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2009年02月04日

学級閉鎖の余波

 インフルエンザ流行に伴って学級閉鎖が多くなっています。インフルエンザは人から人に感染が移っていきます。とくに子どもたちの集団の中で一挙に患者発生が起きてしまいがちです。

 特別な規定があるわけではないのですが、学級で2割ほどの子どもたちがインフルエンザで休むと学級閉鎖の処置をとっているようです。(学級閉鎖は学校長の判断でおこなわれます)

 それ以上学級内での流行を大きくしないためもありますし、ほかの学級や学年に流行が拡大していかないようにするためでもあります。学校での流行が大きいと、地域での流行も大きくなりかねません。とくに家庭内の乳幼児や高齢者へ感染させる危険性もあります。

 感染の拡大を防ぐためには、流行の兆しがあれば早めに学級閉鎖にした方が良いようです。その期間も、インフルエンザの潜伏期が1〜2日程度ですので、できれば3日以上が理想です。短い期間だと、学級閉鎖より潜伏期が長くなり、学級閉鎖が終わって子どもたちが集まったあとにちょうど発症する患者がでてしまいます。

 でも、学校現場ではなかなか学級閉鎖の対応がうまくできないことも多いようです。決定の時期が遅れて、流行阻止に役立たなかったり、期間が短いために流行がいつまでも続いたりすることもあります。

 学校長は学級閉鎖をどうするか、迷うのでしょうね。授業がないわけですから、学習がどうしても遅れます。流行シーズンが学年末にあたるので、それでなくてもきっと押せ押せ状態。できれば授業日程をこなしていきたい、と思うかもしれません。

 家庭の事情もあります。急に学級閉鎖になった時に対応できない家庭もあるでしょう。専業主婦や祖父母同居の家では大丈夫でしょうが、核家族でお母さんも働いている家では難しいかも。

 そんなことも考えると、校長先生が迷うのもうなずけます。ですが危機管理の基本は時間との戦い。流行を阻止するためには、やはり早めに、かつ大胆に対処することをお願いします。

 ところで「学級閉鎖」の余波が私の身にも降りかかってきました。今日の午後は、ある小学校で6年生に授業をすることになっていたのですが、昨日から学級閉鎖になり、子どもたちが誰も学校にいないという事態に。

 授業の用意もしていたのですが、肩すかしにあいました。来月に日程を変更し、再チャレンジすることになりそうです。

 急にぽっかりとあいたスケジュール帳・・何をすればいいか、困ってしまった私です。時間が空いているとつい仕事で埋めてしまうことが多いので、何もないというのが不安。これはきっと「仕事中毒」の症状なのでしょうね。

投稿者 tsukada : 2009年02月04日 23:59