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2007年12月24日
メリー・クリスマス(*^_^*)
今日はクリスマス・イブ。もう冬休みに入っている子どもたちも多いことでしょう。明日の朝はプレゼントをもらえるかな? 今頃は楽しい夢を見ながら眠りについていることでしょうね。
年末のこの忙しい時期に連休とは、嬉しい限りです。カレンダー通りに診療しているので私にとっては2連休ですが、ふだんできない仕事を終わらせることができました。
その一つが雪の対策。自宅ベランダはワンちゃんの遊び場になっていますが、冬の間はそこに雪が吹き込んできます。それを防ぐために波板を貼っています。
自宅を新築するときに大工さんに頼んで作ってもらったものですが、着脱は私の仕事。全面をおおうことができるようになっていますが、そうすると家の中が暗くなりますし、ワンちゃんも外の景色が見られなくなります。最近は一部だけをおおうようにしています。
その次に行ったのが「消雪パイプ」の設置。雪が降ったときに、くみ上げた地下水を撒いて雪を溶かすシステムです。これも建設時にすでに鉄管を埋め込んでありますので、そのまま使うこともできます。玄関周りなどの一部はビニールホースをつないで、そのシーズンだけ設置します。
肝心なのは地下水くみ上げ用のポンプの整備。春から秋にかけて使用していないので、サビのためか、簡単にモーターが回らないこともあります。手動でゆっくりモーターを回してから電気を入れてみます。
地下水のでるところまでパイプが埋めてありますが(だいたい数メートル)、その中に水が入っていないといくらモーターを回しても空回りするだけ。こんなときはパイプに上から水をいれ、地下水をくみ上げやすくします(これを「呼び水」といいます)。
そんな準備のあと、いよいよのスイッチを入れ、モーターを回してみます。一回で地下水がでると喝采です(今日はもちろん成功! 「一人喝采」をしていました)。
その後、配管のつまりがないか調べます。管に穴を開けてあるだけの単純な構造。もし出の悪い箇所があれば針金をその管に通して、つまりをとります。地下水に混じっている砂や土、あるいは赤サビのことが多く、簡単に水がでるようになります。
「消雪パイプ」は雪国ならではのもの。東京などで住んでいる方にとっては珍しいでしょうね。初めて見る方もいるのでは? (「消雪」という単語も一発で変換されないくらいですから、知名度はよほど低いのでしょうね。)
雪国の生活をパワフルに応援してくれるシステムですが、難点もあります。地域でいっせいに地下水を汲み上げると地盤沈下がおきることです。地下の水脈が涸れてしまうこともあります。
大切なことは「節水」。上水道と同じですね。必要な時間帯に、必要なだけの地下水を使うことにつきます。言い換えれば、不必要に大量の地下水を汲み上げないことと、不必要な時間帯には汲み上げないこと。
人間が雪の降り方を見て、自分で調節すれば一番いいのでしょうが、なかなかできるものではありません。夜から雪になる時にはたまたま起きていなければ手動では対応できません。昼間に降り始めても、仕事中であればそのまま雪が降るのにまかせるしかありません。
そこで登場したハイテクがこれ。自動で消雪ポンプのスイッチをオン・オフしてくれます。心強い器械です。(ポールの左下に着けられているのが主装置、右の上に突き出ているのが降雪センサーです)
おかげで雪が降り始めてもスイッチをオンにすることができないことはなくなりました。夜でも、日中の外出中でもOKです。仕事から帰ったときも、ちゃんと雪を消しておいてくれます。
そして何よりも消し忘れがなくなりました。雪がやんでもそのまま消雪パイプがつけっぱなしということも、以前はありました。今ではもうそれがありません。夜中から雪になりそうだと天気予報が伝えると、まだ晴れていても消雪ポンプのスイッチを入れておくことがありましたが、今ではそんな心配はいりません。器械が自動で制御してくれます。
雪そのものの降り方を調べて制御する部分と、センサーが感じる“体感気温”によって制御する部分の2つがあります。その性能は、使ってみて実にしっかりとしていると感じています。
同じ制御システムは医院でも採用しています。医院の駐車場は広く、消雪ポンプは全部で4基。私道をはさんで向かい側と分かれているため、制御の機器も2つあります。
以前、小児科医院はいろんな検査機器が入っていて「重装備」になってきたと書きましたが、診療に直接関わらないことでも「重装備」になっています。
雪は当地の宿命ですが、それをうまくコントロールしていくテクノロジーが少しずつ確立してきているかのようです。それでもやっぱり・・雪がたくさん降るのは困りますね。今冬はどうなのか、心配しているところです。
投稿者 tsukada : 2007年12月24日 18:03