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2008年09月28日
政治家
何と情けない大臣、そして内閣なのでしょう。発足からわずか数日で、問題発言を繰り返す中山大臣が辞任しました。
その内容はとりあげるのも恥ずかしいほどの低次元。「ごね得」「単一民族」については取り消し、謝罪をしたようですが、「日教組」の部分は取り消すつもりはないと居直ってすえの辞任。事実上の罷免ということでしょう。当然です。
当初は「失言」と言われていましたが、口がすべったというたぐいのものではありません。明らかに確信犯。それも理路整然としたものでもなく、狂信的な「日教組嫌い」から出ているだけ。
国土交通省の大臣に任命されたのに、文部科学省の領域での逸脱行為。自分がどんな職責に任命され、何を託されたのか、真摯に考えることもしなかったのでしょう。
大臣を辞職しましたが、これだけではすまないでしょう。議員バッチをお返しいただくべきかと。もはや政治家として認めることはできません。常識的な判断すらできない人に国会議員をしていただくことは、迷惑なことです。
それにしても、こういったたぐいの人が政治家に多くはありませんか?
かつて「自民党をぶっ壊す!」と威勢の良いことを言って国民の支持を集めた小泉一郎氏は、辞任にあたって次男を“後継者”に指名しました。
自民党の中枢部分が、世襲制による腐敗構造でなりたっていると思います。自分も世襲によって政治家になったわけですが、さらに自分の息子に世継ぎすることは、一番自分がイヤだといっていたことなのでは?
国民の常識と、政治家の常識があまりにかけはなれているように思えます。そんなふうな政治家が脈々と作られ続け、日本の政治の真ん中に巣くっていることを、ここらへんで変えなくては、日本は沈没していくのでは。
政治家だけが元気で、国民は元気さを失い、生きていることさえも困難になりつつある社会・・日本のこれからを考えると、暗い気持ちになってしまいます。
投稿者 tsukada : 2008年09月28日 21:53