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2008年09月04日

辞任会見を見て(1)

 福田総理の辞任会見を、テレビを通してリアルタイムで見ていた中で、気になることがいくつかありました。

 誰に向かって話をしていたのでしょう。確かにあれは「記者会見」ですから、マスコミの記者たちに向かって会見をするということに何も間違いはありません。形式的には全くそうです。

 でも、それを見たり、聞いたり、読んだりする国民がいることをお忘れではなかったのかと。私のようにテレビを通してライブで見ている人達もそうとういたでしょう。その後のテレビニュースや新聞などで、時間は多少おいても、会見で語られた言葉を知ることになる国民も、また多数いました。

 福田総理は記者に語るのではなく、国民に語りかけるべきでした。言葉使いもそう。視線もそう。最後に感謝の言葉を「記者に向かって」はしましたが、国民に向けての言葉は聞けませんでした。まして、突然の辞任に対して謝罪の言葉はなかったように思います。

 在職中に(これではもうすでに辞めてしまったかのような言い方ですね)「消費者の目線」が大切だといい、「消費者庁」を作るんだと意気込んでいたのは何だったのでしょう。こんな大切な会見で、国民に丁寧に話しかけることができないということは、言っていたのがただのポーズだった、ということなのでしょうか。

 太田農水大臣が「日本は消費者がうるさいから・・」と本音(?)を語って、ずいぶん批判されました。あれだけ「うるさく」批判されても、発言を撤回しなかったのだから、本当に本心を語ったのだと思います。そんな正直さがあの方のウリだという話もありますが。

 太田氏の話を持ち出すまでもなく、結局政治家たちは言葉では「国民のため」と言いながら、実態はそうではないということを、見事に私たちに教えてくれているのでしょう。

 いずれ総選挙が行われるようですが、政治家や政党の選挙対策だけの発言や提案には十分に警戒していかなくては。

 話は長くなりましたが、総理の会見を見ていて感じたことの第一点は「国民に向けて話ができない」ということを教えてくれたことです。

 続きはまた明日以降に。

投稿者 tsukada : 2008年09月04日 23:59