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2008年09月01日

福田総理辞任

 さきほど福田総理大臣が辞任すると表明しました。テレビでは辞任の意向を速報で伝え、臨時記者会見をライブで流し、特別番組を放送しています。

 突然の辞任表明です。ビックリしました。でも・・やっぱり辞めるんだね、っていう気持ちもあります。

 就任から1年足らず。まだ自身の政策をそれほど実現したわけでもなく、今後の方向をきちんと決めたわけでもないように思います。この時期にどうして?

 昨年のちょうど今頃、安倍さんが辞任しました。国会の所信表明を前にし、その理由を明確にすることもなく、文字通り首相の役を投げ出してしまいました。無責任この上もない辞任の仕方だったことを思い出します。

 記者会見で記者から「安倍さんと同じではないか」といった質問がありました。それに対して福田首相は「安倍さんとは違う。自分は健康状態は悪くない」。辞任するのに一番良い時期を選んだのだと。物は言い様ですね。

 先週に経済緊急政策を取りまとめたのが一つのきっかけになっているようです。でも、その中身の多くはこれまでの政策を束ね治しただけのよう。これで本当の経済対策になるのか、首相がかねてから力説している国民生活が安心できるものになるのか、はなはだ疑問です。

 報道でさかんに言われているように、連立与党の公明党との関係がぎくしゃくし、自民党の中からも福田首相のままでは選挙が戦えないという声が強まっているというのが、辞任に至る心境の変化になったのでしょうか。

 おりしも夏休みがあけて今日から9月。福田首相は“宿題”を片付け、次のステージに移るために辞任するのでしょうか。それとも“宿題”を終わらすことができず、失意の中で辞めていくのでしょうか。

 いずれにせよ、これでまた日本の政治は停滞することになりそうです。石油価格の上昇、物価高、インフレ、格差の増大・・社会を暗い雲が覆っています。それが晴れるのは、まだまだ先になることだけは、確かなようです。

 これが今の日本の政治だと思うと、情けない国に今私が住んでいるのだと、つくづく痛感します。

投稿者 tsukada : 2008年09月01日 22:26