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2008年11月28日
ハンコからの解放
これまで診察机の上には、大量のハンコが置かれていました。
カルテに記載する上で必要なハンコが主。病名、薬剤名などの他、よく使う検査のハンコもあります。
それが今では・・
激減です。氏名や住所など、書類作りに使うハンコが主になり、診療で使うものは皆無といっていいほど。
これほど“激変”は電子カルテに変わったためにおきました。キーボードとマウスが、これまでのハンコの代わりです。
電子カルテの中に病名、薬品名など、診療の上で必要なあらゆる情報があらかじめ収載されています。その中で使用頻度の高いものをより分けておくことで、これまでのハンコと同じような感覚で使うことができます。
電子カルテの使い勝手も、操作の仕方などを少しずつ工夫しながら、しだいに良くなってきました。でも、これまでのハンコがいらなくなるという“目に見える”効果がでると、嬉しくなるものですね。
おかげで診察机の上はきれいに整理できるようになりました。患者さんにとっても、“美しい診察室”に少し近づけたかと思います。
ハンコをほとんど使わなくなったことで、ほかにも良いことが生まれました。私の手が、インクで汚れなくなったのです。
これまでは診療の途中から、どうしても指にインクがついてしまいました。藍色のスタンプ台を使っていますので(黒は重いし、暗いので好きになれません)、指が次第に青くなっていきます。
途中で何度も洗ったり、アルコール付きのガーゼで拭いたりするのですが、それでも完全にはとれません。その手であちこち触るので、白衣代わりに着ているTシャツやトレーナーはうっすら青くなってしまいます。
ときどきハンコを落とすことがあります。ホワイト・ジーンズの上に落とすと大変。白いジーンズにしっかりと青いスジがついたり、時にはハンコの文字が読めるほどスタンプがついたりしました。
電子カルテになり、ハンコをほとんど使わなくなってからは、診療が終わっても指がきれい!! これまでの青くて汚らしい手指とは全く違います。
こんなところにも、思わぬ効果が現れていますよ。
投稿者 tsukada : 2008年11月28日 18:55