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2007年12月18日
「平成の刀狩り」!?
私たちはとんだ誤解をしたのかもしれません。アメリカのことを「銃社会」と非難し、日本は銃による犯罪から守られた安全な国だと思っていましたが、それが実は大きな間違いだった・・。
先日もお話したように、日本には民間に散弾銃などが30万丁「合法的に」存在しています。けっして少ない数ではありません。その他にも闇の社会に「非合法に」多数の銃が隠されていることは公然の秘密です。
アメリカでも一定の規制がある中で販売され、所持されています。その基準が甘く、ルーズな管理になってしまっていて、たびたび問題にされています。でも全く管理されていない状況ではありません。スーパーやコンビニに銃が売られているというようなことはないのですから。
かたや日本ではどうでしょう。確かに一般の人の目に触れるようなところで銃が販売されているわけでもありませんし、銃そのものを見る機会もまずないでしょう。銃の数が相対的に少ないからです。
でもゼロではありません。一定の要件を備えていれば、誰でもが銃を所持し、使用することができます。国家が管理し、規制している点でも、形の上ではアメリカとさほど変わりないのでは。ただその規制の仕方が相対的により厳しいというだけ。本質的な違いはないといってもいいかもしれません。
佐世保で起きた散弾銃による殺傷事件をみるまでもなく、ひとたび銃を手にすればその後どんな犯罪が起きても不思議ではありません。
これまで日本が「銃社会」とは無縁な国だと思っていたのは、根拠のない誤解だったのかもしれません。実は日本も「銃社会」であり、所持されている銃は比較すれば少ないけれど、その管理がルーズなのはアメリカと同じなのだということが、やっと白日のもとにさらされました。
根本的に問い直してみたいと思っています。日本でほんとうに銃を持つ必要があるのですか? 狭い国土で野鳥や野生動物を銃で撃ち殺して楽しむ狩猟という名前のレジャーが許されるものなのですか? 仮にクレー射撃や狩猟を正当なものとして認めたとしても、銃を自宅で保管していていいのでしょうか?
昔、豊臣秀吉は刀狩りをしました。目的は違いますが、今まさに「平成の刀狩り」が必要なのでは・・。社会に広く存在している銃器をいちど回収してみてはどうでしょう(合法か非合法かを問わず)。非現実的かもしれませんが、日本がまぎれもない「銃社会」にあるのだという現実を直視し、銃のない社会を本当に目指すのであれば、それくらいしなければいけないと思うのですが、いかがでしょう。そんなことを言い出す政治家や政党は、どこかにいないでしょうか。
投稿者 tsukada : 2007年12月18日 23:50