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2008年02月19日

1週間のご無沙汰でした

 昔、玉置宏というアナウンサーが口にしていたセリフです。日曜に放送されていた「ロッテ 歌のアルバム」の冒頭部分です。(これを知ってる人はそうとう昔の人)

 この「院長ブログ」も一週間ご無沙汰してしまいました。毎日のように書いていたものが急に“空白”ができたので、どうしたことかといぶかしがる方もおられたことでしょう。

 中には実際にメールや電話で「院長はどうしたの?」「具合が悪いの?」というお尋ねもいただきました。ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。別に病気になったわけでもありませんし、医院の診療もいつもどおり行っていました。

 ただ・・ちょっと疲れていたのでしょうね。自分で言うのもヘンですが、体は問題ないのですが、どうも心の余裕がなかったようです。

 一つにはインフルエンザの大流行。2月上旬にそのピークが来て、先々週から先週の連休明けが大変な忙しさでした。先週後半から減少傾向になり、外来の様子もやっと落ち着いてきました。

 私の密かなプライドなのですが、開業してから一日たりとも休んでいません(あらかじめの休診日は除いて)。風邪を引いたり、疲れていたりして体調を悪くすることもないわけではありませんが、それでも診療は完璧にこなしています。

 インフルエンザが流行すると、突発的にふだんの外来の数倍の規模にまで受診者がふくらむことがありますが、今シーズンも(!)何とかきりぬけました。もちろん私一人の力で全部出来るわけではなく、スタッフの全員が頑張ったおかげでもありますし、それだけの人員をあらかじめ整えておいた成果でもあります。

 いずれにしても、一人の患者さんもお断りすることなく、来院者の全てを診療していることをすごいことだと自分でも思っています。まだしばらくはインフルエンザ流行が続くでしょうが、このままの体制を維持できるよう、引き続き努力していくつもりです。

 話はそれてしまいましたが、とにかく忙しかったです。それに加えていくつかの問題もありました。その一つは、以前にもお話ししたことがありますが、当院が子育て支援として行っている病児保育に対して、市からの助成が来年度も見送られたことです。

 この問題では経営的な厳しさはあまり気にしていません。これまでも毎年千数百万円の赤字を医院から補填していましたので、それを続ければいいだけです(半べそをかきながらですが)。問題なのは、結局市当局も、医師会も「病児保育」という事業に対して理解を示してもらえなかったことです。市にいたっては、自ら市民に約束していた病児保育の早期実施を反故にしてしまっています。

 事実はそれだけなのですが、私たちがこれまで多大な努力を傾注して作り上げてきた病児保育の実践に対して、それを否定しているように受け取れてしかたありません。それは私の“ひがみ”なのかもしれませんし、そうとらえてしまう私の考え方に問題があるのかもしれませんが・・。

 そう思うと、どこか疲労感が出てきます。でも生来の負けず嫌いなのでしょうか。そんな逆境に自分が立たされている思うと、これまで以上に力をこめてこの事態をやり抜こうという気持ちにもなります。

 以前の「院長ブログ」でも書きましたが、別に市当局のためにやっている仕事ではありません。病児保育を必要としている親御さんのために、そして子どもたちのために行っています。その立場を忘れることなく、再確認しながら引き続き当地における病児保育に取り組んでいこうと思います。

 そして、市がかかわってこない分、もっと良い保育内容を作っていこうと決意しています。今行っているわたぼうし病児保育室の仕事は、その全てが私と塚田こども医院が企画し、実行しているものです。全責任は、つきつめれば私にあります。であれば、今後の方向も私の考え方一つにかかっています。

 行政に口出しされず、医師会からも関わってもらわない分だけ、経営的な大変さはあるにせよ、私がこれが最高の子育て支援の方法だと考える通りに行うことができます。ここまで頑張って来れたのですから、これからもただひたすら子どもたちとその親御さんの方だけを向いて、ひた走って行こうと思っています。

 そんな“決意表明”をさせてもらいましたが、やっぱり心の片隅には寂しさや悲しみ、あるいは無力感があるのは確かです。ネガティブな気持ちを少しは整理できてきたかとは思いますが(だからここに文章として表現できたのでしょう)、これから毎日の診療や保育の中でポジティブな気持ちに変わっていけることでしょう。

 それは、子どもたちからパワーをもらっているからかもしれません。本当は具合が悪くて来ている子どもたちなのに、大人に力を与える・・やっぱり子どもたちはすごいです。仕事の中で元気をもらえるなんて、小児科医として一番嬉しいことです。

 一番のご褒美は、診察が終わって帰り際の“ハイタッチ”。最高に元気がもらえますよ(^^)/

投稿者 tsukada : 2008年02月19日 21:36