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2008年05月31日
通信
毎月お送りしている「こども通信」の6月号ができました。今回は少し早めに準備を始め、できあがったのもやや早めでした。
いつもは月末ギリギリになってから仕事をするのですが、次の6月は1日が日曜。週末になる前に仕上げてしまおうと、今週の半ばは全力疾走していました。
院内でお配りしている印刷での「こども通信」も昨日完成。すでに来院された親御さん方にお渡しし、目を通してもらっています。
メルマガの「こども通信」は今日発送しましたし、このHP内にもすでにアップしてあります。どうぞごらんになって下さい。
なお6月号の内容は次のとおりです。
●愚直に生きるということ
●セーフティー・ネット崩壊
●【子どもの救急】胸のトラブル(1)
●【院内検査】診察と検査の関係
投稿者 tsukada : 22:49
晦日
今日は5月の最後の日。「晦日(みそか)」になります。ついこの間、新学年が始まったばかりと思っていたのですが、早いものです。
このところ小学校で運動会がよく行われています。お天気は良いはずの頃なのですが、今年はちょっとはずれているよう。
一つ前の週末は日曜が雨で延期になったところもありました。今日の土曜もまた雨。涙をのんだ(?)子どもたちも多かったかもしれません。明日はお天気が回復し、絶好の運動会日和になりそうです。
今頃はもう床について、明日に備えていることでしょう。てるてる坊主も役にたっているかもしれませんね。
投稿者 tsukada : 22:43
2008年05月30日
いつまで??
今朝の公園でみかけた風景です。藤棚の柱が傷んできたのでしょう、ペンキを塗り替えたようです。公園の施設がいつまでもきれいに保たれることはいいことですね。
でも・・実はこの光景をここ1週間ほど見続けています。最初に気づいたのは先週の後半。毎日のように散歩をしていますが、いつまでたっても「ペンキ塗り立て」のまま。
速乾性のペンキを使えば数時間で乾きそう。普通のペンキでもおそらく2、3日で乾ききるでしょう。1週間もそのままにしておくのはどうしたことでしょう。
ペンキを塗った業者さんは、自分の仕事を最後まで完了しなくても平気? 公園の管理をしている人たちも、きっと毎日巡回していることでしょう。気にならないのかな?
せっかくきれいにしたのだから、公園を訪れた人たちに早く使ってもらったり、見てもらいたい・・そんな気持ちに私はなってしまうのですが。そんなのは余計なお世話? 細かいことを気にしすぎ?
投稿者 tsukada : 18:06
完成間近
「心の相談室」を作る工事は順調に進んでいます。今日はパーティッションが取り付けられました。
4畳ほどの小さな部屋ですが、独立した構造になると、なかなかたいした物です。立派な「心の相談室」がもうすぐ完成です。
家を建てる時によく思っていました。基礎工事の段階では「小さいな」と感じても、柱や壁が立ち上がるとしっかりと大きな物になっていきます。
トイレやお風呂場などはとくにそうです。こんな小さなところで用をたしたり、入浴できるのか心配するほどなのですが、建物ができてくると、ちゃんとした部屋になります。平面という2次元の世界と、立体という3次元の世界の違いは大きいようです。
「心の相談室」は内装を若干手直しする程度で完成です。来週からは大いに活躍してくれることでしょう。
投稿者 tsukada : 17:39
2008年05月29日
院内改装中
ただいま医院2階の一部を改装中です。
このコーナーはこれまで洗濯物干し場として使っていたところ。そこを改装して「第2相談室」を作っています。この一画をさらにパーティッションで囲えば独立した部屋になります。
先月、臨床心理士による「心の相談室」を開設しましたが、これまでは医院の診療スペースの中で空いている部屋を使っていました。しかし相談件数が増加してきましたし、プライバシーを確保するためにも専用の部屋を作ろうということになりました。
そして“白羽の矢”がたったのが、この場所というわけです。診療はほとんど1階で行っているので、ここなら静かに過ごせることでしょう。独立した部屋になるので、中の話し声がそとに聞こえることもないはずです。「心の相談室」にはうってつけの場所というわけです。
今日は壁紙を新しいものに替えました。この建物ができて18年たっています。普段はそれほど古くなったとは感じていませんでしたが、壁紙の汚れをよくみると、年数を感じさせます。
明日はパーティッションを取り付けます。照明などはすでに工事の手配ができているので、来週には「心の相談室」を名実ともにオープンすることができそうです。
外に面する窓もが大きくとってあるので、とても明るい部屋になりそうです。壁紙だけではなく、テーブルやイスも新調しました。それは、当院にとって全く新しい診療分野が始まるには本当にピッタリです。
スタッフである臨床心理士も、小児科医院としては異質の存在なのですが、すでに医院の中にとけ込み、私たちと“二人三脚”の仕事ができる体制が作られています。
「新しい酒には新しい器を」・・そんな言葉のとおりかもしれません。「子どもの心のケア」という新しい仕事にために、新しく「場」を設けました。
ここが、子どもたちやその親御さんの「心の相談」の拠点になっていくことでしょう。これからの進展をとても楽しみにしています。
投稿者 tsukada : 14:55
2008年05月28日
使い回し
このところ「使い回し」という言葉をニュースの中でよく耳にしています。その一つは高級日本料理店での出来事。
お客さんが残した料理を、もったいないからということで別のお客さんに出していたということが発覚しました。調理し直すということで、食品衛生上は問題のない行為なのだそうですが、それにしても老舗の看板が泣きます。
案の定、お客さんは引いてしまったようです。来店者が減り、経営が成り立たなくなり、廃業することになったそうです。
同じようなことを行っている料理店は少なくないだろうな、とも思ってしまうのですが、事実はどうなんでしょう。もしかしたら飲食業界の中では「常識」なのかもしれません。たまたま世間に知れ渡ってしまった、まれなケースなのかも。
その筋では「常識」であっても、一般人の「常識」ではありません。まして「良識」ではないことは言うまでもないこと。そんなことをしていて、自分たちの心が痛まなかったのでしょうか。小心者の私にとってはうらやましいような「強い心」をもった人たちが多いのかもしれません・・。
「使い回し」という言葉は別のニュースにも出てきます。簡易血糖検査の器械を「使い回し」ていた、というものです。
糖尿病の患者さんにとっては、血糖を良い値にコントロールすることはとて大切です。重症になればなるほど、一日に何度も測る必要がありますが、そのたびに医療機関を受診することはできません。自分で簡単に測定できる器具があると便利。ということで作られたのが、今回問題になっている血糖検査器械です。
万年筆のような形をした器械で、中に血糖を測定する装置が入っています。一方が採血のための装置で、その先端には針がついています。測定のたびに針を交換するのですが、自動で行うものもあれば手動で行うものもあります。
いずれにせよ、測定のたびに針は交換が必要ですし、何よりも一人の患者さんだけに使うように設計してあります。やはり感染症を伝染させてしまう可能性があるからです。
針を共有すれば肝炎などを移してしまう危険性が大きいことはご理解していただけると思います。一人の方が肝炎ウイルスを持っているとすると、採血の際に針にそのウイルスが残ってしまいます。次に検査を受ける方が、ウイルスに汚染された針を使うことで、そのウイルスが体内に入り、感染を受けてしまうのです。
日本人は元来B型肝炎のキャリアー(症状は出来ていないけれど、ウイルスを保有している人)が多い民族です。5%ほどの保有率だといわれています。最近はC型肝炎のキャリアーもしだいに増えてきていることも確かです。
日常の生活の中での感染は、ほとんどおきません。血液や体液を介しての感染ですから、医療行為を通してか、または性交渉などを通しておきる場合がほとんどです。握手をしたり、軽いキスをする程度で感染することはありません。
逆に言えば、医療機関では互いに移し合う可能性があることを、たえず注意深くみていく必要がありますし、それを予防するような対策をきちんと実施していなくてはいけません。
採血や点滴などで使う針や注射器は「使い捨て」(ディスポーザブル)であることが、医療関係者の「常識」です・・そう私は思っていました。でも、実は必ずしも「常識」ではなかった、ということが今回の事件ではっきりしました。
話を元に戻しますが、先に述べた簡易血糖検査機は針先を換えても、その先に付いている測定装置は同じです。そこに血液がつくわけですから、当然肝炎ウイルスなどが残留している可能性があることは明らかです。次の検査をするときに、測定装置の残っている肝炎ウイルスが針に逆流し、その針を皮膚に刺すことで体内にウイルスが入っていきます。
同じ患者さんが使うのなら、もともと自分が持っていたウイルスですから、新しい問題はおきません。だからこの器械は同一の患者専用の器具として開発され、使用するようになっています。
しかしこの部分が医療界の中での「常識」ではありませんでした。針を換えれば別の患者さんに使っても問題がないと、勝手に解釈し、実際に使っていました。「器具の使い回し」というのはそういう意味です。
針を換えずに使っていた診療所も問題になりましたが、これは論外。使い方を知らなかったなどと言い訳をしているようですが、器具には「同一患者のみで使用」という意味の警告が赤い文字で大きく書かれています。それでも行っていたわけですから重大な過失であり、ある意味で犯罪行為です。
いずれにせよ、健康になるために行われている医療行為の中で健康を害することが行われていることを、私たち医療従事者は真摯にとらえ、反省すべきはきちんと反省しなくてはいけません。今後このようなことがないよう、一日も早く改められることを願っています。
なお、当院で行っている処置などを見直しましたが、すべてディスポーザブルの器具を使うなど、適切に行われていることを確認いたしました。どうぞご安心下さい。
ところで・・実は一つ疑問に思っていることがあります。今回の報道では肝炎のことはでてくるのですが、HIVの話はでてきません。エイズをおこすウイルスです。もしHIVの感染が起きてしまったら、肝炎以上のダメージを体に与えることでしょう。
ニュースに出てこないのは実際にHIV陽性の方がいなかったから? HIVに感染した人がいなかったから? そうならいいのですが、調べていなかったり、本当は問題が起きているのだけれど公表していない、などということだったら、事態はより深刻です。真実はどうなのでしょうか。気がかりです。
投稿者 tsukada : 23:59
2008年05月27日
マミーズ・ネット
「マミーズ・ネット」というNPO法人が上越市にあります。子育て中のお母さん方をサポートする活動を、しっかり実行しています。
HPには自分たちをこんなふうに紹介しています。「マミーズ・ネットって? マミーズ・ネットは、子育て中の人や子どもたちを支援する活動を通して、子どもの幸せを願うすべての人々が、地域で支えあって子育てしていける社会、および、子どもも大人も性別にとらわれずに生きやすい社会をめざして活動する特定非営利活動法人(NPO法人)です。」
実際の活動はなかなか活発で、全国的にも注目されるような事業もあります。(その具体的な内容はぜひHPを見て下さい)
以前からこの団体とはいろんなところで協力してもらっていますし、ときには協力させてもらっています。
今日はイベントがありました。「おしゃべりしよう!ともだちつくろう! じょうえつ子育て事情講座」と題して、“新人ママ”や上越市に引っ越してきたばかりの方たちなどを対象にしたものです。
いろんなサークルや催し物の情報などとともに、市内で利用できる子育て支援も紹介しています。当院で行っているわたぼうし病児保育室についても、その紹介をしてきたところです。
私(院長)は診療中ででられませんでしたので、代わりに事務長補佐と保育室の主任が行ってきました。持ち時間がわずか1分(!)という短い時間でしたが、多くの方に病児保育のことを知っていただくことができたと思います。
せっかくやっている事業ですから、必要なときには気軽に使っていただきたいと思っています。そのためにはまず知っていないことには始まりません。そして、いざという時に頼りにできるところがあるということを知っているだけで、大きな安心感に包まれることでしょう。
投稿者 tsukada : 12:04
小児救急電話相談(3)
小児救急電話相談について、また悪口ばかりを書いてしまったような気がしています。せっかく始めた事業で、しかもけっして少なくない税金を使っているのですから、もっと使いやすく、頼りになるものに育ってほしいという思いが私にはあります。
とりあえず今行っている事業を、もっと多くの方に知っていただき、必要なときに使ってもらうのも大切でしょう。その使い方をご紹介しておきます。
●電話番号は「#8000」で、全国共通(各都道府県の担当に通じます)
●開設時間は都道府県によって異なります
●都道府県毎の電話番号は厚生労働省のHPを見て下さい(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html)
●東京消防庁では都民向けに「#7119」で小児以外の救急相談にも応じています(24時間)
インターネット上でも同様のサービスがあります。このHPの左側の下にあるバーナをクリックしてみて下さい。「こどもの救急」のHPを見ることができます。
お子さんが急に熱を出すなど具合が悪くなったり、ケガをしたりしたときなど、ご心配なことがあればご利用下さい。
もちろんお子さんの容態によっては、直接「119番」をしたり、病院に連絡をとったりする必要があるかもしれません。でもそんなケースはおそらく数が少ないことでしょう。
まずは電話相談で子どものことをよく知っている看護師などをお話をしていただくことで、解決することは多いと思います。
投稿者 tsukada : 08:58
2008年05月26日
「心の相談室」取材
今日の昼間、地元の新聞社(上越タイムス)から取材を受けました。当院で先月より行っている「心の相談室」についてです。
直接担当してくれている臨床心理士といっしょに、開設までの経過、その目的、利用法など、いろんなことをお話ししました。
記者の方から聞かれるままにお答えしていったのですが、例によって(?)私がしゃべりすぎてしまったようです。専任スタッフより大きな顔をして、偉そうに話していたのではないかと、あとで冷や汗をかいていました。
それはそれとして、記者の方からはとても興味をもっていただき、子どもの心の診療について、つっこんだ質問もいただきました。
まだ開設して1か月あまりですが、すでに利用者もそうとう増えてきています。そして、今日のインタビューのように、その意義に注目してもらえたことを、とても嬉しく思いました。
まだ始まったばかりで、内容も形もまだ固まっていません。根幹はしっかりしたものがありますが、枝葉はこれからつけていきましょう。そして大きな花を咲かせることができればいいな、なんて勝手に想像(妄想?)しています。
記事は今週中には掲載されるだろうということです。楽しみにしてます。新聞に出たら、またこの「院長ブログ」で報告しますので、待っていてくださいね。
投稿者 tsukada : 23:50
小児救急電話相談(2)
新潟県のやり方があまり良くないようなことを書きましたが、もしかしたら県の担当者も困っているのかもしれません。
事業をスタートさせる時には、国からはとにかく始めろという号令がかかってくるが、実際に担当する医師会や小児科医との間で意見の調整がなかなかうまくいかない・・そんな話も聞いていました。
私は単純だから、患者さんに良いと思うことはすぐに賛成してしまいます。後先考えずに始めてしまうのは、もしかしたら悪いクセかもしれないとも思うのですが、医者の全てが同じ立場にたっているわけでもないでしょう。
もしもトラブルが起きてしまったらどうするか。医師はどこまで責任を負わなくてはいけないのか。これで本当に勤務医の負担が軽くなるのか。親御さんが求めていることなのか。・・
確かにその一つひとつを丁寧にクリアーしておかなくてはいけないでしょう。公の機関が行う事業なのだから当然です。石橋をたたきながら慎重にわたることも必要です。
しかし石橋をたたくだけで渡らなくては、その先が開けてきません。もし実際に始めてみて不都合なことがあったら、そこを修正し、より良いものに育てていく・・そんな事業があってもいいのではないか、とも思うのです。
私も含めて県内の小児科医が、ボランティアに近い形で協力しています。確か20人ほどが名簿に並んでいたようです。おかげで“当番日”は数か月に一度くらいで、さほど負担にはなっていません。
でも、今後平日の夜間も実施するなど、事業を拡充するとなると、もっと多くの小児科医が加わってくれなければ、一人あたりの負担は過重になってしまうかも。こんなあたりがネックになっているのかもしれません。
そんなふうに考えていくと、実はこの事業を各都道府県単位で行うことが本当に必要なのか、疑問に思えてきます。電話相談を全国で一か所、大きなセンターを作り、そこで集中して行うようにすれば、一挙に解決しそうです。
それには小児の病気やケガなどについて十分なトレーニングを受けた看護師や栄養士などのスタッフが常駐し、電話相談に応じる。小児科医もつねに待機し、スタッフと常にコンタクトをとれる体制にしておく。
そんなセンターを厚生労働省がきちんと設置すれば、全国の都道府県が困惑しながらなかなかうまく行かない事業を進めている必要はもうなくなります。
これこそ、国が全国を見据えて行うべきだと思うのですが、いかがでしょう。桝添さんに誰か、提言してみてくれませんか!?
投稿者 tsukada : 23:27
小児救急電話相談(1)
一昨日の朝日新聞に掲載された記事です。「小児救急電話相談」という事業が全国で実施されていて、子どもの急病の時などにまずは使ってみてはどうか、という内容です。
子どもたちの病気やケガは急におきるもの。親御さんにとっては心配なことばかりでしょうが、その多くは必ずしも急いでの対応が必要ではありません。
夜間や休日などに病院を利用する“救急患者”の大半は、実は重症ではないという事実があります。勤務医の負担を軽減するためにも、まずは電話で相談してみることをすすめている。それがこの事業の趣旨です。
数年前から行われていますが、厚生労働省が音頭を取り、実際の事業は都道府県が行っています。“温度差”があり、記事によれば富山、鳥取、長崎、沖縄の4県では未実施だそうです(長崎県はこの6月から実施予定)。
各県で一か所“ステーション”を作り、そこで看護師さんらが電話対応する方式が多いようです。小児科医もかかわっていますが、直接電話にでることはあまりなく、もっぱら看護師さんへのアドバイス役をしています。
具体的な実施方法などは各都道府県でそうとうのばらつきがあるようです。また全ての都道府県で、時間外や休日に必ず電話がつながるわけではありません。
例えば私の住む新潟県では土曜、日曜、祝日の午後7時〜10時だけ。平日の夜間は全く実施していませんし、土日などの昼間も電話をかけてもつながりません。
実は私は昨日、この電話相談の担当でした。県庁から送られてくる専用の携帯電話を傍らに置き、家で過ごしていました。3時間の間で私がアドバイスをしたのは1件だけ。看護師さんが自力で対応してくれているケースが多いのだと思っていたのですが、終わってからお聞きしたところでは、相談の事例は全部で2件だけだそうです。
私は年に数回、この仕事をしていますが、多くても数件どまりというのがいつものことです。正直に言って、ほとんど利用されていない、というのが実態でしょう。
困った時だけに利用してもらうのだから、利用が少ない方がいいことだ・・そんな声も聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか。
当院も独自に電話相談を行っています。当院にかかっている患者さんが、夜間などで急に具合が悪くなった時などに、まずは電話で相談できるようにしてあるものです。一日あたりおおよそ3件の利用があります。
件数は同じようにも見えますが、格段に違うのだということがお分かりいただけますでしょうか。一方は全県の子どもたちが対象であり、他方は当院をかかりつけにしている子どもたちだけ。ベースになる人口は何桁も違っています。
それに当院の事業は年中無休。一日あたり3人でも、月に100人強、年にすると千数百人の相談に応じています。新潟県が行っている事業は・・週に2日ほどで、年では100日程度です。利用の延べ人数は多くても数百人でしょう。
たった一つの医院が行っている事業が、県の公的な事業の数倍利用されている現実があります。それも、電話相談に要する費用の一切を、医院からの持ち出しで行っています。
この事実を前にしても、まだ「利用が少ない方が良い」と言えるでしょうか。せっかくの事業が活用されていないのは、実はニーズ(必要性)に的確に答えられない事業内容だからではないのでしょうか。
当院の電話事業はノンストップです。診療時間中をのぞく全ての時間帯が対象です。いつでも、どんな時でもつながります。その使いやすさが、一定の利用を生んでいるのだと思っています。
新潟県の事業が始まる際に、ある会議で県の担当者にお話をしたことがあります。最初のスタートは大切だけど、それをさらに向上させていくことはもっと大切。必ず見直しをしながら、事業を継続していってほしい、と。
機会があれば、ぜひもう一度、同じことをお話ししたいという気持ちです。もっとも、相手に聞く耳があれば、ですが。
投稿者 tsukada : 20:40
2008年05月25日
スポーツクラブでの出来事(2)
週末の2日間、スポーツクラブに通った私です。今日もちょっと困惑したことが・・。
プールで泳いでいる途中、作業服をきた男性がプールサイドを歩いてきます。スタッフの方ではないことはすぐに分かりました。入ってくるドアも、普段は締め切ってあるところで、外に通じるところ。
違和感を感じ、監視役のスタッフを探しましたが、見つかりません。その男性はそのまま歩いていき、プールサイドにあるサウナ室に入っていきました。数分後にそこから出てきて、入ってきたドアからまた外に。
昨日はサウナ室は「調整中」と書いた張り紙があり、使用できなかったので、その「調整」に来ているのでしょう。でも今日はその張り紙もなく、普通に使える状態のはず。私はたまたま昨日も来ていて、多少の事情を知っているから、そう推測することができたけれど、他の利用者には分からないはずです。
10分ほどするとまた別の男性が、同じように外から入ってきて、またサウナ室に入り、そしてまた出て行きました。この時にもスタッフはプール内に不在。
神経質だと言われるかもしれないけれど、私にはこの事実が気になって仕方ありませんでした。スタッフに見守られて安心して施設を利用できるというのは、絶対に必要な条件です。明らかにスタッフではない方が、プール内に自由に(?)出入りでき、それをスタッフが関知していない・・。
頭をよぎる事件があります。あるスポーツクラブでの銃乱射事件です。私が入会するとき、スタッフの方とこの事件のことを話題にした時、その方は自分たちにとってもとてもショッキングだったとお話されていました。
今日のことは男性である私ですら「あれ?」と思うのですから、女性の方にとってはさぞ不愉快であり、不安に覚えることでしょう。クラブの側には、利用者の安全と安心を確保する役割があります。それをきちんと果たしてもらわなくては。
ということで、プール脇の事務室に顔を出し、そこにおられたスタッフの方にお伝えしました。この時にもプールサイドには係の人が誰もおられなかったので。
その方がいうには「入館証を渡してある」「そのためにスタッフがプールサイドにいる」とのこと。私が抱いた問題意識をうまく伝えることができませんでした。
具体的な提案もしました。工事中はそとに通じるドアの近くにスタッフが必ずついていてほしいと。そうすれば、利用者はスタッフが了解している方なんだと安心することができるから。
多少は理解してもらえたかな・・そう思ってまた泳いでいたところ、さきほどの同じ“現象”がまたおきました。作業の方が二人入ってきたけれど、スタッフはドア付近にいないどころか、プール内にも不在。困ったことです。
口うるさいクレーマーだとでも思われたのでしょうか。これくらい、何の問題もないと思ったのでしょうか。本当のところは分かりませんが、現に外部の人が入ってくることで不安に思っている利用者が少なくとも一人はいるということを、ただちに解決すべき問題だとは思わなかったのは事実です。
外部の人でも許可証をもっていれば大丈夫という話だったので、近くを通ったときにまじまじとお二人を見ましたが、私にはその許可証は見つかりませんでした。まさか、利用者が疑問に思ったら自分で「許可証をお持ちですか?」と聞けとでも??
こういったケースでもそのほとんどは事件や事故になることはないでしょう。でも万一のことがあります。残念ながら私たちの社会には「悪意を持った者」もいないとはいえません。普通の人でも、何かのきっかけで「悪意」を抱くかもしれません。
事故がおきることもあるでしょう。可能性が少なくても、ゼロではありません。
(こんなことを言うとうるさく思われるかもしれないな。でも、私が言わなかったら、他の誰も伝えることはないかも。今日は私が不快に思っただけですんだけれど、同じことがまたおきたら、とくに女性の利用者もイヤな思いをするにちがいない。)
自分の心の中で自問自答してみて、やっぱり伝えるべきだと思い直してお話をしました。でも、そのあとの経過をみても、けっきょく重くはとらえてもらえなかったようです。残念です。
安全はもうすでに十分に確保してあるのかもしれません。でも利用者には「内部のこと」は分かりません。具体的な経験を通じてだけ、「ここまで気をつかっているし、対策を講じているから大丈夫なんだ」と安心できるようになります。
毎日の出来事の中には多くの問題が出てきます。それを上手にすくい上げ、その一つ一つを丁寧に解決していくことはけっしてマイナスにはなりません。逆に、きっとより良い仕事やサービスができるようになるはずです。
今日のような問題を真っ正面から取り上げてほしいものです。改善へのぜっこうのチャンスを、みすみす逃してしまったら、もったいないです。
ええ? スイミングプールのことだから「水に流す」ですって? お後がよろしいようです(^_-)
PS 文字で書いていると、このスポーツクラブを一方的に非難しているように思われるかもしれませんが、けっしてそんな意図はありません。設備もすばらしく、スタッフの方もみなさん、優しく丁寧に対応して下さっています。運動したことのない私が夢中になって通い続けているくらいですから。
投稿者 tsukada : 21:11
スポーツクラブでの出来事(1)
このところスポーツクラブに通っています。元来運動が苦手で、体を動かすのも嫌いな私にとっては革命がおきたよう(^^;)
周りからは三日坊主で終わるでしょうという“温かいご声援”をいただきましたが、今のところは続いています。とりあえず今月分の会費は元をとったかな?
そのスポーツクラブで昨日あったこと。雨が降っていましたが、気にせずにそのままスタスタと入っていったら、玄関でツル・・。少しスリップしただけで、転ぶほどではありませんでした。
その様子を真っ正面にいた二人の受付の方に見られてしまいました。自動ドアがあいた瞬間に私がコケそうになったのですから、面白かったことでしょうね。クスッと笑うのが見えてしまいました。私は恥ずかしくて、何事もなかったように入っていきましたが。
大きな声で笑われたのでもないし、私をバカにするような様子も見られなかったので、そのことをあまり問題にするつもりもありません。かわいいお嬢さん方でしたので、許してあげましょう。
その後、いつものようにプールで泳いでいたのですが、冷静になって考えてみると、別な問題が存在していることに気づきました。「来館者が転びそうになった」という事実を、クラブのスタッフがどうとらえるだろうか、という点です。
玄関から受付前の床は大理石のように白く、ピカピカに光っています。とてもきれいでゴージャスな雰囲気が演出されていますが、しかし安全面ではどうでしょうか。雨で濡れていると、すべりやすいと問題があります。
クラブには子どもたちも通ってきています。走り回るのが子どもたちの習性。すべって頭を打ったりしないか、心配です。
お年寄りの方もスイミングに来られていました。もしものことがあると・・骨折してしまう恐れも。頭部の打撲では硬膜下血腫をおこしていまうかも。大腿骨の骨折をきたすと、残された人生を寝たっきりですごす可能性もあります。
雨の日だけではありません。ここは雪国。冬になれば雪が長靴などの下についたまま館内に入ってくることも考えておかなくてはいけません。
設計の中にどんなコンセプトがあったのかどうかは分かりませんが、少なくとも床については安全面での考慮が十分ではなかったことは確かでしょう。
すべりにくい床材に変更することはお金のかかることではありますが、いずれ必要でしょう。事故がおきてしまっては遅いのです。
そんなことを、私の「転倒ニアミス事故」から学んでくれれば、私が恥ずかしい思いをしたのも役にたつのに・・などとも思ってはみましたが、おそらくそれはむりでしょう。転びそうになった人がいたことも、きっと話題にもならなかったかもしれません。
帰り際、受付には入るときに出会った方はおられませんでした。そのまま帰ろうとも思いましたが、やはり伝えておくべきと考えて、別の方に経過をお話ししました。
さらに、お金をかけずに今すぐできる方法・・足ふきマットを入り口だけではなく、玄関から受付までひいてみてはどうだろうか、という提案もしてみました。
「上の者に伝える」という前向き(?)のお返事をいただきましたが、さてどんなふうに伝えられ、議論されたでしょうか。
今日も雨模様でしたが、とくにマットが多くひかれたりはしていませんでした。前を向いた議論は、なかったようです・・。
私は、今日は恥ずかしいことにならないよう気をつけて歩いていました。私にとっては教訓は生きているのですが(-_-)
投稿者 tsukada : 19:46
2008年05月23日
運動会前夜
今週末は運動会という小学校が多いようです。今日は金曜日なので、明日・明後日とゆっくり休んでね!とお話するのですが、運動会があるのでそれまでに何とかならないか、という話される親御さんが少なくありません。
子どもたちの間ではウイルス性胃腸炎や溶連菌感染症、マイコプラズマによる気管支炎・肺炎など、いくつかの感染症が流行しています。さほど重症ではないけれど、点滴治療をすることがここ数日多くなりました。
それぞれのお子さんの「事情」がありますし、それに応じてあげることもまた大切なこと。
症状が重いお子さんには「ドクター・ストップ」をかけています。でも、それほどではないお子さんは、できれば行事に参加させてあげたいので、ギリギリまで点滴をしたり、薬や治療を工夫しています。
でもあんまり無理をして、病気をこじらせたりしないでほしいです。これ以上は、親御さんがお子さんの様子をみながら判断してもらうしかないですね。
さあ、みんな! けがをしたりしないように気をつけて、元気に過ごして下さいね!
投稿者 tsukada : 17:05
真夏日?
日中は暑くなりました。医院の中にずっといるので外の様子が分かりませんが、きっと気温はそうとうあがっているのでしょう。“真夏日”かも。
診察室の中は午後からぐんぐんとあがってきました。西側に向いているので、午後からの日差しが窓から入り込んできます。今は30度ほど。
湿度も高いのか、ムシムシとした感じ。窓をあけて、外の空気を入れてみました。入ってくる空気はさわやかでした。
エアコンをつければもっと快適になるでしょうが・・もう少しの間はガマン! 先日見た電気料金が、あまりに高くてビックリしています。
エコにもなりますので、少しは節約することにしましょう。でも・・暑がりの私はすぐにネを上げるかもしれませんが・・。
投稿者 tsukada : 16:58
2008年05月21日
「わたぼうし」看板
当院に併設しているわたぼうし病児保育室に、新しく看板を作っています。そのデザインがほぼまとまりました。
なかなかカワイイでしょう(*^_^*) 「わたぼうし」のイメージを優しく描きこんでもらいました。デザイナーの方には何度も作り直してもらいましたので、きっと大変な作業だったことでしょう。私の“わがまま”に付き合ってもらい、感謝です。
横幅1.5メートルほどの大きめの看板を、園舎の外に立てます。来月が保育室の「設立記念日」ですので、それには間に合わせたいなと思っています。
完成するのが、今からとても楽しみです。
投稿者 tsukada : 12:18
2008年05月20日
働くミッキーたち
(当院のフィギアーより)
投稿者 tsukada : 11:08
2008年05月19日
巨大災害
先週、中国で巨大地震が発生しました。その被害のあまりに大きな様子が、連日テレビなどで報道されています。日を追ってその甚大さが明らかになってきました。
想像を絶する状況で、絶望に打ちひしがれた人たちがとてつもなく多くおられることを思うと、心がひきちがれそうになります。
ミャンマーでもサイクロンによる災害があったばかり。こちらも尋常ではない被害が出ています。
巨大な災害が地球に繰り返し襲いかかるという脅威に、背筋が氷るような思いをいだきます。と同時に、その犠牲になっているのは大半が普通に生活している民衆だということを改めて知らされました。
何が悪いのでしょうか。どこをどう変えればいいのでしょうか。今この時代をともに地球上に生きている全ての人たちが、安心して安全に暮らしていけるためにはどうすればいいのでしょうか。
投稿者 tsukada : 22:20
2008年05月18日
Bones
アメリカのテレビドラマにずっとはまっています。『ER(緊急救命室)』が始まりでした。もう10年以上前から。設定がとてもリアルで、医者の私が見ていてもワクワクします。
最近面白いと思って見ていたのは『Bones』。DVDのレンタルが待ち遠しかったです。数日前にシーズン1を全部見終わりました。
法人類学者のテンペランス・ブレナン (Temperance Brennan) 博士が主人公。専門は「骨から人物を特定すること」。骨を見ただけでやっているスポーツ、どんな物を持っているのかわかる・・。
相棒がシーリー・ブース (Seeley Booth) 捜査官。FBIの殺人捜査班の特別捜査官。元陸軍スナイパー。テンペランスのことを大抵は「BONES(ボーンズ)」と呼んでいる。
これもけっこうリアルな話。医療そのものではないけれど、法医学や犯罪捜査にも興味がある私には最高のドラマです。
今回DVDでリリースされたのはシーズン1ですが、シーズン2は今秋には見ることができそうです。早く見たいです!
ところで私も少しは骨に関係した仕事をしています。
これは医院で撮影した手のレントゲン写真。『Bones』の設定とは違って、生きている患者さんの骨の写真ですが。この写真を分析し、骨の年齢を推測します。年齢より小さすぎたり、大きすぎるようなお子さんが、正常な発達なのかどうかを知ることができます。
そして何センチまで身長が伸びる可能性があるかも、分かります。私にとって“Bones”は、これから成長を続ける子どもたちの、大人になってからの姿を想像するものになっています。
投稿者 tsukada : 20:23
2008年05月17日
「わたぼうし」掲示板
待合室にわたぼうし病児保育室専用の掲示板を設けています。今回、掲示を一新してみました。
すでに利用されている方は保育室の様子はもう分かっておられるでしょう。でも、医院に通院中の親御さんの中にも、保育室のことをご存じない方がわりといらっしゃるようです。
そんな方々に、わたぼうし病児保育室のことを少しでも知っていただこうということで、こんな掲示を作っています。今回は、先日行われた「にこにこ広場」の様子を写真付きで紹介しています。
ところで・・わたぼうし病児保育室という子育て支援の強力な“武器”がすでにあり、気軽に(そして低価格で!)ご利用いただけるシステムがすでにできあがっています。遠慮なく、大いにお使いになっていただきたいと思っています。
ウワサでは聞いているけれど、どんなところで、子どもたちがどんなふうに保育されているのか、保育士はどんな人で、保育の内容はしっかりしているのか? 病気で具合の悪い子どもを預けて本当に大丈夫?? そんな疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
「百聞は一見にしかず」。ぜひ保育室を見に来てください。いざという時にしっかりとサポートされることに確信を持っていただけることでしょう。
見学はいつでもかまいません。保育士が丁寧にご説明いたします。あらかじめお子さんにも保育室や保育士に慣れていただいておいたほうがいいですので、お子さんとご一緒の見学も歓迎ですよ。
投稿者 tsukada : 23:59
病児保育
今日の朝日新聞で、病児保育のことが取り上げられていました(家庭欄)。
内容についてはとくに新しいことはありません。詳しくは新聞をご覧下さい。
でも嬉しいです・・私たちが取り組んでいる病児保育を、真っ正面からまじめに扱っていただいたことが。
当院のように、行政からいっさいの援助がいただけていない中でも前進を続けているところもあるということを、多くの皆さんにもっと知っていたもらいたいという気持ちがあるからです。
投稿者 tsukada : 19:30
2008年05月16日
黒柳徹子さん
昨日の「院長ブログ」で紹介した黒柳徹子さんといえば、最近よくお名前を聞きます。パンダのリンリンが亡くなってから、いっそうです。
黒柳徹子さんは「日本パンダ保護協会」の名誉会長をされています。そのパンダ好きは有名です。彼女が中国からまたパンダをもらい受けようと運動しています。
先日、本屋さんで見つけた本です。
パンダの写真もたっぷりと載っていて、思わず買ってしまいました。
さて、日本にまたパンダが来てくれるでしょうか? 日中友好のシンボルですが、どうも雲行きが怪しいです。毒入り餃子事件、チベット問題・・。先日はパンダの生息地である四川省で巨大な地震がおき、その被害の様子も心配です。
PS 黒柳徹子さんの人形よりも、パンダのぬいぐるみの方がずっと可愛いですね。T製薬会社さん、パンダにかえませんか? それとも黒柳さんにパンダの着ぐるみを着せるとか(^_-)
投稿者 tsukada : 18:16
2008年05月15日
ジェネリック医薬品
医薬品にはいろんな種類があります。「先発品」といって、大手製薬会社が開発した新薬をしばらくの間使用していますが、その製造特許などが切れると「後発品」という製品がでてきます。
すでに製造のノウハウは公開されているので、安いコストで作ることができます。医療費を安くすることにつながる、ということで、厚生労働省は先発品から後発品に切り替えて使用することを医師や薬剤師に勧めています。
「ジェネリック医薬品」というのはその後発品のこと。最近よくTVや新聞などでその名前を見かけるようになりました。販売名に一般的名称(Generic name)を使うことが多いことから、そう呼ばれています。
その代表的メーカーの一つが東和薬品で、黒柳徹子さんをイメージ・キャラクターに使っています。この会社からいただいた販促品がこれ。
う〜ん、かわいいと言っていいのか・・(^^;)
当院でもジェネリック医薬品の使用が多くなりました。製品によっては先発品より味や飲みやすさに工夫がしてあるものもあります(抗生物質はとくに苦みを抑えてあるかどうかが決め手)。濃度を濃くして、一回の服用量を半分に減らしている後発品もあります。
当院は院内処方ですので、医薬品の採用にあたっては味などを私たちが確かめています。メーカーからは「子どもにも飲みやすくなりました!」と宣伝されても、実際に“味見”してみると、そうではないこともあります。逆に宣伝していないけれど、けっこう“イケル”のもあります。
そしてジェネリック医薬品を採用することで、医療費負担が少しでも軽減されることは、保険財政や国にとっても良いこと。もちろん患者さんの負担も少なくなります。
良いことずくめのようなジェネリック医薬品ですが、日本ではまだそれほど普及していません。医薬品を選ぶ医師の立場からすると、どうしても後発品の品質に心配があります。企業が大きければ全て良いというわけではありませんが、安全性はどうだろうか、医薬品の情報はきちんと伝えてくれるだろうか、安定して供給されるだろうか・・。
忙しい診療の場面でそんな心配を一々しなくてはいけないとなると、後発品の採用に二の足を踏んでしまいがちになります。先発品と同じように使えるまでは、まだしばらく時間がかかるかもしれませんね。
投稿者 tsukada : 19:02
2008年05月13日
心の相談室
塚田こども医院では専任の臨床心理士による「心の相談室」を開設しました。
お子さんの発達などで気になることがある方はご相談下さい。また、子育て中の親御さんについても、とくに育児の中でご心配なことがあればご相談をお受けいたします。
市内で初めて小児科に併設された「心の相談室」をどうぞご利用下さい。
●スタッフ:臨床心理士(財団法人「日本臨床心理士資格認定協会」認定)
●相談内容:お子さんの「心」の相談、親御さんの悩みなど
●対 象:15歳くらいまでのお子さんと親御さん
●日 時:月曜午前9時〜12時(初回60分、2回目以降30分)
※日時はご希望により変更が可能です
●利用方法:予約制(医院受付にご連絡下さい)
●料 金:自費で初回2,000円、2回目以降1,000円(税込)
※診察の上で必要な場合は保険を使用することがあります
投稿者 tsukada : 11:41
2008年05月12日
ブログ1,000本!
この「院長ブログ」を書き続けて、とうとう1,000本の大台に乗りました。ブログという形をとったのが2005年03月11日ですので、3年ほどで達成です。
それ以前は「日誌」をこのHP内で書いていました。HPを始めた1999年当初より続けていましたので、それも合わせると・・どれくらいの数になるでしょう。数えたことがないので分かりませんが・・9年弱、年間300本とすると2,700本くらいになるでしょうか。
ブログは今やインターネット上では普通の存在になりました。私が始めた当初はまだ物珍しかったかも。というより、私が知らなかっただけかもしれませんが。
「院長ブログ」にはいろんなことを書かせていただいています。軽いものから重いものまで。趣味や愛犬のことから医療や政治のことまで。同じような題材を繰り返し書いている場合もあり、もしかしたら「また同じ話だ・・」と思われることもあるかもしれませんね。
日常の中から私が感じ取った問題を扱っているつもりですが、それがあまりに大きくて、書き切れていないものもあります。医療崩壊のこと、小児科医不足のこと、政治のこと、消費税のこと、少年犯罪のこと、裁判員制度のこと・・。深い内容を書くときには1本に1時間以上かかるので、なかなか思い切って書き始めることができないでいます。
そう考えると「院長ブログ」が1,000本になっても、まだまだ書き足りていないもののほうが多いようです。「生涯現役小児科医」をめざす私ですので、いっしょに「生涯現役ブロガー」でいようか、などとも思っています。
これからもこの「院長ブログ」をよろしくお願いいたします。
投稿者 tsukada : 22:26
AED
今日は医院スタッフのミーティング。緊急時の救助法についての研修会を行いました。
“人形”を使い、心肺蘇生の方法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を実習。これまでも何度か行っていますが、実際に手を使い、体で覚えることで、いざという時に役立つでしょう。
もしも急に倒れた人がいたら・・呼吸や心臓の動きを確認し、心肺停止の状態であればただちに蘇生を行う。そのタイミングは一刻の猶予も許しません。そして、どこで誰がその状況に遭遇するかも分かりません。ぜひどなたでも実施できるように訓練を受けておいてほしいと思います。
当院に勤務するスタッフには、その方法をマスターしておくことを求めています。やはり医療機関に勤務しているのですから、一般の方よりも期待される度合いは大きいでしょう。
必要な蘇生処置をしても亡くなってしまうことがあるかもしれません。病気の種類や程度によっては救命できないこともあるでしょう。残念なことです。
でも、もしただちに蘇生処置をしていたら救命できたはずの方が、何も対処されないために命を落としてしまったら・・。それこそがもっとも残念な結果であり、無念なことです。
ほとんどの方はプロではないわけですので、その方法が完璧でなくても仕方ありません。それでも、必ず蘇生のための処置を行ってください。傍観者になってしまうことが最も問題なのです。
※最近多発している「硫化水素による自殺」では周囲の方に重大な危害が及びますので、ぜったいに近寄らないでください。腐った卵のような臭いがしていたら、すぐにその場を離れ、あとは救急隊や警察に任せてください。
職員には「何か困っている人がいたら、見過ごさないように」と話していますし、私もそれを実践しているつもりですが、こと「硫化水素」についてだけはその例外です。
周囲を平気でまきこむような危険な自殺方法がブームのようになっていることに、憤りを覚えます。早く目を覚ましてください!
投稿者 tsukada : 17:33
2008年05月11日
夏から冬へ?
ここ数日気温が下がっています。昨日の夜からは当地も雨になり、今朝は肌寒さを覚えたほどです。
先月は高気温が続き、GW中に30度を超える真夏日にもなったというのに、今日は10度前後。一挙に20度ほどの気温低下は、やっぱりこたえます。
北海道では30度ほども下降し、雪が降ったところもあったようです。そんなニュース映像が流れていました。
我が家も今日は薪ストーブの再登板。今シーズンはもう終わりと思い、先日きれいに掃除やメンテナンスをしたばかりでした。この“寒さ”で、もう一度暖まることができました。
薪ストーブ好きの私にはうれしいことなので、今日のお天気に個人的には感謝です(^^;)
当地ではもうそろそろ田植えの時期です。この寒さが続くと、稲の生育に心配かも。お天気のことは分からないですね。
投稿者 tsukada : 20:09
今日は母の日
ミッキーやミニーたちもお祝いしています(^^)/
投稿者 tsukada : 15:46
2008年05月10日
にこにこ広場
多くの方に参加していただき、とても楽しんでもらいました。いつもは「病気の子どもたち」しかいない保育室ですが、今日は病気ではないので、大いに体も動かして遊んでもらいました。
元気いっぱいに子どもたちから、私たちも元気を分けてもらえたようです。
投稿者 tsukada : 13:18
2008年05月09日
あすは「にこにこ広場」
当院に併設しているわたぼうし病児保育室がお送りする“お楽しみ会”。今年度は名前をかえ、「にこにこ広場」になりましたが、これまでと同様、子どもたちに楽しんでもらえる会を考えています。
お近くの方、ぜひ親子そろってご参加下さい。
投稿者 tsukada : 18:30
満開!
お花のきれいな季節になりました。当院のまわりも、いろんなお花が咲いています。
医院裏手に小さな公園を設けていますが、その中でツツジが咲いています。満開です。
外来に来られたときは、少し休んでいってください。
投稿者 tsukada : 14:20
2008年05月07日
連休あけ
GWがあけ、今日は久しぶりの外来。予想通り、多くの患者さんが来院されました。当院は水曜は午前のみの診療になるので、半日でほとんど一日分の診療をすませました。
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)がそうとう流行していたのですが、今日の印象では少し下火になったようです。長いお休みに入ると、子どもたちの感染症流行が落ち着くことが多いので、そのせいかも。
でも今日からまた集団生活が始まります。これからまたどうなっていくのやら。“はやり病(やまい)”の予想はなかなかつきませんね。
昼食をとるひまもなく、午後は近くの保育園に出かけてきました。嘱託医をしている園で、春の健診です。元気な子どもたちに囲まれて、しばし忙しさを忘れていました。
小児科医は子どもたちの元気さに癒されるものなんですよ。
投稿者 tsukada : 23:59
2008年05月05日
子どもの日
ご機嫌が良かった(良すぎた?)お天気も、今日は少しななめに。曇り空が広がり、夜は雨になりそう。気温は少し下がりましたが、湿気が強く、かえって過ごしにくくなったようです。
今日は「子どもの日」。GW後半4連休の3日目になります。そろそろ連休疲れは出ていませんか?
私は休日診療所に勤務です。連休のど真ん中にお仕事。カレンダー通りにしか休めないと思っていましたが、実際はカレンダー以下・・。それも開業医の生活の一部と知っていてください。
今日の休日診療所は具合を悪くした子どもたちでいっぱい。急性胃腸炎がまだ流行中で、吐き気が強く脱水状態になっているお子さんが少なくありませんでした。点滴治療もそうとうの数をしました。
休日診療所の役割は応急診療です。軽症の患者さんを診療し、ある程度重い患者さんは病院に紹介します。いわば“振り分け係”(専門用語では「トリアージ」といいます)。こういった仕組みがないと、多くの時間外患者さんが病院を訪れ、勤務医の負担がさらに加重になってしまいます。
その意味では休日診療所では重症度の見極めをすればよく、点滴治療などの処置は病院にお願いしてもいいのですが・・。でもせっかく小児科医がいるのですから、病院の先生にお願いしなくてもある程度のことは対応してあげたい。
ということで、とくに午前中は点滴治療が多くなりました。点滴用のベッドが足りなくて座ったり、お母さんにダッコしながら点滴をしたりと、患者さんには申し訳ない状態でしたが、でもみんなある程度具合が良くなって帰ってもらえたようです。
脱水患者への点滴治療は、私の外来ではごく普通のこと。休日診療所でも最近、それができるようになったのは看護師さんの体制ができてきたからです。医者だけではなかなかできませんが、慣れた優秀な看護師さんがいてくれれば“鬼に金棒”です!
私が勤務する日には、病院の先生方に少しは仕事の負担が軽減できているといいのですが、どうでしょう。
ウワサでは某病院の救急外来で休日診療所の勤務医師を把握していて、私の出番の時には問い合わせてきた患者さんに伝えているのだとか。ほかの先生の日より受診患者が多いという話もあります。“逆紹介”してもらっているのだとしたら、光栄です。私も世の中の役にたっているということですね。
ともあれ、「子どもの日」に子どもたちのために仕事ができ、嬉しいです(本心??)。明日一日休んだら、また普通の診療が始まります。具合の悪い子も多いと思いますが、もう少し待っていてくださいね。
投稿者 tsukada : 16:33
2008年05月04日
真夏日
このところ暑い日が続いています。7月上旬のお天気だとか。今日はさらに気温が上昇し、午前中に31度以上。“真夏日”になってしまいました。
愛犬との散歩は日中は暑くてムリ。人間よりも地面に近く、路面の高熱が悪さをしてしまいそう。我が家のコーギは足が短いからよけいです(^^;)
散歩は朝早くか夕方。まだ公園に訪れる方は少なく、とくに犬にあまり出会わないのが“犬嫌い”の我が家の犬にはちょうどよいようです。
お堀のアヒルにはときどき出会いますが、犬ではないのでこちらは大丈夫。向こうは逃げていきますが。
公園からは遠くの山が見えます。妙高山という郷土の名峰です。
まだ雪をいただき、冬姿のまま。あと2か月ほどすればこの雪も溶け、夏山にかわっていきます。
夏はもうそこまで来ているのですね。
投稿者 tsukada : 19:56
2008年05月02日
もうすぐ子どもの日
当院のミニ・コレクションより
投稿者 tsukada : 21:07
2008年05月01日
今朝の公園
散歩の途中でシラサギに出会いました。
投稿者 tsukada : 13:30