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2008年04月06日
木によっては・・
もう満開になっているものもありました。
夕方、お散歩に行ったときの写真です。全体としては二、三分咲きといったところでしょうか。でも、ほとんどのつぼみが咲いているかのような桜もありました。
どちらかというとお歳をとっている木が、先に花開いているという感じです。もちろんその場所の立地条件、日差しなど、いろんな要素があるのでしょうが。
ソメイヨシノは江戸時代に作られた“人工桜”。たった一本のソメイヨシノが、今まで生きています。日本中どのソメイヨシノも、同じ遺伝子であり、もう200年ほどたっています。いわば“クローン桜”。
見た目に若くても、もうそこそこにはお年寄りになっているということです。いつ、どんなことがおきても不思議ではないでしょう。
そして、見た目にもお歳をとっているソメイヨシノはほかの木よりも先に咲くという現象が本当だとしたら・・ソメイヨシノはそとそろ寿命がきているのかもしれません。命の限界を知っているからこそ、早く咲こうとするのかも。
もっとも、ソメイヨシノは生殖能力がありません。樹木が普通に行っている受粉によって子孫を残すという行為ができないのです。そんな意味でも、もうソメイヨシノだけが日本の桜だとして、ソメイヨシノだけを植え続けている方針は、もう考え直す時期に来ています。
あと数十年先に、ソメイヨシノが日本中から一斉に枯れてしまうようなことがあるかもしれません。時期こそ性格ではありませんが、でも寿命の訪れは生き物の常。仕方ないのです。今からその準備を始めておかなくてはいけないでしょう。
具体的には、ソメイヨシノ以外の桜を公園や堤防に植えること。ソメイヨシノの隣でもいい。早めに一定の割合を変えておかなくては、あとで大あわてする時がきっとくるでしょう。
その桜が花を開かせるのは、当然ソメイヨシノとは時期がずれるでしょう。そうすると、お花見の期間が今よりずいぶんと長びくことになりそうです。それはそれで、お花見をたっぷりと楽しめることになりそうです。
誰か、こんな案をちょんと検討してもようとは思いませんか?
投稿者 tsukada : 2008年04月06日 23:52