのではないでしょうか。これは厚生労働省がインフルエンザ対策としてとくに打ち出したもの。咳やくしゃみをするときに口や鼻をティッシュペーパーでおおい、ウイルスをまき散らさないようにする、というものです。
咳やくしゃみをすると、周囲1メートルほどがウイルスで“汚染”されます。顔をそむけるだけでも違いますし、もしティッシュペーパーがなければ衣服の袖でおおうようにして下さい。
「咳エチケット」だけでインフルエンザの流行が阻止できるとは思えませんが、でも周囲の人たちにうつしてしまうことがあるのだということを念頭において対処することは大切です。ぜひ守って下さい。
本格的な冬を前にして、小児科外来はさきに冬のようになっています。実はまだインフルエンザ予防接種も終わっていません。ワクチンを打つ傍らでインフルエンザそのものが流行しだしているという混乱した状況に困惑しています。
休み明けの外来はとても混んでいました。来週には子どもたちが冬休みに入るので、もしかしたら感染症の流行はいったん収まるかも。そうだとしたら今週いっぱい頑張れば、何とか見通しができそうです。
投稿者 tsukada : 2007年12月17日 23:59