2008年01月07日
原油高騰の理由
石油価格の高騰が続いています。原油価格の高騰がその理由ですが、どうもおかしい動きがあります。原油の生産量が減ったわけでもなく、戦争などのために原油が輸送できないような状況でもないのに・・(中東地域はいつも紛争があるので、多少のことは織り込み済みのはず)。
マスメディアではどうやら「サブプライム」が関係しているのだとか。アメリカでおきたこの問題は、低所得者層への住宅融資がこげつきだし、融資が大幅に縮小してきたことに端を発しています。世界中の巨大金融機関が巨額の損失を計上。そして、投資グループが投資先を原油の先物市場に投入した・・というのが、今回の原油高騰につながっているというのです。
一定の商品しかないところに買い手が多く現れ、お金ならいくらでも出すという態度をとれば、価格はどんどんつり上がっていきます。投資グループは、いずれ高価格で売り抜ければさらなる儲けを得ることができるでしょう。でも、そのおかげで石油価格が高騰し、世界中の国、企業、そして人々が苦しめられています。
現在の石油製品の高価格の主な原因は「投機」によるもの。そうだとすれば、世界中が原油価格の動きに敏感に反応し、価格が適切な価格で安定するようにすべきです。そのために、緊急に先進主要国の財務担当大臣の会議をひらいたり、各国の中央銀行が強力に連携をとるなど、何らかの対応をすべきだと思うのですが、どうなっているのでしょう。
世界経済の建前は「資本主義」ですが、でも資本家(金をもてるもの)が勝手に何でもやっていいというものではありません。一人ひとりの人権を守り、社会の秩序を保ち、環境にも配慮するなど、ある程度の規制は必要です。企業の社会的な責任を考えても、ただ金儲けしているだけの会社はいずれ信用を失っていくことでしょう。
世界の経済を牛耳っている一部の投資グループの横暴が、私たちの生活を苦しめているかと思うと腹が立ちます。何とかならないものでしょうか!?
投稿者 tsukada : 2008年01月07日 19:30