2009年01月05日
抱負
仕事始めにあたって年頭の挨拶を・・と職場で言われたのですが、あまりビシッと決まるようなことはお話できませんでした。
例年、それなりに話をするのですが、それが守られたこともないように思いますし、一年の始まりだから特別に感慨深いものがある、とうことでもないですし。
昨年は電子カルテを導入しました。医療機関にとっては診療方法の重大な変更です。夏に決め(正確には夏休み中に)、年内にはすべて完了。
それだけ大きなものなのに、年の初めに電子カルテを話題にしたこともなかったはずです。それどころか、夏になるまでは、私すら頭になかったこと。
年頭挨拶で触れて、その後、院内で練り上げていくのが理想的な運営だったのかもしれませんが、どうもそんなに順序だててスムーズに進めることができません。
今年もいったい何がおきるやら。私自身が分かっていないのですから、職員はさらに分からないでいるでしょう。見通しがたたないような毎日を過ごさせているのだとしたら、管理者として申し訳ないことです。
でもそんな「場当たり主義」が、私たちが行っている医療では必要なのだと思ってもいます。患者さんが必要とすること、地域が求めることを実践することが何よりも重要なこと。
私たち医療機関のために地域があるわけでも、住民の方々がおられるわけでもない。地域があり、生活している人たちがおられるから、医療が必要であり、医療機関がそのお役にたっている。
そう思うと、変わるべきものは私たち医療機関や医療者なんだと思います。そして、医療行政もしかりです。
「Change」がアメリカ合衆国の新大統領=オバマ氏のスローガンでした。「変」が昨年を代表する漢字に選ばれました。
私たちがどれくらい「変化」し、生まれ変わって行かれるか。それが今年も試されていくことでしょう。
でもどの方向に変化していくべき? それをじっくり考えながら、医療の最前線で仕事を続けていこうと思っています。
投稿者 tsukada : 2009年01月05日 22:57