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2008年11月10日
突然の停電・・その時院内は
先週のある日、当院を突然の停電が襲いました。時間にして数分で終わりましたが、診療中だったため、院内に緊張が走りました。
冬に向かい、雷が多くなる季節なので、確かに例年、今頃停電が時々おきています。しかし今回は午前10時頃。それもしっかりと良いお天気の中でした。
強い雨が降ったり、雷が鳴り出すと「もしかしたら・・」と用心をしているものですが、先週の停電は全くの不意打ち。
私は診察の途中でしたし、待合室には患者さんが大勢おられました。点滴している子どもたちも何人か。停電しても真っ暗にならなかったので、患者さんも職員も冷静に対処できたようです。
停電と同時に所々に設置してある室内灯が点灯。そして数秒後には自家発電機を動かしたので、明かりの点では全く問題ありません。
先週と言えば電子カルテが本格稼働したばかり。紙カルテと違って、コンピューターがダウンしてしまったら全く診療はできません。しかし、電子カルテも健在!
大型の無停電電源装置につながっているので、瞬停対策はばっちり。数分以内の停電は、おそらく大丈夫でしょう。今回もこの電源装置のバッテリーが消耗しきる前に電気は回復しました。
もし停電が長びいたら・・電子カルテ用に新たに設置した発電機を動かし、電力供給を切り替える予定でした。その準備をしている途中で、それ以上は必要なくなった、というわけです。新しい自家発電機は、デビューの機会を逃した・・ということでしょうか(^^)/
職員も必要な対応をそれぞれがしていたようですし、患者さんも冷静に対応していただいたので、数分後には何事もなかったように診療を再開することができました。
一瞬たりとも途絶えてはならない電気を必要とする電子カルテのシステムにとって、停電は命を絶たれるようなもの。そんな事態が生じても、基本的な診療を続けられることを、実際に感じることができました。何というタイミングなのでしょう。良い「防災訓練」になりました。
「ノンストップ診療所」「災害に強い医院」を自認していますが、果たしてもそれをウソではないことを認証していただいたようです。
ちなみに・・停電の原因は、同じ町内の大口利用所のトラブルだったそうです。高電圧を引き入れて施設内で変圧しているのですが、そのトランスが故障したんだとか。電力会社が地域の送電を停止し、この施設を切り離したあと、全体への送電を再開しました。
もしかして医院の中でのトラブルかと心配したのですが、そうではありませんでした。直前に、雷防止のための設備を加えたばかりでした。それも問題なし。電気工事店の方も、もしかしたら・・と思って肝を冷やしたことでしょう。お疲れさまでした。
投稿者 tsukada : 2008年11月10日 23:34