2008年01月25日
薬の情報箱
このHP内にアップしてある薬剤情報を最新のものにバージョンアップしました。「薬の情報箱」というコーナーに掲載しています。
当院で採用しているほとんどの医薬品についての基本的な情報です。おそらく小児科外来で良く使う医薬品のかなりのものが載っているのではないかと思います。どうぞご利用になって下さい。
「薬の情報箱」というコーナーは、1999年のHP開設当初から設置してあります。その原型になったのは、院内で作成し、患者さん方にお渡ししている『くすりのしおり』という小冊子です。当院が訳あって院内処方に変更した時に作り始めたものです。
当院を開業した時(1990年)は院外処方でした。当院からは処方せんを発行し、お薬は調剤薬局で受け取るというシステムです。数年間行っているなかで、しだいに不都合な点を感じるようになりました。その一つが「薬剤情報の提供」でした。
当時は患者さんに薬を渡すときに、その名前すら教えないことがよくありました。しかし、患者さん方(小児科では親御さん方)に自分たちの受ける医療の中身を理解してもらうためには、薬についてもしっかりと情報を提供することが必要だと考えていました。
そうはいっても調剤薬局は医院とは別の施設。そこの経営者のお考えもあるでしょうが、なかなか私の意見を聞き入れてもらえませんでした。そうであれば・・院内でお薬もお渡しするようにすれば、自分の考えている通りにできる!
そんなふうに考えて「院内処方」に変更したのが1997年でした。薬剤情報の提供についても、私自身が納得できるシステムを作ってきました。その一つが院内で配っている『くすりのしおり』です。
「内服編」と「外用・注射編」の2種類がありますが、それぞれ2、3年おきに作り直し、できるだけ最新のものをお渡しするようにしています。改訂作業はけっこう面倒なのですが、医薬品について私も職員も勉強し直す良いチャンスだとも考えています。
そしてその情報をそのままHPにアップしたのが「薬の情報箱」です。冊子の改訂にあわせて最新の情報を提供できるようにしていますが、昨年秋からの改訂作業が昨日ですべて終わりました。
HP内の情報は多くの方にご利用いただいているようです。HPへのアクセス記録が毎日私のところに届くのですが、1日あたり約20,000ページ・ビューのなかで「薬の情報箱」の利用は3,000件ほどあります。(ちなみに1位は「Q&A」で4,500件ほど、2位が「院長ブログ」で3,500件ほどです。)
グーグルなどのネット検索で医薬品名を入力すると、最初のページ(20件)の中にこのHPの情報がヒットすることがよくあります。中には医薬品メーカーのHPより先になっていることもありますし、トップで扱われるものもあります。
それだけこのHPへの信頼が厚いのだと思うと、嬉しい限りです。その一方で、その情報が正しいか、古くなってはいないか、なども気になります。責任はそれなりに重いと感じています。
今回は「薬の情報箱」の情報を一新できたので、気持ちが楽になりました。外のお天気(大荒れ!)とは違って、心は晴れやかです。
投稿者 tsukada : 2008年01月25日 18:19