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2008年06月30日
月末恒例
私は自家用車で通勤しています。家に帰る途中、普段は空いている道路が多少渋滞気味。その先で見た物は・・ガソリンスタンド前に並ぶ自動車の列でした。
来月からまたガソリンの価格が上がるので、その前に給油をすませておこうということなのでしょう。通勤の帰りとしては遅い時間だったのですが、多くの自家用車が車道の左側をおとなしく並んで待っていたのです。
月末恒例のGSラッシュ。ガソリン価格はいったいいくらまで高騰するのでしょう。
地方では公共交通機関が発達しません。通勤、買い物など、生活の“足”は自家用車に頼らざるをえない状況。このままガソリン価格が上がり続ければ、仕事にも出られなくなってしまうかも。
来月からは多くの生活必需品の値上げが予定されているとか。このままでは生活そのものが成り立たなくなります。この不安感を、政治家はどれくらい感じているのでしょう。そしてどれくらい真剣に取り組んでいるのでしょう。
投稿者 tsukada : 21:23
6月が終わります
6月最後の日・・今日で一年の「約半分」が終わります。
正確には、「31日」の月が前半に3回、後半が4回、さらに2月が28日または29日と短く、絶対的に「前半<後半」の構造ができあがっています。大昔、暦を制定するときにできあがったのだそうです。
したがって、本当に1年の半分が終わるのは数日先になるのですが、そんなことは誰も気にしていません。月の単位で考えておくだけで、普通は十分です。
新潟の梅雨入りは例年より遅く、さらに雨の少ない「空梅雨」が続いていました。やっと昨日は雨になり、梅雨らしいお天気でした。
でも九州や西日本は大雨で大変とのこと。東京も6月の雨量はずいぶんと多かったようです。世界地図の上では狭いと思える日本ですが、気候は一色ではないものなのですね。
地震で大きな被害のあった岩手・宮城でも雨になっているようです。二次災害がおきないか心配ですし、災害からの復旧がさらに遅れてしまわないか気をもみます。
雨は必要ですが、できれば平均に降ってほしい。集中豪雨などにならないことを願っていますが・・人間の思うとおりにならないのが自然の姿なのでしょう。
投稿者 tsukada : 20:10
2008年06月28日
小学校でお話
私が校医をしている小学校で、子どもたちと親御さんへお話をしてきました。
今日は学校保健委員会の行事がいくつか行われていました。私が学校に到着すると、金管マーチング演奏の真っ最中。遠い昔(中学生のころなので、もう40年近く前)トロンボーンを吹いていたことを思い出しました。
次はカルタ取りをしながら、健康作りについて学ぼうという催し。体育館いっぱいに、元気な子どもたちの声が響いていました。
そのあとが私の出番。「寝る子は育つ!」のテーマどおり、眠っていた子どもたちの姿もちらほら。素人が話をしているのですから、それも仕方ないでしょう。
ギターを持ち込んで、私の唯一の持ち歌「またあした元気になれるから」を歌いました。眠気覚ましにはちょうど良かったかな。
途中から子どもたちが手拍子をしてくれました。こんな経験は初めて。とっても嬉しかったです。
学校からの帰り・・ちょっと寄り道をして、海岸に行ってみました。まだ海水浴シーズンではありませんが、海辺で遊んでいる子どもたちもいました。
お腹も空いてきたので、おにぎりをほおばりながらしばしボーッとしていました。10分ほどいたのですが、少し元気に。何もしないことも、また大切なのですね。
投稿者 tsukada : 20:33
2008年06月27日
体験学習
今週は二人の中学生が医院に来ていました。学校の授業の一環で、大人の職場を体験するという学習なのだそうです。
月曜から連続5日間。診療の様子だけではなく、当院に併設している病児保育室でも保育士といっしょになって子どもたちの世話をしてもらいました。
きっといろんなことを吸収できたことでしょう。将来の「夢」に向かって、一歩前に進むきっかけになってくれればいいな、と思っています。
今日は体験学習の最後の日。「修了証書」をお二人に渡して労をねぎらいました。
記念写真にも収まってもらいました。こうやって並ぶと、孫のよう??
投稿者 tsukada : 18:48
2008年06月26日
困っています
私は今、少々困っています。明後日、ある小学校で話をすることになっているのですが、その内容がまだまとまりません。
与えられたテーマは子どもたちの健康作り。とくに最近はゲームを長時間していて、睡眠時間が少なくなるなど、子どもたちの生活面で心配なことがある、ということでした。
体の健康作りは小児科医である私の得意分野。社会的にも問題になっている「ゲーム脳」を話題にしながら、どんなふうに生活してほしいか、お話をするつもりです。
問題は対象。小学校の全児童・・1年生から6年生までがいっしょに私の話を聞くことになっています。さらの親御さんも参加しているのだとか。
う〜ん、と思わずうなってしまいそうです。誰に向かって、どんな話をしたらいいものやら。
スライドは以前作った物をリメーク中。少々難しいところは大人向きということで勘弁してもらい、やさしいところはひらがなに直したり、ルビをつけたりしています。小細工ですが、とりあえずは何とかなるかな。
知人に尋ねてみましたが、全校児童を相手にして話をするのは学校の先生でもむずかしいよ、とパッサリ。とりあえず真ん中の3、4年生に話しかけるようにしたらいい、とアドバイスをもらいましたが・・。学校現場に慣れていない私には、3、4年生がどの程度理解してくれるのかも分かりません。
おそらく手探りで話を進めることになるのでしょう。分かってもらうだけではなく、飽きさせずに45分間を過ごすことなど、至難の業(>_<)
幸いなことに小さな学校なので、全校が集まってもそれほどの人数ではないようです。子どもたちの顔を見ながら話してみることにしましょう。もっとも、話の反応がそぐその場で分かるというのも、怖い感じがしますが。
まずは話のツカミは・・昨日の「院長ブログ」に書いた「上越のジロー」に登場してもらいましょう。同じジローなので、子どもたちがノってくれるといいのですが。(最初からスベってしまったりして・・)
途中でもたなくなったら“鳴り物”にでも頼りましょうか。小学校であんまり脱線するわけにもいかないでしょうし、ウケをねらうのもヘンな話ですが。
45分間、シラーっとした寒い空気が流れつづけたらどうしよう、って心配しています。やっぱり“鳴り物”を持って行こうかな。“秘密兵器”が本当に必要かも。
本番まであと2日を切りました。さあどうする、ジロー先生!!
投稿者 tsukada : 22:34
2008年06月25日
上越のジロー
夕方、テレビをつけながら仕事をしていたら、テレビの中から私の名前を呼ぶ声が・・。それも「上越のジロー」と。私のこと??
テレビを見ると「上越のジロー」と言っていたのは、アザラシのことでした。
ここ上越市の水族館には、立ったままジーッとしているアザラシのジョーがいます。昨年、レッサーパンダの風太くんの直立姿が有名になり、ジョーのこともずいぶんとマスコミをにぎわしました。
ジローはその息子になるのだそうです。
ジローも直立できますが、それだけではないのだそうです。
水槽内の配管を枕にしてお昼寝するのだとか。温かい日差しの中、うっとりした目で休んでいる姿に癒されますね。
この水族館、私の医院から自動車で数分のところにあります。なのに・・ほとんど行ったことがありません。わざわざ東京から取材のクルーが来るほどの有名スポットなのに。
ぜひ一度行ってみることにしましょう、もう一人(?)の「上越のジロー」に会いに(^^;)
投稿者 tsukada : 21:09
2008年06月23日
医師不足(2)
17日「院長ブログ」で医師不足の問題をとりあげたあと、そのままになっていました。けっこう大きな問題なので、どんなふうに書こうかと思いあぐねているうちに時間が経ってしまったのです。
厚生労働省はこれまでの医学部定員削減の方針から転換し、増員の方針を打ち出しました。財政的な裏付けなど、その具体像はまだ見えてきませんが、方針としては正しいのだと思います。
しかし仮に入学定員が増加しても、それが直ちに医師不足を解消し、ひいては医療崩壊の歯止めになり、医療の再生になるかというと、そう簡単にはいきません。それは医師の養成にとても時間がかかるからです。
医学部は6年制。普通の大学の1.5倍です。卒業すると医師国家試験の受験資格が与えられ、合格してやっと「医師」になります。しかしまだ一人前ではありません。
卒業後2年間は臨床研修が義務づけられています。内科、外科、小児科、産婦人科など、ほぼ全ての科を回ります。その後自分の選んだ診療科での本格的な研修が始まります(臨床医をめざす場合)。そこでさらに数年、科によっては10年ほど研修を受け、やっと一人で診療ができるまでに育っていきます。
現場で活躍できる医師が育つまでには、少なくても10年はかかるということになります。もし来年度、ただちに医学部定員が大幅に増えたとしても(ありえないことですが)、その恩恵が出てくるのは平成30年以降ということになる、ということです。
これでは今、目の前でおきている医療崩壊がさらに加速し、もう医療そのものが瀕死状態になっているかもしれません。
それでも10年後に「明るい未来像」が描けるようなら良いのですが、もしかしたらこの「医学部定員増加」は医療崩壊をもっと加速させる可能性もあります。それは医師の養成のために、現在よりもっと多くの医師が大学や大病院で必要になるからです。
医学生や研修医の教育はとても大きな資源がかかります。勉強できる施設・設備を大きくしたり、あらたに作るとなると、そうとうのお金がかかります。そのためのスタッフもそうとう必要です。先輩医師が手取り足取り教えることによって、医師としての技術が養われます。本を読み、講義を聞いているだけでは足りません。
今から数年前、臨床研修制度がスタートしました。先にお話しした卒業後2年間の研修です。大学病院は大病院がその研修場所になり、そこに多くの指導医を投入しました。その「草刈り場」となったのが、大学から派遣していた地域の病院です。医師の引き上げが相次ぎ、診療科の縮小や廃止、時には病院そのものの廃止にまで至り、地域における医療崩壊の直接の原因を作ったことは明白です。
これから医師養成数を大幅に増やすことになったとき、指導にあたる医師の確保をどうするのか、地域の医療に悪い影響を及ぼさずにそれを成し遂げる方法をきちんと考えながら行わなければ、またもや同じ轍を踏むことになりはしないだろうか。いや、きっとそうなってしまう。そんな危惧を抱いています。
ここまでくると、もう単に医学部定員を増やせばこと足りるという段階ではありません。にっちもさっちもいかない状態。八方ふさがりといっていいかもしれません。
これまでの医学部定員削減の方針、そして医療費抑制政策がとんでもない間違いであり、いかに大きな問題をもたらしているか、よく分かります。そんな間違いを犯してきた厚生労働省だから、これからの医療政策にも大きな不安がよぎってきます。とても安心して任せられるものではありません。
「医者をもっと増やさないといけない」という声が、国民の間に日に日に大きくなっているように思います。マスコミの論調もそうなりつつあります。そして政府もその方向を視野にいれつつあるようです。
しかし、それだけで医療崩壊が食い止められるわけではない。医療が再生するわけでもない。もしかしたら、さらなる医療崩壊の直接の原因を作ってしまうかもしれない。
そんな「医療の大崩落」「医療の解体」の危機に、今私たちは立っていることを強く感じます。何とかしなくてはいけない。でも何をどうすればいいか。なかなか解答が見あたりません。
でもそんな危機感を、より多くの方々が持ってくださることが、問題解決への一歩になることだけは、確かなことでしょう。
投稿者 tsukada : 23:59
2008年06月22日
スズメさん
ある家を訪れたときのこと。家の前によくスズメがやってくるというのです。
この時もパンくずを与えていました。“餌づけ”しているんだな。エサがもらえると思えばやってくるのも当たり前。
でもその家の方は、足を見て、と言いました。
左の足首から先がありません。飛ぶことはできるでしょうが、歩いたり、自分でエサを捕ったりするのは難しいかも。
傷ついたスズメさんにとっては、エサと一緒に優しさをいただいていることでしょう。良かったですね、スズメさん。そしてこの家の方の心づかいにも感心しました。
スズメさんはどうしたのでしょうか。生まれつき? ケガ? でも、きっと長く生きていけそうですね。
投稿者 tsukada : 15:43
2008年06月21日
ターシャさんちのコーギー犬
ターシャ・テューダーさんが亡くなったと、先ほど見たニュースが伝えていました。アメリカに住む絵本作家。92歳だったそうです。
ターシャさんの書いた本は日本でも数多く紹介されています。でも何より彼女が有名で、世界中で愛されているのは、ご自身の生活スタイルなのだと思います。
広大な野原の中で、2世紀も前と同じような生活をしています。自然を愛し、花々を育て、スローライフを続けていました。
いっしょに暮らしているのは何匹かのコーギー犬たち。彼女の描く絵本の中にも出てきますし、彼女の生活を紹介した写真集の中にも、元気に飛び回る愛らしいコーギー犬が登場してきます。
私が魅せられたのは、ターシャさんではなく、実はコーギー犬だったりして(^^;) 本当に可愛いんですよ。
以前、ある研修会に出席した時のこと。講師の方のありがたいお話をじっと聞いていましたが、正面に映し出されるスライドにコーギー犬が出てきました。講師の先生がご自宅で飼っていて、ご自身と一緒に“登場”しました。
その写真を見た瞬間、眠気がすっとんだことは言うまでもありません(^_-) 研修会が終わったあと、講師の先生と“コーギー犬談義”で個人的に盛り上がっていました。
実は私も頼まれて講義をするとき、スライドの中に愛犬の写真をコッソリと(堂々と?)入れておくことがあります。つまらない話も、そんな趣向(?)でメリハリができるといいな、などと思ってのことです。・・本心は、ただ自慢したいだけかもしれませんが。
ターシャさんの新しい絵本や写真集がもう見られなくなると思うと残念です。それと、いっしょに生活していたコーギー犬たちは、これからどうなってしまうのでしょうか。そのことの方が心配かも。
投稿者 tsukada : 00:20
2008年06月20日
夏の季語
今日は梅雨入りしたことを実感しています。湿気をたっぷりと吸った外気が部屋の中にも充満し、一呼吸毎に胸にペタリとくっつくような感触。体を動かすたび、汗腺が働いているのだと感じます。
気温はそれほどには上がっていませんが、やはり確実に梅雨の気候になっています。
外来患者さんの様子からも感じています。喘息発作を起こしてくる子どもたちも、確実に増加。発作の好発シーズンに入り、梅雨前線が喘息の子どもたちに襲いかかってくる様子が目に見えるようです。
このところ手足口病が増えてました。夏かぜウイルスの一つ。近年は季節性がなくなり、冬にもときどき見られますが、それでも一番多いのは夏場でしょう。
もし「小児科歳時記」があるとしたら、手足口病は夏の季語になっているにちがいありません。ほかにはプール熱、とびひ、食中毒、熱中症・・。みんな、夏の暑さを思い起こしてくれる言葉です。
季節は確実に夏に向かっています。体調にはくれぐれもご用心下さい。
投稿者 tsukada : 23:55
2008年06月19日
やはり梅雨入り
新潟県は今日梅雨入りしました。平年より9日遅いのだそうです。
日中の雨はさほど降りませんでしたが、湿気を多く含んだ空気がどよ〜んとしています。いかにも梅雨らしいお天気です。
岩手・宮城内陸地震の被災地も梅雨入りしたようですが、それほどの降雨にならずにすんだとか。でもこれからしばらくは油断できませんね。大変な日が続きます。
九州などでは大雨になっています。ニュースでは、1時間に130ミリもの猛烈な雨が降ったところもあると伝えていました。各地で大雨による被害がでています。こちらもまた大変な日を過ごしておられるようです。
世界の中では小さな面積である日本ですが、気候の違いは大きなものがあります。それぞれの地方で、その土地やその時期に応じた対処の仕方があるのでしょう。日本と一つくぐりで呼んでは間違ってしまうようです。
地震だけではなく、大雨による被害の出ているところも、それぞれが早く収拾してくれて、安心して暮らせるようになるのはいつの日でしょう。一日も早く、そんな日が来ることを願っています。
蒸し暑い・・そんなことぐらいで不平を言っている自分の存在は、小さいですね。
投稿者 tsukada : 23:11
2008年06月18日
梅雨入り?
このところ新潟は良いお天気が続いています。お隣の長野県までは梅雨入りしていますが、新潟は足踏み状態。でも今日は少し湿気が多くなってきたよう。
天気予報では明日は雨になるとか。どうやらこれで梅雨入りするのかもしれません。
先日の地震の被災地も同じく梅雨に入りそうだとか。土砂崩れによって川がせき止められている場所がいくつもあります。水が急激に増えてくると、決壊してしまう可能性もあるとか。
避難生活をおくっている方々も、蒸し暑いお天気では健康状態も心配になります。救助や復旧にあたっている方々も、二次災害などにあわないか心配です。
投稿者 tsukada : 23:59
2008年06月17日
医師不足(1)
今日のニュースによれば、厚生労働省は「医師不足」解消のため、医学部の定員を増やす方針にしたそうです。
医学部の定員はかつては8,300人ほどでしたが、いずれ「医師過剰時代」がやってくるという見通しがあり、1982年に定員を減らす方針が閣議決定されました。その後〝順調に〟定員は減り続け、今では1割減の7,600人ほどになっています。
しかしこの見通しは大誤算。実際には医師不足が大きな社会問題になるほどに、日本の医療は崩壊寸前になっています。診療科による偏在、地域間での偏在、女性医師の増加による就業医師の不足・・。
問題の根源が医学部の定員を減らしたことだけではありませんが、大きな役割を担っていたのは確か。社会が複雑化し、医療が高度化する中で、医師や医療の専門性はどんどん進んでいます。それだけでも医師数はそうとう多く必要でしょう。
それに加えて、日本は先進国で最も高齢化が進んでいます。年齢が高くなるほど、病気をもち、医療にかかる頻度や必要性は高まります。それは致し方ないこと。高齢者医療をしっかりと行うためにも、より多くの医師が必要になります。
女性医師の割合が増えると、全体としての医師不足がおきてしまいがちです。結婚、出産、育児などにともなって、一時期、医療の現場から離れざるをえない立場にいるからです。それは、男性医師が異常なまでの長時間労働をしている、ということの裏返しなのです。
いずれにせよ、「いずれ日本は医師過剰時代になる」という説がまことしやかに唱えられたことが大きな間違いだったということです。これは厚生労働省と財務省(かつての厚生省と大蔵省)が言ってきたことです。
医者が増えると過当競争になる→医療費が増える→国の財政負担が増える→国の活力が失われる・・これが「医療費亡国論」の中身です。
結論が間違いだったことは、今の日本が抱えている「医療崩壊」「医師不足」の現状を見れば明らかです。
考え方も間違っています。「医者が増えると過当競争になる」といいますが、先にお話ししたように医師のすべきことは飛躍的に増加し、必要な医師数はとても多くなっています。単純に「医師過剰」になるわけではありません。
また、普通は「過当競争」になれば、その費用は安くなるはずです。競争原理、市場原理はそうでしょう。「安かろう・悪かろう」ではいけないので、医療に資本主義の原理がそのまま持ち込まれては困るのですが、でももし競争したら、安くなっていきます。
医師が増え、より良い医療をより多く国民に提供できるようになれば、それ自体が「健康な生活」を保障するわけですので、ハッピーなことです。お金がかかってもそうしなくてはいけないでしょう。
さらに、実は医療をより充実させることは、国力を増大させます。医療にかかわるのは医師だけではありません。さまざまな職種の人たちの雇用が増えます。そしてその大半が女性だということも、注目しておかなくてはいけません。
まだまだ「男性中心社会」である日本において、女性が継続して職業を持つことができること、そしてその職種がとても専門的であり、国民の幸せ増進に直結していることは、特筆すべきことです。介護などにおいてもそう。福祉の分野をのぞいて、これほど女性が活躍できる職種がどれくらいあるでしょう。
さらに、産業も豊かになります。医療活動を行うにはさまざまなモノが必要。医薬品、診断機器、治療機器、診療材料・・。医療周辺にある関連産業がすべて〝潤う〟のですから、経済効果はけっして少なくはないでしょう。
厚生労働省や政府が、これまでの「医師削減策」から「医師増加策」に転じたということ自体は、良いことです。過去の政策の誤りを実質的に認めたわけですので、お役所にとっては「大英断」なのでしょう。
しかし今回の方針転換だけで本当に「医師不足の解消」ができるとは思えません。まして「医療崩壊」に有効な歯止めがかかり、「医療再生」ができるとも思えません。このあたりの話は、次の「院長ブログ」でしてみたいと思います。
投稿者 tsukada : 15:42
2008年06月15日
好天
新潟はまだ梅雨入りしていません。むしろとても良いお天気が続いています。良く晴れた日曜の朝、いつもと同じように愛犬と公園にお散歩です。
後ろのお堀を見ていただくと、ハスの葉がずいぶんと多く茂ってきました。水面から50センチほどの高さまで茎が育ち、葉を拡げるほどに。
こんなハスの様子を見ていると、夏はもうすぐそこまで、って思います。
投稿者 tsukada : 10:00
2008年06月14日
岩手・宮城内陸地震
土曜の朝、大きな地震が東北地方を襲いました。マグニチュード7.2、最大震度6強。阪神淡路大震災なみの規模なのだとか。
現在分かっているだけで3名死亡、10行方不明、負傷者多数。報道で見ていると、甚大な被害が出ていることが分かります。
地震は忘れたころにやってくる・・ではなく、忘れる前に繰り返しやってくる。怖いです。
不明になっている方の少しでも早い救出を。被災された方々に手厚いケアを。そして一日も早い復旧を願っています。
投稿者 tsukada : 17:41
開院17周年
今日6月14日は、当院の開院記念日。18周年になりました。
地域の小児医療や子育て支援に取り組んできました。これからも力を尽くしていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 tsukada : 17:35
明日は父の日
かわいいプレゼントが届きました。子どもたちが大きくなってからは、「父の日」がいつなのかすら、もう忘れていました。
・・実はこれは私が自分でディズニーストアで注文していた物(注文したことも忘れていましたが)。いわば「自作自演」。失礼いたしました(^^;)
投稿者 tsukada : 17:22
2008年06月13日
保育室はこんなところ
医院の待合室に設置している掲示板です。わたぼうし病児保育室から随時お知らせしています。
今回は保育室内の紹介をしてみました。20畳のプレイルームを中心に、和室(お昼寝用)、隔離室、事務室(観察室)、トイレが配置されています。
実際を見てみないとイメージがわかないかもしれませんね。ご興味のある方はぜひ見学にいらっしゃって下さいね。
投稿者 tsukada : 17:40
2008年06月12日
わたぼうし病児保育室7周年
2001年の今日、わたぼうし病児保育室を開設しました。今日は丸7年になる日です。
7周年を記念して、保育室の外に看板を新調しました。なかなか素敵でしょう(*^_^*)
思った以上のできばえに大満足。とくにエントランスに設置したゲートは、きっと子どもたちが喜んで通ってくれることでしょう。
看板の裏には「はやくげんきになってね!」と書いてみました。病児保育室から帰るときにはこれを読んでくれることでしょう。〝裏のメッセージ〟が伝えられるといいな、などとも思っています。
わたぼうし病児保育室の歴史に新しい1ページが加わったような気持ちがしています。保育士や職員共々、また初心に立ち返り、日々の病児保育を行っていきたいと思っています。
当院ではこれからも子育て支援のために、できるだけのことを続けていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 tsukada : 14:06
2008年06月11日
心のケアを
東京神田でおきた無差別殺傷事件・・今日のニュースを見ても涙を禁じ得ません。無くなった方々の無念さを思うと、胸が張り裂けそうになります。
一方で、当日の救護活動を伝える報道には勇気づけられました。たまたま居合わせた医師が救命処置を行い、看護師などもそれに加わったそうです。
写真や映像では、倒れた被害者の周りにとても多くの方々が何かの対処をしている様子が見られています。蘇生のために心マッサージを行っている方。呼吸が止まったのでしょう、人工呼吸をしている姿も。この方は医師なのかもしれません。
ニュースでは、周囲のお店から止血用にタオルをたくさん持ってきてもらい、応急処置にあてたという話もありました。普通の方々も、何かしなくては思い、それぞれのできることを実行されたようです。
消防庁などの救急体制も大規模に構築されたようです。救急隊などが160人ほど出動。いくつかの医学部から医師などの直接の応援もあったとのこと。サリン事件並の体制を緊急に作ることができたそうです。
それでも7人の方が亡くなった・・その事実をどう受け止めれば良いのでしょうか。これだけのことをしたから、助かった方もおられたことでしょう。残念ながら、それだけ直接のダメージが強かったということなのかと思います。
新聞の中に、もしAED(自動体外式除細動器)がもっとあれば、より多くの方を救えることができたかもしれない、という意見がありました。でもおそらくそうではないでしょう。トラックにはねられた方は全身打撲、ナイフで刺された方は失血で、それぞれ即死状態だったのではないか、と思います。全身の臓器が損傷を受けたり、血管内を流れる血液が十分ではなくなっている状態なので、心臓だけを動かそうとしてもうまくいくことはないでしょう。
そんな悲惨で困難な中にあっても、勇敢に救助活動に加わった方が多くおられたことを、とても嬉しく思います。と同時に、その方々の心のケアもぜひお願いしたいのです。
もし自分がもっと上手に処置をすれば助かったのではないか、AEDがあれば命を救えたのではないか・・そんなふうに、自分を責めてしまうことがおうおうにしておきてしまいます。
被害者の方と一緒に現場にいた方も、同じような思いかも知れません。もし自分が秋葉原に行こうと誘わなかったら・・。自分だけが助かって、どうして彼(彼女)が死ななくてはいけないのか・・。
心に傷を負った方々は、とても多かったことでしょう。自分を責めなくてもいいのですよ。事件は起こした犯人が悪いのであって、それ以外の方には責任がないのですよ。・・そんなふうに、お話してあげられるといいのですが。
投稿者 tsukada : 22:54
2008年06月10日
愛語
先日見つけた本です。良寛がしたためた『愛語(あいご)』を、新井満氏が自由な解釈で訳しています。
良寛(1758-1831年)は越後(新潟県)で生まれました。出家をし、48歳で越後に戻り、以後74歳で生涯を閉じるまで、民衆に仏法を説いたのだそうです。自らは質素な生活をし、簡単な言葉(格言)によって説法をおこなっていました。子どもが好きで、よく遊んでいたとか。きっと優しい人だったのでしょうね。
新井満氏は「千の風になって」の訳詞をしたことで有名になりました。芥川賞を受賞した作家でもありますし、電通社員時代から大きな仕事をたくさんしてこられています。作曲もするし、実に多彩な方。新潟市の出身。(一度、講演会を拝聴したことがあります)
その新井氏が良寛の書を、自由に解釈したのがこの本。紹介文の中には、こんな言葉があります。
「愛語、というものがあります/相手をやさしく思いやる言葉という意味です/それは、相手をやさしく思いやる心/いわば愛心から、生まれてきます」
「愛語には大きな力があります/世の中を変えてしまうような/時代を変えてしまうような/とてつもない力を秘めています/どうかそのことを忘れないでください」
愛に満ちた言葉は必ず相手に伝わり、相手を愛で満たすことだろう。愛のある言葉は、愛にあふれた心がなければ生まれてこない。心のありようが一番大切・・。
そんな意味合いの言葉が、新井氏の自由な訳でつづられています。短い文の、薄い本ですが、そこに語られているものはとても大きくて重いものがあります。
良寛のように、良寛の思いのように生きていくことができればいいな・・そんなふうにも思うのですが、自らを振り返って、とても遠くにいるような気がします。少しでも近づくことができればいいな。
こんなことをいつもより強く思うのは、やはり「あの事件」の影響でしょうか。昨日はまだニュースを見る気持ちになれませんでした。あまりに辛すぎて。
※出版している「考古堂書店」は新潟市にあります。医学書の専門店で、私は研修医のころからずっとお世話になっています。良寛についても多くの出版をしています。ご興味のあるかたはHPをご覧になって下さい。→http://www.kokodo.co.jp
投稿者 tsukada : 12:12
2008年06月09日
開院記念日
6月は当院にとって意味のある月。1990年(平成2年)6月の開業なので、今月で18周年になります。
2001年(平成13年)に併設したわたぼうし病児保育室も、6月からのスタートでした(こちらは7周年)。
もうすぐ梅雨入り・・そんなお天気が続くと、ものすご〜くヒマだった開業当初を思い出します。これはちょっと悲しい思い出かも。
医院の周りの花壇にはサツキが植えてあります。5月の終わり頃から咲き始め、6月中旬までには一面を赤く染めてくれます。サツキが咲くと、開院記念日が近づいていることを思い出します。これは明るい記憶。
当院の開院記念日は6月14日。もうすぐ18歳を迎えます。
投稿者 tsukada : 12:31
2008年06月08日
通り魔事件
今日、東京であまりに凄惨な事件がありました。秋葉原で通り魔によって7人もの命が奪われたというものです。
夜になりネットでこのニュースを知ったとき、あまりに衝撃が強く、涙が止まりませんでした。どうして同じ人間たちが、こんなにひどい死に方をしなくてはいけないのだろう。どうして同じ人間が、こんなむごいことができるのだろう。・・
信じたくないけれど、でもこれは事実なのですよね。私たちの社会の現実は、こんなこともおきるような場所・・。
私が直接関係しているわけでもないし、私の家族や友人が巻き込まれたわけでもありませんが、でもこれほど気持ちが落ち込み、悲しくなるのはなぜなのでしょう。
人間をもう信用できない? 社会をもう信頼できない?
そうではないことを、大人の一人として子どもたちに伝えてきているつもりです。そうしてきたつもりです。でも・・もうその立場をとることはできないかも。
本当は人間はとっても悪いことをするし、社会は安全な場所ではないんだ・・そう教えていかなくてはいけないのでしょうか。
今夜は気持ちの整理がつかず、辛い夜を過ごしています。
投稿者 tsukada : 23:10
泳ぐのは僕だ(3)
今日も競泳でまたまた大記録が生まれています。日本新記録が5つ・・すべて“例の水着”で。
ここ3日間で15もの日本新記録になるようです。もう水着問題は、もう決着させましょう。
そして北島選手は世界新記録なのだそうです。すごい! やっぱり「水着が泳いでいる」のではありませんでした。
ところであのTシャツの文字・・英文は「I AM THE SWIMMER」ですが、あんまりインパクトはないですね。日本語の「泳ぐのは僕だ」とは少しニュアンスが違うよう。もっと自己主張するような英文になったほうが受けますよね(世界中で!)。
ちょっと考えてみました。「"I" AM THE SWIMMER」。英語では主語は「I」しかないので、それを強調してみました。(これはボツかな)
「THE SWIMMER IS ME」。日本語の直訳風で、日本人的にはこちらのほうが意味が通じるかな? 英語がネイティブの方にはどうかは分かりませんが。
「THE SWIMMER IS ME」のあとに「NOT WEAR」と入れてしまえば、分かりすぎるほど分かってもらえると思うけど、面白みはないでしょうね。(これこそ周囲を刺激してしまいそう)
いっそ「I LOVE SWIM」はどうかな? LOVEのところを真っ赤なハートマークにしたら、おしゃれだよね。怒りのメッセージを通り越して、これだけ注目された競泳をみんなに愛してもらいたい、オリンピックでもいっぱい応援してもらいたい。そんな意味合いにもなりそう。
だれか、新しいTシャツを作ってあげて下さいな。
投稿者 tsukada : 22:40
爆睡
我が家のコーギー犬。名前はクッキーといいます。
最近、よく寝るようになりました。自分専用のソファーでぐっすり。今日のお昼寝風景でした。
投稿者 tsukada : 20:00
泳ぐのは僕だ(2)
水泳の北島選手のアピールには大いに勇気づけられました。自己主張がへただと言われている日本人の中にあって、こんな若者が育っていることを嬉しく思いました。
彼のような一流の選手にとっては当たり前のこと。強いプライドがあるからこそ、世界で活躍できるのでしょう。
若者から学ぶことも多いものです。「老いては子に従え」なのでしょうね。
私も考えてみました。「診療するのは俺だ」・・今度、もし厚生労働省に乗り込むことがあったら、こんなTシャツを作って着ていきましょう。
日々、小児科診療を行っていますが、法律や保険の枠組みを決めているのは国です。役人的な縛りがあまりに多く、診療に多大な悪影響をもたらしています。内容がなく、形だけ。霞が関の役人が子どもたちの診療をしているわけではない。私たち一人ひとりの小児科医が、子どもたちを診療し、守っているんだ!
医学部の定員を少なくし、医師の養成数を減らしたために、日本中で医師不足がおきています。数年前から始まった臨床研修制度(卒業後2年間は基本的な研修を行う)は決定的なダメージを与えました。研修の必要性はありますが、ただ単にアメリカの制度を日本にもってきたにすぎません。日本にあった、そして日本の医療にプラスになる制度設計をする能力が、国にはありません。
そして国の財政難から、社会保障費を削り続けています。1年間に2,200億円、5年間で1兆1,000億円もの支出削減を行っているツケは、もう日本の社会に大きな影響をもたらしています。生活保護はずたずたにされ、医療保険もめちゃくちゃになりつつあります。
現場の医師が頑張って何とか医療を守ってきました。でも、それももう限界に近づいています。地域や診療科によっては、もう崩壊にいたったところも。
目の前の子どもたちを診療しているのは、私たち小児科医。安心して診療を受けられ、安心して診療できる耐性を作るのが、厚生労働省の役割。それなのに、今はいったいどちらを向いて。何をしようとしているのですか。
そんな怒りを、機会があったらぶつけてみたいと思います。
「診療するのは俺だ」。それを見て、少しでも考えを改めてくれるといいのですが。
投稿者 tsukada : 19:21
2008年06月07日
泳ぐのは僕だ(1)
昨日に続いて今日も新記録ラッシュ! 競泳でまたも5つの日本新記録が出ました。昨日とあわせて10個。ものすごいことです。
そしてその全てが、イギリス・スピード社製の水着を着用。この事実を無視することはもう誰にもできないでしょう。各メーカーもそうですし、水泳連盟もそう。北京オリンピックで使う水着をどうするか・・誰もが納得できる結論は一つしかないようです。
もちろんその中心にいるのは選手そのもの。こんな“騒動”に早く決着をつけ、ベストなコンディションで本番に望みたいことでしょう。
北島選手がその気持ちをアピールしていました。彼の着ていたTシャツには大きな文字で「泳ぐのは僕だ」と。
けっして水着が泳いでいるわけでもない。水泳連盟の“お偉いさんたち”が泳いでいるわけでもない。主人公はこの僕だ!
水着の性能も問題にはなるだろうけれど、それを最大に引き出すのは選手の能力なのだ! 最高の選手がいるから、最高のパフォーマンスになるんだ・・そんな意味合いもあるのかもしれません。
いずれにせよ、もううんざりしているのでしょう。一日も早く競技や練習に集中できる環境を整えてあげたいものです。
ところで・・北島選手のTシャツを見て、私はちょっと心配になりました。水泳協会やスポンサーを刺激しないだろうか。メッセージを伝えるのは大切だけれど、映像や文字に残る形ではあとで問題視されないだろうか・・。
強い選手だから許されるのかもしれません。もし普通の選手(?)が同じアピールをしたら、どんな反応が返ってきただろうか・・。
でも、こんなことを心配する必要はないのかもしれません。日本の社会は「横並び」が好きで、縦の関係に重きをおくのだと、私が勝手に思いこんでいたのかも。日本は変わった!?
つまらない老婆心だったようですね。私も歳をとったものです(-_-)
投稿者 tsukada : 23:59
2008年06月06日
スピード社水着
競泳で5つの日本新記録が一挙に誕生しました。しかも、すべて「あの水着」で!!
それは、スピード社が作っている競泳用水着です。世界中ではすでにこの会社の水着が「記録を生む」と定評になっています。日本でもその事実がやっと認められました。
しかし日本水泳連盟はスピード社とは契約していません。デサントなど3つの契約会社に急きょ、新しい水着を作るよう指示をだし、「新製品」が数日前に発表されたばかり。
今日の新記録ラッシュを見る限り、スピード社製水着の優位性は明らか。選手はその体で実感したわけですから、契約に縛られることなく、自由に水着を選べるようにしてほしいものです。
何が違うのか、素人の私には分かりません。そして不思議なのは、他のメーカーです。スピード社のものが優れているらしいということは以前から言われていたこと。ライバル・メーカーの新製品を、それもものすごいと評判の物を研究していなかったのでしょうか。
水泳連盟から言われて急ごしらえで改良し、それなりの製品を作りました。それでもスピード社には及ばないのだろうと思うのですが・・もし水泳連盟からの指示がなければ、製品の改良すら行わなかった、ということなのでしょうか。
すでに契約してあるから自分の会社の水着が使われるのは当たり前・・そう思いこんでいたのでしょうか。改良したり、もっとすごい製品を作ったりするという努力を、自分たちはしていなかったことを自分で認めてしまったようなものです。
「慢心」。契約にあぐらをかいて、世界に挑戦しようとしている選手を一生懸命に応援するという姿勢を忘れてしまったかのようにも見えます。
水泳連盟が「水着問題」にどのような結論をだすのか、分かりません。「既得権」や「契約」に縛られることなく、選手のために英断を下すことを、重ねてお願いしたい。
ところで、私も最近、水泳をしています。そして私の水着は・・
そうなんです。話題のスピード社製!! 日本新記録も狙えそうな感じ??
50代になってやっと体力を作ることの必要性を感じています。だから私の場合は速さより距離。時間で言えば、少しでも短く・・ではなく、少しでも長く。
スピード社製水着が泣いている、なんて言わないで下さいね。
投稿者 tsukada : 22:49
2008年06月04日
iPhone
米国アップル社から発売されている携帯電話iPhoneが、今年中に日本でも発売されることと発表されまいた。待ちに待ったお知らせです。
私が使ってきたパソコンはすべてアップル社製のもの(マッキントッシュの愛称)。その使い易さは、一度体験するともう他のパソコン(ウインドーズ)を使う気持ちにはなれません(使ったことがないので、単なる思いこみかも)。
そしてiPodのシリーズは、大のお気に入り。自動車の中では毎日使っていますし、出かける時の必需品です。斬新な発想ができるアップル社の製品には、いつも感心しています(その中核はスティーブ・ジョブスが担っているようですが)。
携帯電話の使用や販売方法などは、日本は世界の中でかなり独自のようです。そのために、アメリカやヨーロッパですでに発売されているiPhoneの日本での発売がなかなかできませんでした。
そんな〝あこがれのiPhone〟に、とうとう出会えることができそうです。でも・・ちょっと困ったことが。
日本でiPhoneを提供するのがソフトバンクなのだそうです。私はずっとドコモと使っています。もう10数年、機種をかえながら、脇目をふらずにドコモ一本でした。
番号ポータビリティー制度ができたので、仮に携帯会社をかえても同じ番号を使い続けられますが、でも新規に新しい会社のものにするのは、ちょっと気が重い・・。どうしようかな・・。
投稿者 tsukada : 23:59
2008年06月03日
締め切り直前
『健康教育』という月刊誌から、原稿執筆の依頼を受けていました。学校の養護教諭が主な対象の雑誌だそうです。その誌名のように、子どもたちの健康作りを応援していこうという願いをもって作られているようです。
私に与えられたのは「夏によくみかける子どもの皮膚の病気と、その対応」について、原稿用紙3、4枚程度で書くように、ということでした。
1か月ほど前に依頼があり、でしゃばりの私は後先考えずOKしていました。締め切りはまだ先だからと少々忘れていたのですが、実は明日(6月4日)がその締め切り日。慌てて書き始めたというわけです。
いつものクセで、締め切り間際にならないと動き出しません。困ったことです。もっとゆっくりと時間をかけて書き上げれば良いものを、バタバタと急ごしらえ。
もっとも時間をかければ良い文章ができるかというと、私の場合はそうでもないようです。一気に書き上げたほうが読みやすいものができることも。書く題材の下調べさえしておけば、文章にまとめることは短時間で集中してやってしまった方が良いこともあります。
時間がたっぷりあると、むしろ、どんなふうに書けば良いかを迷ってしまうのかも。デットラインが設定されている方が、とりあえずの形になって、さらにその方がまとまりがあることも。
自分の書いた文章を丁寧に見直すことは苦手かも。自分で自分の文を読みながら、つい照れてしまったり。時には気に入らなくて、最初から書き直したくなったり。
そんな推敲(すいこう)をするヒマがない方が、私にとっても、そして編集者にとっても良いのかもしれません。
ということで、今回もちゃんとした文章になっていないかもしれませんが、締め切りギリギリに書き上げることができました。「夏の皮膚トラブル」と題した拙文を、この雑誌が出版されたらこの「院長ブログ」でもご紹介するつもりです。どうぞお楽しみに。
投稿者 tsukada : 22:58
心の相談室
本日発行の『上越タイムス』に、当院の「心の相談室」についての記事が掲載されました。
とても丁寧に書いていただきました。こんなに大きな扱いになると思ってもいなかったので、その点でも驚きと、感謝です。
取材から1週間ほどたちました。私たちは聞かれるままに(時には聞かれた以上に?)話しただけで、記者の方はそれをまとめるのにとても苦労したのでしょうね。ご苦労さまでした。そして、ありがとうございました。
記事の中に、私たちの思いをつづっていただきました。多くの方に伝わり、子どもたちや親御さんが温かい気持ちで過ごしていけるお役にたてれば嬉しいです。
新しく始めたばかりの取り組みです。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 tsukada : 11:33
2008年06月02日
梅雨入り直前
日本の広い範囲で、今日梅雨入りをしたそうです。近畿、東海、そして関東甲信がその範囲。平年よりも早く、東京などでは昨年より6日も早いのだとか。
新潟はまだ梅雨入りしていません。地名では「関東甲信越」として東京などといっしょにひとくくりになることもありますが、気候は太平洋側と日本海側でずいぶんと違っています。梅雨入りするときには、だいたい「関東甲信越」の中では“仲間はずれ”になっているようです。
新潟が仲間に入るのは「北陸地方」のほうが多いでしょう。福井、石川、富山の「北陸三県」の仲間です。
実は新潟県の面積や人口は、北陸三県と同じくらいあります。それくらい大きいのですが、「北陸地方」として一括り(ひとくくり)にされるときにも、新潟は付け足しのような感じ(?)。ここでも肩身の狭い思いをしています。
いっそ「東北地方」に入ってはどうか、と思われるかも。多くの方の印象としては、東北の一員の方が新潟のイメージに合っている?
実際に学会などでは「東北ブロック」に入っている場合もあります。でも東北地方はとても大きいので、なかなかあとまりがないですよね。それに・・東北の仲間に入るのは、新潟のプライドが許さない?(どんなプライド?)
そんなこんなで、いつも宙ぶらりんの新潟です。いっそ独立でもしましょうか!?
投稿者 tsukada : 22:30
2008年06月01日
犬とビールの関係
左は我が家の愛犬で、種類はウェルシュコーギー・ペングローグ(コーギー)。右は私が今一番美味しいと思って飲んでいるビール(サントリーのプレミアム・モルツ)。
この組み合わせに意味がありますが、お分かりですか? ここに竹内結子さんが加わると、このビールのテレビCMができあがります。ウクレレの練習をしている竹内さん、と言えば分かるかも。
サントリーのHPにはこのCMをこんなふうに紹介しています。
心地のいい日、ソファでウクレレの練習をする竹内さん。教則本通りになかなかうまく弾けません。/そんな竹内さんをお構いなしに気持ち良さそうに寝ている愛犬。その愛犬に話しかける様に「ちょっといい日をね、もうちょっといい日にする音、知ってるかね?」と問いかけながら、ザ・プレミアム・モルツの缶を「プシュ!」と開けます。/そして、美味しそうにグラスに注いで、お決まりの一言。「プレミアム、いきます。」/竹内さんと愛犬の絶妙なやり取りが愛らしく、気持ち良い感じが伝わるCMになりました。
そしてこのCMに出てくる犬がコーギーだというわけです。「犬好き」ではなく「コーギー好き」の私にとっては、とっても嬉しいシチュエーションなんですよ。
ところでビールの左にあるカップは、花田勝さんがプロデュースしたビール用のカップ。「泡旨(あわうま)ビールカップ」と名前がついていました。
焼き物の形も、元力士だけあって力強く、でもおしゃれです。中はうわぐすりをぬらず素焼きになっています。それが細かい泡を作ってくれるのでしょうね。
今日、ある電気屋さんで買い物をしたときにいただいた物です。買ったのはエアコン。暑い夏の夜に、エアコンで気持ちよく涼しくした部屋で、冷たいビールを美味しくのんでほしい、ということなのでしょうか。
夏を待たずに、もう使ってみました。クリーミーな泡ができ、ビールをいっそう喉ごし良くしてくれているようです。ごちそうさま!
投稿者 tsukada : 22:58
製材所
お休みの日は木で遊ぶことが多くなりました。冬の薪ストーブのために、今から薪を作っています。
製材所のように見えるかも。私の薪置き場ですが、電動のこぎりを使って作業中です。
実際に製材所の方から分けていただいた材木です。大きな丸太から木材を切り出すとき、その周りが少しずつ残ってしまいます。普通は捨てるのだそうですが(産業廃棄物)、それをもらってきてありました。
長い材木なので、適当な大きさに切っていきます。薪ストーブに入れるのは長くて50センチほど。それ以下に切っておかないと冬に使えません。そこで電動のこぎりの登場です。
昔、初めて電動のこぎりを買ったときのことを今でも覚えています。もう20数年前のこと。それまではのこぎりを使い、汗をかきながら慣れない材木切りをしていました。家の中の棚を作ったり、犬小屋を作ったり。
自宅を新築したときに、大工さんには使えそうな材木はそのまま残しておくようにお願いしたので、材料はたくさんありました。材木を眺めながら何を作ろうか考えるのが楽しみ。必ずしも先に作る物が決まっていたわけではありません。だから、本当に必要な物だったかと聞かれると、そうではない物も少なからずあったことでしょう。
「日曜大工」(最近あまり耳にしなくなりましたが)が趣味の私にとっては、工具をそろえるのも楽しみ。そしてとうとう電動のこぎりを買ってしまったというわけです。そんなに大量の木を切るわけではないのですから、普通ののこぎりでも良さそうなものですが、切り口を見ても、やっぱり電動にはかないません。何より、電動のこぎりを自分でも使えるという気持ちが嬉しかったのかもしれません。
もっとさかのぼって子どもの頃。実家の近くに製材工場がありました。外には大きな丸太が山積みになり、工場からはたえず木を切る音がしてきます。モーターで動く巨大なのこぎりが、大きな丸太をゆっくりと切っていきます。丸い物から四角い物を切り出していく様子を、じーっと見ていたのと覚えています。
そんな「原体験」があるからなのか、材木にも興味がありますし、いろんな道具も気になります。そして電動の工具にはあこがれにも似た感情を持ってしまいます。
とうとう今日は幼い頃から温めてきた思いを、自分の手で実現したよう。本物の製材所から出た丸太(端材ですが)を、自前の電動のこぎりで切っていたのですから。
冬の「火遊び」のために、夏の間は「木遊び」に精を出すことにしましょう。
投稿者 tsukada : 22:33
経過報告
1週間も「ペンキ塗り立て」はないでしょ・・そんなつっこみを入れた公園管理のことです。今朝は養生がはずしてあり、使えるようになっていました。
毎日のように気になっていたので、私にとっては「長い1週間」だったのですが、世の中の常識(役人の常識?)ではこれくらい時間がかかるのは当たり前なのかも。
でも、なぜか看板はそのままのものも。数枚のうち1枚がはずされずに残っていました。私が「院長ブログ」で取り上げた記念にわざと残してある??
まあ、これはご愛敬ということで、これ以上のつっこみはしないでおきましょう。
投稿者 tsukada : 22:27
6月です
今日から6月。昨日の雨や風がやんで、今日は朝から良いお天気になりました。「水無月」にふさわしいお天気かも。
朝早く起きて散歩に出てきました。
お堀の中に葉っぱが広がっているのが見えるでしょうか。ここ高田城跡公園のお堀は「東洋一」と呼ばれている蓮の群生地。夏になると一面に蓮が歯を広げ、花が咲きます。
その蓮の葉っぱが、少しずつ大きくなってきているというわけです。泥の中に地下茎(レンコンになる部分)があり、そこから茎が水中を長く伸びています。目にするのはその先の葉っぱだけですので、こんなふうに少し葉が見えるというだけでも、すでにそうとう大きく成長しているのですね。
今日から衣替え。そして日増しに気温があがり、夏に近づいていきます。蓮も暑さが増す毎に大きくなり、梅雨明けくらいから咲き出すことでしょう。
季節の移り変わりを、毎日の風景の中にも感じることができるものです。
投稿者 tsukada : 22:17