2008年03月19日
サプライズ
学校や幼稚園などの卒業式が続いています。子どもたち、そして親御さん、それぞれの思いを胸いっぱいにしながら、晴れの日を迎えられていることと思います。本当におめでとうございます。
でも、実際にはちょっと退屈するのが卒業式。お偉いさん方の挨拶が続き、それも半端じゃない長さだったり。やっぱり日本人は形式が好きなんだって実感する場でもあります。
そんな卒業式に、時にはサプライズがおきることもあるようです。当地でそれがおきてしまいました。
新潟県立高田高校の卒業式に、Gacktさんがゲストで登場。「野に咲く花のように」を唄い、卒業生たちに熱いメッセージを残したというのです。
Gacktさんは昨年のNHK大河ドラマで上杉謙信役をしたことで、ここ上越とつながりができました。昨年夏、謙信公祭という地元のお祭りにも来られ、馬上からのパフォーマンスを見せてくれました。
新聞の記事によれば、Gacktさんの方から上越に打診があったとのこと。お世話になった上越の人たちのお役に立ちたいと。そして、謙信が愛した言葉「第一義」を校是とする高田高校に白羽の矢がたった・・というのが、今回のサプライズの経過だそうです。
何も知らされていなかった卒業生たちはとても驚き、そして感激したことは想像にかたくありません。良かったですね。
Gacktさんは謙信のセリフをまねてこう言ったそうです・・「運は天にあり、よろいは胸にあり、手柄は足にあり」「おのれの力で夢をつかむのじゃ。みなの者、いざ出陣じゃ!」
そんなGacktさんの力強いメッセージを贈ってもらって、今年の卒業生たちは本当に幸せ。一生心に刻み込まれる卒業式になったことでしょう。
でも、今年の卒業生以外の人たちはちょっと複雑な心境かも。在校生はいっしょに“ライブ”を聴けたのでまだましかな(休んでいた生徒さんは残念がっているでしょうね)。
以前の卒業生は、自分の時にはそんなことがなかったのに・・なんて思っているかもしれません。私の子どもたちもみんな同じ高校の卒業ですが、話をしたらそんなことをつぶやいていました。校舎は昨年すっかり新しくなったばかりですが、その“恩恵”にも浴してもいないので、よけいそんなふうに思ったのかも。
ちなみに私もこの高校の、かなり昔の卒業生。自分の卒業式は思い出せません。何しろ出席していなかったので。大学入学が決まったあと、何もする気にならず、東京でぼーっとしていました。だから私はこのサプライズ卒業式に意見を言える立場ではないようです。
投稿者 tsukada : 2008年03月19日 16:02