2009年02月05日
以前にも
昨日はある小学校での授業が取りやめになったとお話ししました。インフルエンザ流行によって学級閉鎖になったからです。雪国では、冬場の行事にはこんなリスクが伴うものです。以前にも同じようなことがありました。
ある保育園での予定されていた講演会が、天候の関係で延期になりました。市内ではありますが、山手にあります。冬の雪も半端ではありません。
大雪のこの年、講演会の前日から寒気が強くなり、当日は大雪。道路の除雪はちゃんとしていますし、私の自動車は四駆なので、行く気満々だったのですが、園から中止の連絡が入りました。
講演会は夜なのですが、終わったあと、吹雪の夜道を無事帰ることができなくなるかも・・というのです。「往きはよいよい、帰りは怖い」と。(延期になった講演会は、春になり、雪が消えてから、心おきなく実施されました)
別な保育園の講演会では、「インフルエンザ流行真っ盛り+真冬の夜」という、最悪コンディションで“強行”したこともありました。このときは、参加者が少なかったように記憶しています。
年に数回は、こうした講演会などを行っています。依頼があった時には、時間の都合が合えばできるだけお受けしようと思っているからです。いつもは診察室にいて、病気になったお子さんを診ていて、親御さんとお話しできるのは、その病気のことなど、少ししかありません。
体系だったことをお話しし、子どもたちの体や心の健康作りに役立つようなお話をさせてもらえる機械は、子どもの幸せを望んでいる小児科医としては、とてもうれしいものがあります。
これまで総計ではどれくらいの講演や講義を行ったことでしょう。数えたことはありませんが、もしかしたら100回を超えているかもしれません。その中で記憶に残っているのは、何かトラブルがあった時のほうです。
中には私の準備不足で、きちんとしたお話ができなかったというトラブルもあります。もっとこの部分を丁寧に伝えたかった、もっとわかりやすいスライドを作っておけばよかった・・そんな反省はたくさんあります。でも、あまり落ち込まないようにしています。
反省するのは次に生かすため。全然ダメだった、などと自己否定をしてしまうと、そのまま起き上がれなくなってしまいそう。だから、あんまり反省しないようにしているのです。
原稿もきちんとは作りません。何を伝えたいか、というアウトラインを決め、その内容にそったスライドを作ります。話はその場勝負。会場の様子を見ながら、話を伝えていきます。
学会の発表のように、お話する原稿をきちんと作ると、それを読むことが主になりそう。内容としては正しいし、より多くの情報をいれることができるでしょうが、“生きた話”にならないように思ってしまいます。
多少内容が少なかったり、デコボコがあったりするかもしれませんが、会場の皆さんを見渡しながらお話ししていく方が、うったえる力が大きいのではないかと思います。これからも、そんな「ノー原稿」スタイルで講演や講義、あるいは授業をしていきたいと思います。
もっとも、塚田の話はちゃんとしていない、などという評判がたつと、だんだんと依頼がこなくなってしまうかもしれません。伝えたい内容そのものは、きちんとしているつもりです。
形が平均的ではないかもしれませんが、そのあたりはどうぞご理解いただき、あたたかく見守っていてくださいね。
投稿者 tsukada : 2009年02月05日 23:59