2009年01月12日
成人の日
祝日の意味合いが分からないことがあります。ときには何の祝日なのか分からずにいることも。今日の「成人の日」もそんな一日です。
以前は1月15日に決まっていました。2000年からは「1月の第2月曜」となり、今日がその日というわけです。この「院長ブログ」でもときどき取り上げている「ハッピー・マンデー制度」による変更です。
年によって日にちが変わり、1月8日から14日まで幅があります。元々の「15日」が含まれないのはどうしてなのか疑問だったのですが、阪神淡路大震災の発生日(1月17日)にならないようにしたという話もあるようです。
私の末娘は昨年成人式を迎えることができました。その時に多少問題になったことがあります(家の中だけのことですが)。早生まれの彼女は、本当はいつ「成人の日」を迎えるのか、ということです。
まだ未成年の人も参加できるのか、という心配があったのですが、年度ごと、あるいは学年単位に成人式を行う、という市からの案内をみて解決しました。そのときはそれで終わったのですが、きょう改めて調べると、そういった「決まり事」はないようです。
以前は「1月15日」に成人している人と対象にした、という話もあります。前年の1月16日以降、二十歳になった人たちです。ほんらいの意味合いではこれでいいのでしょうが、厄介なこともおきてきます。1月16日以降の早生まれの人たち(4月1日生まれまで)が同じ学年の人たちより1年遅れて成人式を迎えてしまいます(計算上は2.5ヶ月/年=約2割)。
ハッピー・マンデー制度のもとでは致命的な問題も生じます。1月9日~14日に生まれた人は、成人式を迎える年が変化します。カレンダーを見ないと分からないことになります。
そんな不都合があって、しだいに「年度単位」になったのだとか(ハッピー・マンデー制度ができるよりずっと前ですが)。確かにその方がすっきりしていますし、成人式がミニ同窓会になっている今の風潮からも、受け入れられやすいのでしょうね。
ところで成人式をきょう行っていない市町村もずいぶんあるようです。昨日すませているところも少なくないとか(今日の朝刊に成人式の写真がでています)。雪国では気候の関係から冬をさけて、春や夏に行うところも多くあります(当市は4月の第1土曜に行います)。
成人式の日程は市町村の自由裁量です。「成人の日」の意味合いは、実際に成人を迎える人たちにとっても薄いものになっているようです。
そろそろハッピー・マンデー制度をなくし、祝日「成人の日」をもとの「1月15日」に戻してはいかがでしょう。暦の上での小正月にあたる1月15日こそ、祝日にふさわしいと思うのですが。
投稿者 tsukada : 2009年01月12日 21:00